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検索結果は46件です。

保存的加療にて軽快した門脈ガス血症を呈した虚血性空腸炎の一例
藤本 信乃(桑名西医療センター)
【症例】92歳、女性【主訴】嘔吐【既往歴】高血圧・心筋梗塞・脳梗塞・ASO・右足第4,5指壊死【現病歴】夕食後、潜血混じりの嘔吐があり当院に救急搬送された。来院時、GCS 13(E4V4M5)、体温38.3度。腹膜刺激症状はなかったが、CTで門脈ガス血症を認めた。代謝性アシドーシスを呈し、炎症反応高値のため腸管壊死の可能性も否定できなかったが、高齢のため家人は手術拒否でNGチューブで減圧し、輸液と...

第114回北海道支部例会

細胆管癌成分を含んだ混合型肝癌の1例
松野 鉄平(製鉄記念室蘭病院 消化器内科・血液腫瘍内科)
最近、cancer stem cell theoryの確立とともに、混合型肝癌及び細胆管癌の組織発生が、肝幹細胞(hepatic stem cell)あるいは肝前駆細胞(hepatic progenitor cell)と密接に関連しているとの考えが浸透しつつある。2010年WHO消化器腫瘍分類では、従来の混合型肝癌(classical type)に加え、肝ステム細胞像が優位な混合型肝癌を新たな亜型...

第114回北海道支部例会

胃癌術後リンパ節再発による閉塞性黄疸に対してダブルバルーン内視鏡を用いて繰り返しステントを留置した一例
川上 裕次郎(市立釧路総合病院 消化器内科)
術後再建腸管例での胆膵疾患に対する内視鏡的アプローチは、ダブルバルーン内視鏡(DBE)を用いることで盲端部・乳頭部への到達が可能となり、近年DBEを用いたERCP(DB-ERCP)の有用性が報告されている。今回、術後再建腸管例に対しDB-ERCPにて繰り返し内視鏡的胆管ドレナージ術(EBD)を施行した症例を経験したので報告する。症例は62歳男性。2011年6月胃体部胃癌に対して胃全摘術、胆嚢摘出術...

第114回北海道支部例会

当科における下部消化管手術後の静脈血栓塞栓症対策と危険因子の検討
及能 拓朗(札幌医科大学 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座)
当科では抗凝固薬フォンダパリヌクスを用いた静脈血栓塞栓症(VTE)予防プロトコールを作成し適応している。【方法】待機的下部消化管手術症例の術後24時間経過後にフォンダパリヌクスの初回投与を行い、術後5日目まで1日1回投与する。術前、術後1日目、7日目にD-dimmer値をモニタリングした。【結果】2010年1月から2012年12月の期間中の待機的下部消化管手術は160症例であった。このうち有症状の...

第114回北海道支部例会

膵全摘術を施行した intraductal tubulopapillary neoplasum(ITPN) の1例
清水 佐知子(NTT東日本札幌病院 消化器内科)
症例は50歳代男性。肝機能障害を認め当科紹介となった。腹部造影CTでは膵頭部から膵鉤部にかけて35mm大の動脈相で境界不明瞭な造影不良域を示し、後期相では造影増強効果を認めた。尾側膵は萎縮し主膵管の拡張がみられ、主膵管内にも漸増する造影効果を認めた。膵体部の頭側に膵から突出するように40mm大の結節を認め,漸増する造影効果を示した。超音波内視鏡では膵頭部に不均一な低濃度腫瘤を認め、主乳頭および副乳...

第114回北海道支部例会

アルコール性肝硬変の臨床像の変遷
遠藤 慶太(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
【背景と目的】アルコール関連患者は医療機関を受診することが少なく、また通院の自己中断も多い。そのため進行するに至って初めて肝硬変と診断される例が少なくない。アルコール性肝硬変の臨床像の変遷について検討する。【対象と方法】2000年から2013年までに当センターにて肝硬変と診断した905例のうち、アルコール性肝硬変患者265例を対象とした。2001年から2006年までに診断した前期群(n=127)と...

第114回北海道支部例会