- 萎縮性胃炎と脂質異常症との関連性についての検討
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谷口 英明(鳥取市立病院・内科)
【目的】ヘリコバクターピロリ(H.pylori)感染と脂質異常症との間には、正の相関があるとする報告があるが、未だ議論の余地があるところである。萎縮性胃炎の大部分はHP感染胃炎に由来することから、萎縮性胃炎をH.pylori感染のsurrogate markerとして、萎縮性胃炎と脂質異常症との関連を検討した。
【方法】対象は2010年に当院検診センターで上部消化管内視鏡検査および脂質検査を...
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胃・十二指腸(H.pylori)2
- H. pylori 除菌後の逆流性食道炎悪化に除菌時疾患や組織学的胃炎が関与するか
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田代 淳(東芝病院・消化器内科)
【目的】H. pylori (HP)除菌後は組織学的胃炎が改善し、十二指腸潰瘍患者(DU)では酸分泌の過剰状態が軽減され、胃潰瘍患者(GU)など低酸状態では酸分泌が回復して逆流性食道炎の悪化が懸念されている。そこで、除菌後の逆流性食道炎(RE)悪化に除菌時疾患や組織学的胃炎がどう影響するか検討した。【方法】当院で1996年1月から2012年3月までに除菌治療が施行され、UBT/培養/...
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胃・十二指腸(H.pylori)2
- 胃液からのHelicobacter pylori培養検査の有用性について
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市川 仁美(浜松医大・1内科)
【目的】上部消化管内視鏡検査時のHelicobacter pylori (以下H. pylori ) の感染診断は、迅速ウレアーゼ試験と生検組織の培養法が一般的であるが、粘膜組織片の採取を要す。近年、脳梗塞、虚血性心疾患の罹患時患者数増加に伴い、抗血小板薬、抗凝固薬内服中の患者数は増加し続けており、粘膜採取は出血のリスクが高い手技である。一方、胃液中にもH. pyloriは存在しているため、胃液の...
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胃・十二指腸(H.pylori)2
- COX-2のSNPを用いたH.pylori胃炎患者のハイリスク群の絞込みの検討
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小高 康裕(日本医大・消化器内科)
目的・背景
慢性胃炎が、除菌療法の保険適応となっていない現在、H.pylori胃炎患者をどのように治療しフォローしていくかが問題となっている。これまでに、H.pylori胃炎のhigh risk groupの絞り込みに、IL-1βのSNPを調べることが有用であると報告されている。またわれわれは今までCOX-2が胃潰瘍の修復に重要な役割を...
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胃・十二指腸(H.pylori)2
- 胃洗浄液を材料としたH.pylori菌の感染診断およびクラリスロマイシン耐性に関する検討
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馬場 哲(川崎市立多摩病院・消化器・肝臓内科)
目的:近年CAM耐性株の増加によりH.pylori菌除菌率の低下が示唆されている。この耐性株は23SrRNAに単一塩基対変異(SNPs)を持つことが報告されている。今回、胃洗浄液からDNAを抽出しPCR分析とpyrosequencing分析を併用して、H.pylori菌のureA遺伝子、cagA遺伝子、23SrRNA中のSNPsを解析し、除菌治療の効果が予測可能であるかを検討した。方法:対象は97...
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胃・十二指腸(H.pylori)2
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌患者における除菌時背景胃粘膜の組織学的胃炎に関する検討
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井上 陽介(東芝病院・消化器内科)
【目的】組織学的胃炎はHelicobacter pyloriによって進展すると考えられているが、胃潰瘍(GU)、十二指腸潰瘍(DU)、胃癌(GCA)における背景粘膜の差異は発症年齢も一因と考えられる。年齢、性別を一致させ組織学的特徴を検討した。【方法】1996-2012年まで除菌前に約3000例の内視鏡下2点生検(前庭部大弯、体上部大弯)を行いその内年齢、性別で1:1のペアマッチングさせたDU42...
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胃・十二指腸(H.pylori)2
- 胃腫瘍ESD症例における血清ペプシノゲンの検討
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三池 忠(宮崎大・消化器血液学)
【背景・目的】血清ペプシノゲン(以下PG)を測定することで高い確率で萎縮性胃炎が発見できると報告され、胃癌の早期発見に有効な検査方法と考えられている。胃腫瘍ESD症例をもとにPGと血清H.pylori抗体(以下Hp)、内視鏡的粘膜萎縮、胃腫瘍の性質を検討し、PGの有用性を明らかにすることを目的とした。【対象・方法】2009年6月より2011年2月まで当科で胃腫瘍に対して胃ESDを施行した66例71...
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