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検索結果は7件です。

回復過程を詳細に観察し得た、副腎皮質ステロイド投与によるHBVキャリア急性増悪例
安倍 修(JR仙台病院・消化器科)
副腎皮質ステロイド投与によるHBVキャリア再活性化による肝炎増悪は、核酸アナログ製剤投与により予防可能であるが、一度発症してからの治療はしばしば難渋する。今回、我々は副腎皮質ステロイド投与で急性増悪したHBVキャリアに対し核酸アナログ製剤投与と副腎皮質ステロイド剤の漸減により肝炎沈静化が得られるまでの過程を詳細に観察し得た1例を経験したので報告する。症例は59才女性。47才時にHBVキャリアと診断...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)

無痛性甲状腺炎を合併したE型急性肝炎の一例
西 雅明(筑波学園病院・消化器内科)
【緒言】急性E型肝炎は比較的予後良好な疾患とされ、肝外病変の報告も稀である。今回我々は、無痛性甲状腺炎を合併し、自己免疫性肝炎との鑑別を要したとともに、肝炎からの回復が遷延した症例を経験したので報告する。【症例】65歳女性【主訴】黄疸【現病歴】H23年12月中旬から嘔気、尿の濃染が出現して近医を受診し、精査治療目的で12月下旬当院を紹介入院となった。【入院時所見】体温37.4度,意識清明,腹水(-...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)

経皮的ドレナージ術により治療し得た化膿性門脈炎の一例
奥山 俊介(市立岸和田市民病院・消化器内科)
患者は63才男性で、基礎疾患としてアルコール性慢性膵炎及び肝硬変がある。一ヶ月ほど前より全身倦怠感と食欲不振を自覚し、徐々に増悪したため当院を受診した。来院時の採血では著明な炎症反応(WBC:24400, CRP:23.65)と肝胆道系酵素の軽度上昇(GOT:91, GPT:50)を認め、38度近くの発熱も伴っていた。腹部造影CT検査では、門脈右枝は肝門部で塞栓により血流が完全に途絶しており、その...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)

肝胆道系酵素の上昇を認め診断に苦慮した粟粒結核の一剖検例
中村 有希(中国労災病院・内科)
肝胆道系酵素と炎症反応の上昇を認め急性胆嚢炎と診断し加療を開始したが改善せず、剖検にて粟粒結核と診断された貴重な症例を経験したので報告する。症例は82歳男性。発熱と食欲不振と背部痛を主訴に近医を受診した。AST325IU/L,ALT226IU/L,ALP512IU/L,CRP17.7mg/dl,WBC4200/μlと肝胆道系酵素の上昇と炎症反応の上昇を認め抗生剤を投与したが改善しないため当院へ紹介...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)

肝動脈化学塞栓療法(TACE)後に胆管内腫瘍栓が脱落し、内視鏡的胆道ドレナージを要した肝細胞癌の一例
中野 聡(名古屋大附属病院・消化器内科)
【症例】80歳,女性【主訴】特になし【現病歴】C型慢性肝炎にて近医フォロー中、2010年4月にHCCを指摘され、TACEを2回受けた。2011年11月以降は当科でフォロー開始。2011年5月S4/8、S6、S7 HCCに対してTACE施行。今回、外来経過観察中にダイナミックCTでS4/8、S6の再発と、胆管内腫瘍栓、肝内胆管拡張所見を認め、入院となった。入院後腹部血管造影検査にてS4/8、S6のH...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)

急速に発育した非アルコール性脂肪肝炎合併糖尿病患者に発症した肝細胞癌の1例
一條 哲也(安曇野赤十字病院・消化器内科)
【緒言】近年糖尿病患者にNAFLD罹患者が多く、肝癌発生率が高いことが報告されている。NASH起因の肝癌の病態や発生機序には不明な点が多い。NASH診断2年後に急速に発育した肝癌症例を経験した。【症例】症例は67歳男性。BMI29.4。飲酒歴なし。5年前より高血圧症、糖尿病にて内服加療中。2年前に肝障害で当科紹介となり、血液検査と肝生検よりNASH(NASscore 5,fibrosis3)と診断...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)

肝細胞癌に対する肝動脈化学療法後経過観察中に肝病変および肺転移の著明な縮小を認めた1例
猪川 祥邦(名古屋大大学院・消化器外科学)
症例は63歳男性。C型肝炎にて通院中、肝S7に肝細胞癌を認め、当科にて2004年3月に肝後区域切除を施行した。2008年4月、フォローアップのCTにて多発肝再発を認め、同年5月、1回目の肝動脈化学塞栓療法(以下TACE)を施行した。抗癌剤としてはエピルビシンを用いた。その後、さらに肝内再発巣に対するTACEを繰り返し、2010年10月に施行した6回目のTACEではミリプラチンを使用するも、その後も...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(症例報告)