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検索結果は7件です。
- 腹腔鏡下右半結腸切術後内ヘルニアに起因する絞扼性イレウス
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村田 幸平(市立吹田市民病院・外科)
はじめに:腹腔鏡下右半結腸切除において、開腹手術では行われているのに省略される手技として、腸間膜の修復がある。行うことのメリットは実証されていないものの、省略する理論的根拠も乏しい。腸間膜の欠損が大きければ、内ヘルニアになっても絞扼性イレウスになることは少ないとも言われているが、本当であろうか。我々は、進行大腸癌に対する腹腔鏡下右半結腸切除後、腸間膜欠損部への内ヘルニアから腸間膜の血流障害を生じ、...
第53回日本消化器病学会大会 >
大腸-症例報告2
- 術前化学療法により肛門温存しえた直腸GISTの2例の報告
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松本 寛史(済生会滋賀県病院・消化器内科)
症例1:50歳代の男性、慢性下痢を主訴に受診。下部消化管内視鏡検査で直腸に粘膜下腫瘍を認め、MRIでは53×48×66mmの腫瘤で、針生検の結果GISTと診断。患者が肛門機能温存を強く希望され、十分なIC後にメシル酸イマチニブ400mg/day投与。23週投与し40×30×47mmと縮小、直腸GISTに対して腹腔鏡下低位前方切除術(ISR)、一時的人工肛門造設術を施行した。切除標本ではリンパ節転移...
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大腸-症例報告2
- 後腹膜傍神経節腫の一例
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上小鶴 弘孝(東京女子医大・消化器外科)
胎生期の神経堤に由来する傍神経節組織から発生する腫瘍のうち副腎に発生するものを褐色細胞腫、副腎外に発生したものは傍神経節腫とされる。後腹膜腫瘍は全腫瘍の約0.2%で、後腹膜傍神経節腫はその2%に過ぎず稀な腫瘍である。症例は40歳男性、健康診断の腹部超音波検査で左側腹部に腫瘤を指摘され、当科紹介となった。来院時自覚症状を認めず、既往歴・家族歴に特記すべきことはなかった。入院時所見は身長176cm、体...
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大腸-症例報告2
- 直腸肛門部悪性黒色腫の2例
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吉田 はるか(国立仙台医療センター・消化器科)
【はじめに】直腸肛門部悪性黒色腫は比較的稀な疾患であり予後不良といわれている。今回我々は直腸肛門部悪性黒色腫の2例を経験したので報告する。【症例1】84歳女性。平成21年11月初旬より肛門部からの出血と腫瘤を認め、肛門管癌疑いにて当科を紹介された。受診時肛門より脱出する45mm大と40mm大の黒褐色の色素沈着を呈する腫瘤を認め、生検にて悪性黒色腫と診断された。直腸MRIにて周囲リンパ節転移が疑われ...
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大腸-症例報告2
- S状結腸憩室炎に起因した結腸膀胱瘻の2症例
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奥村 征大(伊那中央病院・外科)
結腸膀胱瘻は種々の疾患を原因として生じるが,結腸憩室炎による頻度が最も高いとされている.本邦では欧米と比較して比較的稀な疾患であったが,近年では食生活の欧米化や高齢化社会に伴い結腸憩室炎に起因した結腸膀胱瘻が増加しつつある.今回,我々はS状結腸憩室炎に起因した結腸膀胱瘻の2症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.【症例1】症例は65歳男性.排尿時痛と気尿を主訴に近医を受診したところ,尿...
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大腸-症例報告2
- 虫垂憩室症の3例
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鈴木 邦士(静岡市立清水病院・外科)
虫垂憩室症はまれな疾患である。術前診断が困難であり、急性虫垂炎の診断で手術され、術中または術後の病理学的検索で診断されることが多い。また、無症候で偶発的に発見されることもあるが、海外ではその穿孔の可能性の高さから待機的に手術をすることとなっているものの、本邦では一定の見解は出ていない。今回我々は2005年1月から2010年12月の間に3例の虫垂憩室症を経験した。虫垂憩室は結腸憩室に比べ穿孔の可能性...
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大腸-症例報告2
- IVRが施行された大腸憩室出血の4例
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池端 敦(岩手県立中央病院・消化器科)
内視鏡的止血術が困難な大腸憩室出血では緊急手術を要することがある.今回,IVRにより緊急手術を回避できた大腸憩室出血例を経験したので報告する.【症例1】62歳男性.血便にて入院.心筋梗塞,糖尿病の既往あり,アスピリン,降圧剤を内服中.CTで上行結腸憩室がみられたが,緊急内視鏡では出血源は不明であった.保存的治療にて軽快退院したが,2日後血便,Hb4.6g/dlの貧血にて再入院となった.血便が続くた...
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大腸-症例報告2
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