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検索結果は7件です。

5-アミノサリチル酸によるヒトH-rasトランスジェニックマウスにおける大腸腫瘍発生予防
三好 潤(慶應義塾大・消化器内科)
【目的】NSAIDs,COX-2選択的阻害剤による散発性大腸癌,腺腫の予防効果が報告されているが,長期投与に伴う消化管粘膜傷害,心血管疾患の有害事象のため化学予防薬としては認められていない.一方,5-アミノサリチル酸(5-ASA)は炎症性腸疾患の治療薬として広く用いられ,長期投与の安全性が確立されていると同時に潰瘍性大腸炎に伴う大腸癌の発症予防効果が示されているが,その予防効果が抗炎症作用の結果で...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2

大腸腫瘍の悪性度とmicroRNA-143, -145, -7の発現
中川 義仁(藤田保健衛生大・消化管内科)
【目的】microRNA (miRNA)は22-25ヌクレオチドの小さな機能性RNAで、標的となるmRNAと結合して翻訳調節をすることから、その破綻は疾患と深く関連する。我々はこれまでに大腸腫瘍症例とヒト大腸癌培養細胞株を解析し、大腸の腫瘍組織においてmiR-143、miR-145が共に高率に発現低下し、miR-7が大腸癌において高率に発現増加することを見出し報告してきた。今回我々は、大腸腫瘍にお...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2

大腸癌におけるDicer mRNA発現およびその3'非翻訳領域変化の検討
濱屋 寧(浜松医大・分子診断学)
【目的】MicroRNA(miRNA)は多くの場合、癌抑制的な作用を持つ。大腸癌では広範なmiRNA発現が低下している。miRNAのプロセシングに関与するDicerの発現低下が広範なmiRNA低下の一因である。DicerもmiRNAによる転写後調節を受けるが、それは3'非翻訳領域(UTR)に様々なmiRNAが結合することによる。3'UTRはpolyadenylation(PA)を経て形成され、pr...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2

散発性大腸発癌におけるIL-6シグナルの解析
内山 崇(茅ヶ崎市立病院・消化器内科, 横浜市立大大学院・分子消化管内科学)
【目的】炎症性腸疾患において大腸癌の罹患率が高いことが知られているが,炎症性サイトカインの1つであるIL-6が関与していること明らかにされつつある.一方で炎症性発癌でなく,散発性大腸癌とIL-6の関連については未だ十分に検討されていない.本研究では大腸発癌過程におけるIL-6シグナルの役割を検討した.【方法】横浜市立大学附属病院で大腸内視鏡検査を施行し大腸癌,大腸腺腫と診断されたそれぞれ30例を対...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2

大腸癌に対する新規樹状細胞ワクチンの臨床試験―免疫学的効果と臨床効果
榊原 充(大阪大・消化器内科)
【目的】樹状細胞(DC)を用いた癌ワクチン療法は消化器癌でも効果が期待されているが、既報の臨床効果は充分でない。これはワクチンに適したDCの誘導法が検証されておらず、その抗腫瘍活性が低いことが一因である。そこで我々は遊走能・Th1誘導能・NK活性能・抗原特異的CTL誘導能に優れた新規DC(OPA-DC)を開発し、有効性と安全性を評価を目的とする大腸癌に対するOPA-DCワクチンの臨床試験を行った。...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2

インスリン抵抗性および体性成分と大腸発癌の関連性についての検討
久貝 宗弘(京都府立医大大学院・消化器内科学)
[目的] 肥満はインスリン抵抗性を惹起し,慢性的な高インスリン状態は腫瘍発生に働くとされる.一方で身体的活動は大腸における発癌を抑制する可能性が基礎検討で示唆されている.本研究では大腸腫瘍例についてHOMA-IR(インスリン抵抗性指数)および体成分分析(InBody720, Biospace)による検討を行った.[対象と方法] 対象は,京都府立医科大学および市立奈良病院にて大腸内視鏡検査を施行しB...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2

当院における大腸腫瘍性病変と肥満の関係
松永 尚治(山口大大学院・消化器病態内科学)
【背景】近年、本邦においても食生活の欧米化により肥満、特に内臓脂肪型肥満による様々な疾病リスクの増加が危惧されているが、大腸腫瘍との関連についても報告されるようになってきており、実際に部位別癌死亡率において、男女ともに大腸癌は上位に位置している。【目的】当院における大腸腫瘍性病変とBMI、体脂肪率、腹囲ならびに高血圧、糖尿病、高脂血症の関連性の有無を検討する。【対象・方法】2009年4月10日~2...

第53回日本消化器病学会大会大腸-腫瘍2