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小児炎症性腸疾患における便中カルプロテクチンの有用性
青松 友槻(大阪医大・小児科, 滋賀医大・消化器内科)
【背景】炎症性腸疾患(IBD)の活動性指標は内視鏡がgolden standardであるが、小児ではより非侵襲的で指標が望まれる。カルプロテクチンは好中球細胞質のCa結合蛋白であり、その便中濃度は腸管炎症と相関すると注目されている。【方法】 便をUC 患児から101検体、CD 患児から93検体、健常児から28検体採取し、便上清を調整した。カルプロテクチン濃度(以下便Cal、μg/g)をELISA法...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸

インターロイキン10欠損マウスおいてインターロイキン12を制御するマレイン酸イルソグラジンの抗炎症効果の検討
中川 倫夫(千葉大大学院・腫瘍内科学)
【背景・目的】炎症性腸疾患モデルであるインターロイキン10欠損マウス(IL-10 K/Oマウス)の腸炎発症メカニズムの一つとして粘膜バリア機能破綻が示唆されており、当研究室では既にマレイン酸イルソグラジン(IGM)の投与でoccludinの有意な発現増強と抗炎症効果の存在を報告した。今回はIGMの更なる抗炎症効果の解析を行う。【方法】5週齢のIL-10 K/OマウスにIGMを100mg/kg含有す...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸

日本人クローン患者でのPAI-1(plasminogen activator inhibitor type 1)遺伝子のプロモーター領域の4G/5Gの遺伝子多型の検討
武田 直久(兵庫医大・内科(下部消化管科))
【目的】クローン病患者は発症初期には消化管合併症を認めない症例(炎症型)が多いが、経過とともに狭窄(狭窄型)や瘻孔(瘻孔型)といった消化管合併症を認める症例が増加する。一方、スペインでのクローン病患者の検討ではPAI-1(plasminogen activator inhibitor type 1)遺伝子のプロモータ領域の4G/5Gの遺伝子多型がPAI-1の血漿レベルでの発現を変化させ瘻孔型になり...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸

炎症性腸疾患における血清抗HSP60/70抗体価の臨床応用についての検討
森崎 智仁(長崎大大学院・消化器病態制御学)
【目的】Heat-shock protein(HSP)は炎症や感染などのストレスに対して細胞内で速やかに合成される分子シャペロンであり、ストレスから細胞を守る細胞防御機構として働いている。細胞の生命維持のためにHSPは必須の蛋白質であるが、HSPに対する自己免疫応答の異常が、様々な自己免疫疾患の発症や増悪の原因の一つと考えられている。炎症性腸疾患でもHSPやそれに対する自己抗体が発症や病勢に関わっ...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸

IgA糖鎖構造に基づく炎症性腸疾患の診断と予後予測
井上 隆弘(大阪大大学院・消化器内科学)
【背景】炎症性腸疾患(IBD)のマーカーには感度・特異度ともに優れたものはなく、新たなバイオーマーカーの確立が急務である.我々はIgG糖鎖の異常がIBD鑑別に有用であることを報告したが,IgA糖鎖については検討されていない.【目的】IBDにおけるIgA糖鎖構造を解析し,疾患鑑別や予後を予測するマーカーとしての有用性について検討した.【対象および方法】Crohn病(CD) 32例,潰瘍性大腸炎(UC...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸

IBD患者における風疹・麻疹・水痘・ムンプスに対する抗体価測定の意義
長沼 誠(東京医歯大・消化器内科)
【目的】風疹・麻疹・水痘・ムンプスは小児に好発する疾患でありワクチンにて予防可能な感染症であるが、近年大学生を中心として麻疹が流行し社会的問題となった。IBD患者では免疫調節薬、抗体製剤を使用する機会が多いが、これらの治療時では生ワクチンは禁忌であるため、ワクチン接種が必要な際には治療中断やワクチン接種の断念を余儀なくされるなどの問題が生じる。これまでIBD患者の各種感染症の抗体価を検討された研究...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸

炎症性腸疾患患者の血清IgG4値と膵酵素異常との関連
新井 勝人(昭和大病院・消化器内科)
【目的】IgG4関連疾患は、膵臓をはじめ多臓器へのIgG4陽性形質細胞の浸潤を特徴とする全身性疾患であり、最近、消化管粘膜への浸潤も報告されている。また、炎症性腸疾患(IBD)の一部には消化管粘膜にIgG4陽性細胞浸潤を認めることが報告されている。一方、IBDの腸管外合併症として膵炎や血清膵酵素の上昇が少なからず認められる。そこで我々は、IBD患者における血清IgG4の陽性率および平均値を健常者と...

第53回日本消化器病学会大会クローン病-小腸