セッション

検索結果は46件です。

限局型スキルス胃癌の生物学的特性と予後について
立石 昌樹(国立病院機構九州医療センター 消化器センター外科)
【目的】スキルス胃癌は特徴的な急速広範な増殖、浸潤を示し、予後不良である。その発生から病態の完成までも特徴的であり、かなりの年月にわたって肉眼形態学的にほとんど変化を示さない前段階の早期胃癌の時相(stable phase)があり、ある時点から急速に伸展する時相(rapid phase)に移行すると考えられているが、その移行期については多くが不明である。今回我々は、全胃型と限局型(部分型)スキルス...

第096回九州支部例会

大腸癌肝転移との鑑別が困難であった肝硬化性血管腫の一例
宮田 辰徳(熊本大学大学院 消化器外科学)
大腸癌肝転移との鑑別が困難であった肝硬化性血管腫の一例熊本大学大学院 消化器外科学宮田辰徳、増田稔郎、別府 透、石河隆敏、近本 亮、小澄敬祐、徳永竜馬、阿部真也、中原 修、田中 洋、堀野 敬、高森啓史、馬場秀夫【はじめに】肝硬化性血管腫の頻度はまれで、腫瘍全体が線維化、硝子化変性し、血管腔が著しく減少、または消失するために画像による転移性肝癌や肝内胆管癌との鑑別診断は困難であるとされる。今回、横行...

第096回九州支部例会

妊娠を契機に急速な増大傾向を示した膵粘液性嚢胞性腫瘍の1例
小澄 敬祐(熊本大学大学院 消化器外科学)
【はじめに】膵粘液性のう胞腫瘍(MCN)は、特徴的組織所見として卵巣様間質の存在であり、エストロゲン受容体(ER)・プロゲステロン受容体(PgR)が染色されることが多い。今回、妊娠を契機に急速な増大傾向を示したMCN症例を経験したので報告する。【症例】33歳女性。妊娠4ヶ月頃に左背部痛を主訴に近医受診。腹部超音波検査にて膵尾部に60mm大ののう胞性腫瘤を認め、腫瘍マーカー(CA19-9、Span-...

第096回九州支部例会

噴門側胃切除後の縫合不全に対しT-tube留置、肋間筋弁被覆が有効であった1例
泉 大輔(熊本大学消化器外科)
【症例】52歳男性。前医にて胃噴門部早期胃癌に対し完全鏡視下噴門側胃切除施行。食道残胃吻合はoverlap法。Marginのため食道を切り上げ,最終的に吻合部が胸腔内に3cm入った。術後1日目より呼吸苦・左胸水貯留があり、縫合不全の可能性を考え、胸腔ドレーン及び胃管を留置し、抗生剤にて保存的に加療。術後3日目発熱、胸腔ドレーン排液の混濁化、炎症反応上昇あり、縫合不全による縦隔炎・左膿胸の診断で、再...

第096回九州支部例会

胆管空腸吻合術後繰り返す胆管炎に合併した肝炎症性偽腫瘍の一例
岡田 倫明(医療法人ロコメディカル 江口病院)
【症例】68歳、男性主訴は発熱。【病歴】1987年にC型慢性肝炎を指摘。1990年にIFN開始するも効果がなかった。2002年に胆管炎に対して胆嚢摘出手術施行、その際胆管-空腸吻合術が行われた。その後も胆管炎を繰り返し、その度外来でSBT/CPZ投与されていた。平成22年2月7日から発熱出現。LVFX500mg内服及びSBT/CPZ 2g×1の投与にて解熱したが、エコーにて肝S5-6に腫瘤像と腹水...

第096回九州支部例会

下部直腸SM癌に対し、根治的放射線化学療法後に局所切除を行った1例
東  孝暁(熊本大学大学院 消化器外科学)
【背景】近年、早期直腸癌に対して、術前後の放射線化学療法と局所切除を組み合わせた縮小手術により高い局所制御率が得られている。今回我々は、下部直腸SM癌に対し、根治目的の放射線化学療法を施行後に局所切除を行い、pathological complete response(pCR)を得られた症例を経験したので報告する。【症例】症例は65歳の女性。検診での便潜血反応が陽性のためCFを施行したところ、肛門...

第096回九州支部例会