セッション

検索結果は7件です。

上腸間膜動脈閉塞症3例の臨床的特徴についての検討
平野 達也(翠明会山王病院・内科)
【目的・方法】本症の特徴を明らかにするため、当院で経験した3例につき背景・診断・治療・臨床経過の検討を行った。【背景】平均年齢:79歳、基礎疾患:心房細動3例、心不全1例、高血圧・狭心症1例 内服薬:ワーファリン1例、アスピリン2例、ジゴキシン3例【症状】突然の激しい腹痛3例(食後発症2例、上腹部痛2例、腹膜刺激症状0例)、血便1例。【血液検査】WBC上昇3例、 LDH上昇 3例、CPK軽度上昇1...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1

当院で経験した腸管気腫症の検討
永嶋 裕司(玉川病院・消化器内科)
【はじめに】腸管気腫は腸管壊死の徴候として知られ,緊急手術の適応となることの多い比較的稀な疾患である.今回,当院で経験した腸管気腫症の3例を若干の考察を加えて報告する.【症例1】85才女性.既往歴は大腸癌,高血圧.嘔吐,腹痛を主訴に来院.腹部レントゲンで多量の小腸ガスを認め,CTで門脈ガスと小腸の拡張と腸管気腫を認めた.腸管壊死を疑い緊急手術を施行した.漿液性の腹水と十二指腸水平脚より上行結腸まで...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1

イマチニブが著効した小腸GIST多発肝転移再発の2例
戎井 力(市立吹田市民病院・外科)
【はじめに】小腸GIST術後に多発肝転移を生じたが、イマチニブ内服にて長期生存中の2例を経験したので報告する。【症例1】76才、女性。1993年11月、小腸間膜腫瘍に対して腫瘍摘出術を施行した。病理組織はleiomyosarcoma in the mesenterium (well differentiated)であった。1998年、1999年、2000年、2001年に肝転移再発を生じたため、それ...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1

小腸アニサキス症;当院で経験した12例の臨床的特徴
泉谷 幹子(東京都済生会中央病院・消化器内科)
【目的】アニサキスは魚介類の生食によりヒトの消化管に取り込まれ、粘膜に刺入すると腹痛・嘔吐を来たす。症状は激しく、急性腹症の1つとして日常臨床で遭遇することが多い疾患である。胃壁に侵入することが多いが(93.4%)小腸粘膜に刺入することもあり、下腹部痛、腸閉塞をきたす。その診断は原因となる魚介類の摂食があったかという問診とCTや超音波の画像診断で行う。当院で経験した12例よりその臨床的特徴を検討し...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1

診断治療に難渋した8トリソミー陽性MDSを合併した多発性小腸潰瘍の3例
秋田 光洋(岡山大・消化器・肝臓内科)
症例1は45歳男性。2004年より再発する口腔内アフタ、扁桃潰瘍、毛嚢様皮膚炎、外陰部潰瘍を認め、ベーチェット病と診断された。2010年4月血球減少、末梢血中に巨核球を認め、骨髄穿刺したところ8トリソミー陽性MDSと診断された。また、以前より回盲部潰瘍が認められていたが、2011年4月限局性腹膜炎を発症。プレドニゾロン(PSL)、シクロスポリン(CyA)投与にて加療行うも再燃を繰り返すため内科的治...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1

ダブルバルーン小腸内視鏡が診断に有用であったMeckel憩室症の6例
高島 健司(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科)
【目的】Meckel憩室症は約4%に憩室炎・腸重積・出血などの合併症がみられるが、その診断には難渋することも多い。今回我々は、当院で経験したMeckel憩室症の診断におけるダブルバルーン小腸内視鏡(Double Ballon Endoscopy;DBE)の有用性を検討した。【対象】2007年9月以降当院でDBEを施行し、Meckel憩室症と診断された6例を対象とした。対象の内訳は男/女=5/1例、...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1

セリアック病の2例
佐藤 俊大(柏崎総合医療センター)
セリアック病は欧米で比較的頻度の高い吸収不良症候群の一つで、麦類に含まれるグルテンに対する腸管アレルギーである。下痢、消化不良便、体重減少、貧血、浮腫など吸収不良による多彩な症状を示すが、グルテンを除いた食事を摂取することで多くは改善する。 本邦では極めて稀とされているセリアック病を経験したため報告する。[症例1]50歳代男性。気管支喘息、末梢神経炎、骨粗鬆症にて加療歴あり。H14年より慢性的な下...

第54回日本消化器病学会大会小腸(症例報告)1