セッション

検索結果は7件です。

原発性小腸癌を含む4重複癌の1例
川崎 誠康(ベルランド総合病院・外科)
[症例]79歳の女性。当科での大腸癌術後肝転移にて通院中であったが、腹痛を主訴に2010年2月受診した。66歳時に右乳癌にて乳房切除術、71歳時に右腎癌にて右腎摘出、76歳時に上行結腸癌(well se ly0 v0 StageII)にて右半結腸切除の既往あり。また今回の入院の1年前に肝S6 の腫瘍を認め大腸癌転移と診断、さらに3ヵ月前に残存する左腎の腫瘍を認めていたが、抗癌剤治療などは行わず経過...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1

原発性小腸癌11例の検討
須佐 真由子(東京女子医大・消化器外科)
【目的】原発性小腸癌の発生頻度は全消化管悪性腫瘍の0.1~0.3%と報告されており、比較的まれな疾患である。典型的な症状に乏しく、早期診断が困難なため、多臓器転移や腹膜播種などを伴う進行した状態で発見されることが多いとされる。しかし、近年の内視鏡技術の向上により、比較的早期に小腸腫瘍の診断が可能となっている。今回、当科で経験した原発性小腸癌< SPAN style="FONT-SIZE: 12pt...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1

腸管型T細胞性悪性リンパ腫の手術症例の3例の検討
升森 宏次(藤田保健衛生大・下部消化管外科)
全消化管悪性腫瘍のうち悪性リンパ腫は1~10%と稀な疾患であるが、腸管型T細胞性悪性リンパ腫は悪性リンパ腫全体の0.25%、非ホジキンリンパ腫の0.36%と非常に稀な疾患である。今回手術となった3症例を経験したので報告する。【対象】1994年から2010年までの腸管悪性リンパ腫症例は19例。その内、手術を施行した腸管型T細胞性悪性リンパ腫症例は3例で、小腸型2例、大腸型1例、性別は男性2例、女性1...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1

当院で切除した小腸原発悪性リンパ腫の3例
田中 芳憲(南大阪病院・外科)
【はじめに】小腸原発の悪性リンパ腫と診断され切除した3例を経験した.【症例】症例1は50歳代,症例2および症例3は80歳代でいずれも男性であった.症例1に既往歴,家族歴とも特記すべきことはなかった.症例2は早期胃癌で局所切除を行った既往があり,症例3は前立腺癌でホルモン療法の加療中であったが,いずれも家族歴に特記すべきことはなかった.主訴は症例1が貧血による全身倦怠感,症例2は腸閉塞による嘔吐,症...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1

プロテインS欠乏症に伴う上腸間膜静脈血栓症による回腸壊死の一例
甲賀 啓介(甲賀病院・消化器内科)
【症例】63歳男性【既往歴】幼少時:虫垂炎(手術)、61歳:虚血性腸炎、十二指腸静脈瘤、S状結腸静脈瘤【現病歴・経過】2010年12月下旬、1カ月間持続する間欠的な右下腹部痛を主訴に受診した。初診時、右下腹部に強い自発痛を訴えるものの、理学所見として、腹壁は平滑・軟であり、圧痛・反跳痛は軽微であった。血液検査にてCRP:8.1mg/dlと炎症所見の上昇を認め、腹部単純CT検査にて上行結腸に限局した...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1

出血のコントロールにB-RTOが有効であった回腸静脈瘤の1例
森田 幸彦(済生会二日市病院・内科)
症例は67歳女性。子宮筋腫に対し手術歴あり。アルコール性肝硬変の診断で近医にて経過を見られていた。平成21年8月に吐血し当院受診、胃噴門部静脈瘤出血を認め内視鏡的硬化療法を施行された。退院し2週間後に新鮮血下血を認め再入院となる。上部、下部消化管内視鏡を施行したが出血源の同定に至らず腹部CTを施行すると回腸末端の腸管側に屈曲蛇行する血管を認めた。回腸静脈が短絡路を形成し下大静脈に排血されており回腸...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1

急性大動脈解離に非閉塞性腸管膜虚血症(NOMI)を合併し、救命し得た1例
岡野 尚弘(さいたま赤十字病院・消化器内科)
症例は60代男性。既往歴に高血圧がある。喫煙歴は40本/日を44年間。飲酒歴は焼酎5杯/日。夜間飲酒後に上腹部痛、嘔吐が出現し、他院入院となった。第2病日胸部CTでstanford B型の急性大動脈解離を認めたため当院救急搬送された。保存的加療を施行していたが軽度の腹痛、腹部膨満感は残存していた。第3病日腹部レントゲンで小腸ガスが出現した。第9病日腹部CT施行したところ腹腔内遊離ガス、小腸壁の肥厚...

第53回日本消化器病学会大会小腸-症例報告1