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検索結果は46件です。
- 食道胃接合部癌リンパ節転移との鑑別が困難であった縦隔リンパ節結核の1例
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中川原 英和(済生会福岡総合病院外科)
【始めに】縦隔リンパ節結核は成人ではまれであり、その多くは肺野病変を伴っている。しかし、まれに肺の活動性病変を伴わず、病変が縦隔に限局する症例も見受けられる。今回、我々は術前に食道胃接合部癌リンパ節転移との鑑別が困難であった縦隔リンパ節結核の1例を経験したので報告する。【症例】症例は48歳の男性。2010年5月嚥下困難、胃部不快感が出現し、上部消化管内視鏡検査にて食道胃接合部に2型腫瘍認め、生検に...
第096回九州支部例会 >
- 肉芽腫性虫垂炎の一例
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右田 美里(同心会 古賀総合病院 外科)
症例は31歳女性。特記すべき既往はなく、生来健康であった。2週間程度続く右下腹部痛を主訴に当院を受診した。当院受診時に発熱、McBurneyに圧痛を認めた。採血にてWBC10800、CRP3.4と上昇を認め、CTにて18mmに腫大した虫垂を認めた。急性虫垂炎と診断し、保存的に治療を行うも症状改善せず入院3日目に腹腔鏡下にて虫垂切除術を施行した。術後経過は良好であり、術後3日目に退院となった。病理組...
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- 上部消化管出血の原因となった十二指腸脂肪腫の1例
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末次 理成(朝倉医師会病院消化器内科)
症例は77歳、男性。平成22年4月より肺血栓塞栓症、虚血性心疾患のため、当院循環器内科でアスピリンおよびワルファリンカリウムの服用中であった。8月初旬より黒色便、全身倦怠感を自覚したため、8月24日に当院循環器内科を受診したところ、血液検査で血清Hb値9.1 mg/dlと貧血を認め、精査目的にて当科紹介となった。上部消化管内視鏡検査を行い、十二指腸下行脚に径14 mm、丈の高さが30 mmの棍棒状...
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- 不全型腸管ベーチェット病の経過中に食道気管支瘻を合併した一例
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鮫島 洋一(財団法人慈愛会今村病院・消化器内科)
【緒言】ベーチェット病における食道病変に関する報告の多くは潰瘍病変であり、食道気管支瘻の報告は多くない。今回、不全型腸管ベーチェット病の経過中に、食道気管支瘻を合併した一例を経験したので報告する。【症例】50歳代、男性。1988年、前医でCrohn病と診断され、以後、回盲部切除術、吻合部切除術、3回の腸管皮膚瘻に対する手術を施行、内服加療されていた。2004年5月、口腔内アフタ、食道病変を指摘され...
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- 当院における大腿ヘルニア緊急手術症例の検討
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高橋 遼(ハートライフ病院)
大腿ヘルニアの絞扼の発生率は年間約20%で鼠径へルニアの10倍の頻度ともいわれ、放置した場合のリスクは高い。当院で経験した大腿ヘルニアの緊急手術例について臨床的に検討したので報告する。【対象】過去10年間に当院で緊急手術を行った大腿ヘルニア8例を対象とした。性別は男性4例、女性4例で、年齢は54~95歳、平均65.8歳、全て右側であった。【結果】8例中7例が受診時イレウスを併発していた。術式はMc...
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- 下膵十二指腸動脈瘤破裂の1例
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森田 拓(久留米大学消化器内科)
症例は49歳、男性。2010年3月上旬ごろより、心窩部痛が出現するようになった。市販薬内服で症状は軽減していたが、その数日後より腹痛が増強してきたため、近医へ緊急搬送された。腹部CTで膵頭部周囲に液体貯留が認められたため、原因精査および加療目的で当院へ転院となった。既往歴に胃潰瘍及び高血圧がある。当院入院時、意識は清明、Vital signに異常はなかったが、心窩部に軽度の圧痛を認めた。血液生化学...
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- 胆嚢癌と鑑別困難であった慢性胆嚢炎の1例
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平原 正隆(国立病院機構 佐賀病院 外科)
症例は61歳、男性。数年前より右季肋部痛を自覚していたが放置していた。背部痛と右季肋部痛を主訴に近医受診し、腹部超音波検査にて胆石および胆嚢壁の肥厚を指摘され当院紹介となった。右季肋部に手拳大の腫瘤を触れ、血液検査所見では肝胆道系酵素と炎症反応の上昇を認め、血清CA19-9は1400U/mlと高値であった。腹部CT・MRIにて胆嚢底部に限局性の胆嚢壁肥厚と、同部に腹壁に連続する腫瘤状構造物を認めた...
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- ステロイド内服にて遷延した黄疸に対してステロイドパルスが奏効した薬物性肝障害の1例
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千堂 一樹(鹿児島大学消化器内科)
〈症例〉73歳 女性.〈現病歴〉肝機能異常を指摘されたことはなかった.2010年3月排尿困難のため近医を受診,猪苓湯を処方され内服した.4月初旬に倦怠感が出現し,市販の清心蓮子飲を内服した.4月12日から身絞り感が出現し,LVFXと加味逍遥散を処方され内服した.その後黄疸が出現,4月18日近医でAST 2160 IU/l, ALT 1497 IU/l,T-Bil 15 mg/dlと肝機能障害,黄疸...
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- Sister Mary Joseph's noduleを契機に診断された胆嚢癌の1例
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佐々木 彰子(熊本労災病院 消化器内科)
症例は61歳女性。60歳時に前額部の環状紅斑からの皮膚生検より皮膚サルコイドーシスと診断され加療中であった。初診の3ヶ月ほど前より、臍下部、臍部に下床との可動性がみられない皮下腫瘤が出現し、徐々に増大するため当院皮膚科にて皮膚生検を施行した。生検結果はinfiltration of adenocarcinomaであったため、原発巣検索目的で当科紹介となった。単純・造影CT、PET-CT、GF・CF...
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- 関節リウマチ治療中に単純ヘルペスウイルス1型による劇症肝炎を発症した一症例
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戸次 鎮宗(国立病院機構長崎医療センター肝臓内科)
60歳、男性。関節リウマチで死亡4年前よりプレドニゾロン、メトトレキサート、インフリキシマブを投与されていたが疾患活動性が高く、死亡4ヵ月前よりインフリキシマブを増量されていた。飲酒歴なし。死亡4日前より食思不振あり、死亡2日前に前医を受診。AST 13600IU/L、ALT 10360IU/L、LDH 14500IU/L、血小板 7万/μL、PT 52%を認め、メチルプレドニゾロンパルス療法、メ...
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- B型肝硬変に対するエンテカビルの治療成績
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土持 舞衣(宮崎大学内科学講座消化器血液学)
【はじめに】B型慢性肝疾患に対して核酸アナログ製剤が広く使用されており,特にエンテカビルにより治療効果は向上している.今回エンテカビルを投与された肝硬変症例で2年以上経過観察した症例に治療成績について検討したので報告する.【対象・方法】B型肝硬変に対してエンテカビルを投与され,2年以上経過観察できた18例を対象とした.投与後2年までのHBV-DNA陰性化率,ALT正常化率について検討した.ALTは...
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- 食道webによる嚥下障害をきたしたPlummer-Vinson症候群の一例
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府川 恭子(済生会福岡総合病院 内科)
症例は59歳、女性。元来健康。下肢静脈炎の加療目的に当院外科に紹介され、術前検査にてHb3.8g/dl(MCV 56.2fl,MCHC 24.1%,FE 6μg/dl,フェリチン 1.8ng/ml,TIBC 447μg/dl)の高度の鉄欠乏性貧血を認め、精査目的に当科紹介となった。詳細に問診すると嚥下困難感を8年前から自覚し、徐々に悪化し3~4年前より固形物は飲み込めずお粥やスープを摂っていた。こ...
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- 貧血を契機に診断された子宮体癌の再発による転移性十二指腸癌の一例
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西嶋 健一(済生会福岡総合病院内科)
症例は、72歳女性。平成21年5月に子宮体癌(類内膜癌,T1cNxMx,StageIc,Grade 3)に対し、当院婦人科にて単純子宮全摘出術及び両側付属器切除術を施行され、術後化学放射線療法が追加された。平成22年5月上旬より全身の脱力感を自覚、5月20日にふらつきを主訴に当院内科を受診した。採血にてHb 6.5g/dLと著明な貧血を認め、精査加療目的に入院となった。問診上、繰り返す黒色便の既往...
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- 胆管癌との鑑別が困難であったIgG4関連硬化性胆管炎の1例
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井手上 純子(八代総合病院 消化器内科)
胆管癌との鑑別に苦慮した膵病変を伴わないIgG4関連硬化性胆管炎を経験したので報告する。症例は73歳男性。黄疸を主訴に当院を受診した。来院時気道狭窄音を認め精査の結果COPDと診断し加療を開始した。AST 278 IU/ml、ALT 214 IU/ml、T-Bil 6.3 mg/ml、D-Bil 4.0 mg/dl、ALP 3262 IU/l、γ-GTP 2451 IU/lと肝・胆道系酵素の上昇...
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- 著明な高ビリルビン血症に対しビリルビン吸着療法が有効であった、胆嚢結石症を合併する遺伝性球状赤血球症の一例
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鶴岡 美穂(鹿児島大学病院消化器内科)
(症例)25歳男性。(現病歴)16歳時に遺伝性球状赤血球症と診断され、間接ビリルビン優位の総ビリルビンの上昇(T-Bil 6-10mg/dl)がみられていた。2010年4月5日に胆石発作による右季肋部痛あり、手術適応と判断され自宅待機となった。5月9日に再び腹痛、背部痛及び皮膚黄染が出現し、近医受診した。鎮痛剤で腹部症状は軽快したものの、高ビリルビン血症(T-Bil 45.3mg/dl、D-Bil...
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- 難治性食道病変を呈した腸型ベーチェット病疑診例の1例
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松村 圭一郎(福岡大学筑紫病院)
今回我々は、内科的治療が奏効せず、外科的治療を要した腸管ベーチェット病に随伴する難治性食道潰瘍の一例を経験したので報告する。症例は30歳代、男性。元来、口腔内アフタを繰り返していた。36歳時に胸焼け、前胸部痛が出現、近医の上部消化管内視鏡検査にて切歯より36~40cmに多発する深掘れ潰瘍を認めた。消化管精査目的に施行した下部消化管内視鏡検査では、回盲弁に小型の深掘れ潰瘍と回腸末端に一部縦走化した潰...
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- 早期胃癌に対して完全鏡視下噴門側胃切除術を施行した1例
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中山 鎮秀(九州大学 臨床・腫瘍外科)
症例は73歳の男性。健診で施行された内視鏡検査でEC junction直下の粘膜に不整な病変を認めたため、当科紹介となった。 当科で施行された胃内視鏡検査では噴門部直下小弯に平坦陥凹型の病変を認め、生検でwell to moderately differentiated adenocarcinomaを認めた。超音波内視鏡検査では、第3層上縁が不整であり粘膜下層への浸潤が疑われた。CT検査では...
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- 絞扼性イレウス術後の敗血症に血球貪食症候群を合併した1例.
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八尋 陽平(都城市郡医師会病院)
【症例】77歳男性.腹痛を主訴に近医を受診された.腹膜刺激症状と炎症反応の上昇を認め,急性腹症が疑われ当院紹介となった.血液検査で炎症反応の上昇(WBC 25600/mm3,CRP 20.2 mg/dl )を認め腹部CTで腸管の造影不良部位を認めた.絞扼性イレウスの診断で緊急手術を施行した.【術中所見】癒着によるバンドのため小腸が絞扼されていた.小腸壊死部90cmの小腸部分切除を施行した.【術後経...
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- 健常成人に発症したCMV肝炎の2例
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早川 学(串間市民病院)
1例目は30歳代の女性。基礎疾患はなく、アルコールは機会飲酒程度であり、既往歴に特記事項なし。2009年8月上旬より全身倦怠感、食欲不振、発熱、腰背部痛が出現した。近医で肝酵素値の上昇を指摘され、2009年8月中旬に当科入院となり、血液検査でAST:997 IU/l , ALT:1249 IU/l , LDH:1035 IU/l , ALP:1414 IU/l と肝胆道系酵素値の上昇を認めた。また...
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- 単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た腸回転異常を伴う左側胆嚢結石症の一例
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谷口 竜太(産業医科大学病院)
単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し得た腸回転異常を伴う左側胆嚢結石症の一例産業医科大学第一外科1)○谷口 竜太1) 、松本 健太郎1)、日暮 愛一郎1)、山口 幸二1)症例は40歳代、女性。発熱、腹痛のため近医受診。腹部CTで胆嚢結石症及び胆嚢炎を認め抗生剤にて経過観察されていたが、症状改善しないため当院紹介となった。腹部エコーで胆嚢内に複数の小結石を含む胆泥様エコーを認めた。総胆管拡張や肝内胆管...
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