セッション

検索結果は8件です。

過敏性腸症候群: 管腔内環境と管腔外環境の病態
福土 審(東北大大学院・行動医学, 東北大病院・心療内科)
過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome; IBS)は、頻度が高い消化器病、かつ、ストレス関連疾患であり、疾病と人間の社会生活の関係を考える上で格好のモデルを提供する病態である。診断はRome III基準で代表される特徴的な症状と主要な器質的疾患との鑑別により行う。原因として、第一に消化管の管腔内環境の変化が注目されている。感染性腸炎によりIBSの罹患率が高まることが確実で...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

過敏性腸症候群(IBS) 患者のCTcolonography(CTC)による腸管形態評価-通過障害部位の便性状への影響-
水上 健(国立久里浜アルコール症センター・内科, 横浜市立市民病院・消化器内科)
我々は無麻酔大腸鏡挿入法-浸水法-を応用し鎮痙剤により正常者の腸管運動を抑制して大腸鏡を施行すると「大腸鏡」自体の心理的負荷でIBSの遷延性腸管運動異常が惹起され下痢型のほとんどに遷延する蠕動が、便秘型 の一部に遷延する分節型運動が見出されたことを報告した【消化器心身医学2009 16(1)91-97】。その後の検討でIBS患者146例に無麻酔大腸鏡を施行したところ遷延性腸管運動異常が観察されない...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

食物繊維加工食品サイリウムの下痢型過敏性腸症候群への有効性
鈴木 英雄(筑波大・消化器内科)
【目的】下痢型過敏性腸症候群(IBS)は近年増加傾向にあるものの、病状が長期にわたり不安定であることから治療に難渋することが多い。治療には5-HT3受容体拮抗薬、塩酸ロペラミドなどが用いられるが、腹部膨満の副作用を生じることがある。副作用がなく長期持続可能な治療法が求められる中、我々は食物繊維サイリウムに着目した。サイリウムはオオバコ科の植物プランタゴ・オバタの種を包んでいる食物線維で吸水保持性に...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

糖尿病患者の腸感染後過敏性腸症候群では続発性乳糖不耐症も同時に起こる
丹藤 雄介(弘前大附属病院・内分泌・代謝内科)
【背景・目的】糖尿病(以下DM)患者では、神経障害をはじめとする様々な原因の排便障害や腹部症状が問題となる。一定の割合で過敏性腸症候群(以下IBS)や乳糖不耐症(以下LIT)合併例が含まれると考えられるが、病態が複雑であり的確な診断や治療が行われていないことも考えられる。近年、IBSやLITの研究の進歩により、新しい病態や治療法などが提唱されている。今回、DM患者におけるIBSとLITについて、排...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

過敏性腸症候群における食物アレルギーの関与
千葉 俊美(岩手医大・消化器・肝臓内科)
過敏性腸症候群(IBS)の下痢型では便秘型と比較して血清MCP-1が高値で、ポリカルボフィル製剤投与後において高感度CRP値の低下を認めIBSと微少炎症との関与を報告した(Chiba T, et al. Hepato-Gastrienterol, in press)。【目的】IBS患者における食物アレルギーの関与について検討した。【対象】下痢型IBS患者38例(男性16例、女性22例...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

大腸刺激時の局所脳活動と下垂体副腎皮質反応に対するcorticotropin-releasing hormoneの増強作用
田中 由佳里(東北大・行動医学)
【目的】過敏性腸症候群(IBS)に於いてストレスの鍵物質であるcorticotropin-releasing hormone (CRH)が病態を左右すると考えられる。我々は健常成人へのCRH投与により、大腸刺激時の局所脳活動と下垂体副腎皮質反応が増強するという仮説を検証した。【方法】対象は健常男性16例である。CRH投与群(n = 8)とplacebo投与群(n = 8)を比較した。直腸にバロスタ...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

ストレス関連ホルモンであるCRFやUrocortin 1は、CRF1受容体を介してラット大腸蠕動運動を亢進し粘液分泌を促進させる-過敏性腸症候群の一病態メカニズムとして
有賀 元(国立精神・神経医療研究センター・消化器科)
【目的】ストレスよって下痢が誘発され、Corticotropin-releasing factor (CRF)が重要な役割を担っていることが明らかになった.この現象は過敏性腸症候群(IBS)の重要なメカニズムのひとつと考えられているが、その具体的な機序は十分には解明されていない。CRFやUcn 1が結腸組織片の収縮に直接与える影響とその経路、CRFが結腸管腔内の粘液分泌に与える影響を明らかにするこ...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-

本郷 道夫(東北大病院・総合診療部)
...

第53回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群-消化吸収機能の側面から-