セッション

検索結果は6件です。

急性膵炎の病態に対する肥満の影響
山本 龍一(埼玉医科大学総合医療センター)
【目的】欧米では,肥満が急性膵炎の重症化因子との報告が多く,BMI30kg/m2以上では死亡率が高いとされているが,我が国ではBMIとの関係は明らかではない.そこで,ERCP後膵炎を除いた急性膵炎の成因別にBMIと病態との関係を検討した.【対象と方法】対象は2005年1月~2011年12月に当科に急性膵炎で入院した191例.成因別にアルコール性(A群),胆石性(B群),その他(C群)とし,患者背景...

第99回日本消化器病学会総会膵炎

慢性膵炎患者の生活習慣に対する意識調査および指導方法に関する検討
肱岡 真之(九州大学病態制御内科学)
慢性膵炎は難治性膵疾患であり,嗜好(飲酒,喫煙)や食事(脂質,香辛料)などの生活習慣がその病態に悪影響を及ぼす.断酒は慢性膵炎に対する有用な治療法であり,禁煙も慢性膵炎の進行を抑制する.慢性膵炎の診療にあたる医療従事者は,飲酒や喫煙が害悪であることを理解しているが,これまで明確な指針がなかったこともあり,その指導内容には差異が存在した.厚労省難治性膵疾患研究班により「慢性膵炎における断酒・生活指導...

第99回日本消化器病学会総会膵炎

当院にて過去2年半の間に経験した急性膵炎47例の検討
村井 一裕(大阪厚生年金病院内科)
【目的】2009年7月に急性膵炎診療ガイドライン改訂第3版が発行され,臨床現場での急性膵炎の診療にもさらなる向上が求められている.今回,当院にて,過去2年半の間に経験した急性膵炎症例について検討し,その特徴や課題について報告する.【方法】当院にて2010年1月~2012年5月の間に急性膵炎の診断にて入院加療を行った47症例(ERCP後膵炎は除く)を対象として検討を行った.【結果】47症例の年齢は1...

第99回日本消化器病学会総会膵炎

著明な高脂血症を伴った,重症例を含む急性膵炎の2例
北野 陽平(旭川医科大学内科学第二講座)
症例1は34歳男性.飲酒歴あり.上腹部痛のため近医を受診,腹膜炎を疑われ紹介された.アミラーゼ487IU/L,リパーゼ1227IU/Lと上昇を認め,中性脂肪は7889mg/dLと著明な高値であった.厚生労働省難治性膵疾患調査班の重症度判定基準(2008年)の予後因子3点,CT grade 2の重症急性膵炎と診断した.第2病日よりイミペネム/シラスタチン,メシル酸ナファモスタットの動注療法を併用する...

第99回日本消化器病学会総会膵炎

当院におけるERCP後膵炎(PEP)発症予防に対するインドメタシン座薬の有効性の検討
和気 泰次郎(都立大塚病院消化器内科)
【目的】欧米ではインドメタシン座薬がERCP後膵炎(PEP)予防に有効であることが示されているが本邦ではタンパク分解酵素阻害薬が従来使用されてきた.当院におけるPEP発生頻度についてインドメタシン座薬の有効性を後ろ向きに検討する.【方法】2011年12月から2012年8月までに当院でERCPを施行した28例(男性13例,女性15例,平均年齢74.5歳)を対象とした.疾患の内訳は総胆管結石例18例,...

第99回日本消化器病学会総会膵炎

当院におけるERCP後高アミラーゼ血症の検討
岡嶋 亮(社会保険京都病院内科)
【背景と目的】ERCPは肝胆道疾患の診断治療において重要な検査処置法であるが,一方でERCP後膵炎は重篤な合併症の一つである.今回当院におけるERCP後高アミラーゼ(以下AMY)血症の発症因子に関して後ろ向きに検討を行った.【方法】2008年6月から2012年5月まで施行したERCP468例(平均年齢74歳)に対して,翌日のAMY値に関して検討を行った.検討項目は術者経験年数,処置時間,ESTの有...

第99回日本消化器病学会総会膵炎