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検索結果は27件です。

消化管GISTを合併したvon Recklinghausen病の1例
竹中 春香(神戸大学 大学院医学研究科 内科学講座 消化器内科学分野)
症例は54歳、女性。平成23年3月、健診で膵鈎部に腫瘤を指摘され精査目的に当院へ紹介受診となった。体幹部にカフェオレ斑と神経線維腫を認め、von Recklinghausen病と診断された。腹部造影CTでは、膵鉤部に、20mm大の、動脈相から平衡相にかけて、周囲膵実質より遅れて徐々に造影される低吸収域を認め、浸潤性膵管癌が疑われた。また、上部空腸に、管腔外に突出する20mm大の、動脈相から強く造影...

第095回近畿支部例会

FDP-PETにて治療経過を観察しえた腫瘤形成型膵炎像を呈した自己免疫性膵炎の一例
大西 佐代子(近畿大学消化器内科)
症例75歳、女性。近医にて高血圧で通院中。スクリーニングUSにて膵体部に低エコー腫瘤を指摘された。造影CTでは膵体部腫瘤は乏血性であり、腫瘤より尾側主膵管の拡張を認めた。PET-CT検査では膵体部に強い集積(SUVmax:3.83)を認め、膵体部癌が疑われ精査目的のため当科紹介となった。血液検査はCA19-9 22U/ml、CEA 2.2 ng/dlと正常であったが、IgG4が272ng/dlと高...

第095回近畿支部例会

進行胃癌にgastric emphysemaを合併した1例
細本 宜志(近畿大学 医学部 奈良病院 消化器・内分泌内科)
【症例】74歳、男性【主訴】食後頻回の嘔吐、上腹部痛【経過】2009年8月より進行胃癌の診断にて全身化学療法を施行していた。初診時には、胃前庭部大彎にtype3の腫瘍と多発肝転移を認めた。一旦CRに至るも2010年7月に肝転移の再発と癌性腹膜炎による腹水を認めた。以後も治療を継続していたが2010年12月中旬より吃逆、食後の嘔吐を繰り返すようになった。直近(2010年10月)の上部消化管内視鏡では...

第095回近畿支部例会

特徴的な画像所見を呈し、肝転移巣からのEUS‐FNAにより退形成癌と診断された1例
大西 佐代子(近畿大学医学部消化器内科)
【はじめに】膵退形成癌は膵腫瘍のなかでも比較的まれでかつ予後不良な組織型である。今回われわれは、EUS‐FNA後に病理組織診断で退形成癌と診断された1例を経験したので報告する。【症例】73歳、男性【主訴】水様便、体重減少【現病歴】体重減少と水様便を主訴に近医を受診し、腹部エコーにて膵鈎部に腫瘤を指摘されたため、精査加療目的で当科紹介となった。【経過】造影CTでは膵頭部に辺縁不整、内部不均一な低吸収...

第095回近畿支部例会

術後多発腸管皮膚瘻にアダリムマブが著効したクローン病の一例
上山 美希(大阪市立大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター, 大阪市立大学 大学院 腫瘍外科)
【症例】30歳代男性。【現病歴】18歳時にクローン病(小腸大腸型、痔瘻)と診断された。2003年に腹痛、炎症反応増悪に対してインフリキシマブ(IFX)開始となり内科的加療されていたが、次第に効果減弱となり、2005年に腹痛コントロール不良のため回腸部分切除術施行となった。その後5アミノサリチル酸、6MP、栄養療法を中心にフォローされていた。2007年に症状再燃し、IFX再投与となるもアナフィラキシ...

第095回近畿支部例会

潰瘍性大腸炎合併colitic cancerに対し大腸全摘及び内肛門括約筋切除術を施行した一例
千品 寛和(近畿大学 医学部 消化器内科)
症例は56歳男性。平成5年発症の左側結腸型潰瘍性大腸炎でサラゾピリン内服のみで保存的加療で病状は安定していた。平成20年9月大腸内視鏡検査では明らかな悪性所見は認められなかった。平成22年5月排便困難が出現し、大腸内視鏡検査にてS状結腸に半周性の隆起性病変を認め、生検結果はMucinous adenocarcinomaであった。直腸にも隆起性病変を認め、生検ではgruop2の軽度異形成病変であった...

第095回近畿支部例会

非機能性錐内分泌腫瘍の一例
西山 大地(市立福知山市民病院 内科)
症例は41歳男性。主訴は心窩部痛。既往歴に幼少時虫垂切除術あり。平成22年6月初旬より心窩部痛あり当院内科受診。理学所見に明らかな異常なく、採血上軽度の胆道系酵素の上昇を認めるのみであった。精査目的に腹部CT検査施行したところ、膵尾部に径60mm大の造影効果を有する充実性腫瘤を認めた。腫瘤により脾静脈は閉塞もしくは著明に狭小化しており、胃大網静脈が側副路として発達していた。ダイナミックMRIにて、...

第095回近畿支部例会