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検索結果は7件です。

急激な肝障害をきたし死亡した鼻型NK/T細胞リンパ腫の1剖検例
河野 真(国立国際医療研究センター・消化器科)
【症例】36歳男性 【主訴】 黄疸、発熱【現病歴】2010年8月より右眼瞼腫脹を自覚し9月に近医受診した。炎症性疾患が疑われ、プレドニゾロン30-50mg/dayを使用したが、効果は一時的だった。10/19に眼窩腫瘍生検施行し、迅速組織診で悪性リンパ腫が疑われた。10/20に40度の発熱と肝障害を認め、2日間で急激な黄疸の進行も認めたため10/21に当院消化器科に転院となった。【入院後経過】来院時...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5

肝悪性リンパ腫の4例の検討
富永 顕太郎(県立がんセンター新潟病院・内科)
【目的】肝悪性リンパ腫は画像所見や肝生検などから診断できるが、肝原発は稀であり、肝転移や浸潤との鑑別が常に問題となるため、肝障害や肝腫瘍から診断された4例を検討した。
【症例】症例1:74歳、男性。胃癌の術後7年目に貧血と臍部痛が出現しイレウスで入院。Hb 7.7、IL-2R 1,273。肝CTで肝左葉に結節型のLDAを認め、肝生検でDLBCLと診断された。肝原発、CSIVと考え、高齢者TH...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5

Primary central nervous system lymphomaとの同時発症が疑われた肝原発悪性リンパ腫の一例
西谷 大輔(青森労災病院・消化器内科)
【症例】74歳、男性【主訴】左上下肢の脱力感【既往歴】50歳から糖尿病、高血圧症で加療中。【家族歴】特になし【現病歴】平成22年2月左下肢の脱力感と疼痛を自覚。近医受診し腰部脊柱管狭窄症による左下肢痛および麻痺症状と診断された。その後左上肢にも脱力感が出現し、4月当院脳外科へ紹介。受診時軽度左不全片麻痺と左顔面中枢性麻痺を認めた。頭部単純CTにて右内包~視床に腫瘤を認め同日入院。腫瘤は頭部MRI(...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5

神経内分泌分化を示した肝内胆管癌の1例
佐藤 力弥(川村病院・外科)
症例は50歳代男性。腹部超音波検査で肝内に多発する高エコー病変を指摘され当院を紹介された。来院時には無症状で、血液検査も軽度の白血球増加以外に異常は認めず。単純CTでは肝全体にLow density areaが多発しており、dynamic studyで動脈相の強い濃染と、門脈相から静脈相にかけてのwash outを認めた。MRIではT1強調像で低信号、T2強調像で高信号に描出され、造影パターンはC...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5

refeeding syndromeによる肝障害と考えられた2例
臼井 健郎(市立芦屋病院・内科)
【はじめに】 慢性的飢餓状態の患者に過剰のブドウ糖を投与した際、低リン血症等を介して痙攣、意識障害、心不全、肝障害などが現れることがあり,これら一連の代謝性合併症はrefeeding syndromeと総称されている.   【症例1】 47歳女性.主訴:意識障害,るいそう.  15歳時に神経性食思不振症と診断されて以来精神科通院するも幾度となく中断. 平成21年末より家庭事情を契機に極端な拒食と過...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5

肝細胞癌治療経過中に発症したStreptobacillus moniliformis による敗血症の1例
会澤 大介(前橋赤十字病院・消化器内科)
【はじめに】Streptobacillus moniliformisは鼠咬症の原因菌で齧歯類の口腔内に常在する。鼠咬症は、平成17年米国疾病対策センターが鼠咬症の死亡患者発生を踏まえ、米国国内向けに注意喚起を行ったことから、日本国内でも注目されている人獣共通感染症である。今回、肝細胞癌治療経過中に同菌が血液培養から分離された1例を報告する。平成23年3月現在、同菌が血液培養から同定された国内報告は...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5

Edwrdsiella Tardaによる敗血症、肝膿瘍の1例
黒瀬 龍彦(北九州総合病院・消化器内科)
[背景] Edwrdsiella Tardaは腸内細菌科に属するグラム陰性桿菌で淡水に生息する両生類や魚類の腸内常在菌である。ヒトへの感染は稀であるが、致死率も高いとされる。本邦での肝膿瘍報告例は極めて少ない。今回Edwrdsiella Tardaによる敗血症、肝膿瘍で救命できた一例を経験したので報告する。[症例]70才代、男性、平成23年1月 上腹部痛、38度台の発熱を認め、近医受診、採血にて肝...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告5