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検索結果は7件です。

分子標的治療を目的とした膵癌Protein Kinase D (PKD) signal機構の解明
松尾 洋一(名古屋市立大・消化器外科)
【目的】膵癌に対してGemcitabineが広く使われるが,その効果は満足のいくものではなく新規薬剤の開発は急務である.Protein Kinase D (PKD) はserine/threonine kinase signalに関与することにより細胞の増殖・成長に関与するといわれている.しかし膵癌の増殖・血管新生に関わるPKDの具体的な役割と,その抑制による抗腫瘍効果は明らかでない.PKDの分子...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1

膵癌における新規足場蛋白Akt kinase-interacting protein 1 (Aki1) の発現と臨床病理学的検討
大坪 公士郎(金沢大がん進展制御研究所・腫瘍内科)
【目的】2008年にPI3K/PDK1/Akt経路に関与する新規足場蛋白であるAkt kinase-interacting protein 1 (Aki1) が同定された。また、Aki1はEGFRシグナルに特異的に作用することが報告されている。しかし、膵癌におけるAki1に関する検討は行われていない。我々はいくつかの膵癌細胞株においてAki1が発現し、その発現抑制により細胞増殖が抑制されることを確...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1

ヒト膵癌におけるSTAT5の発現および臨床病理学的検討
松下 晃(日本医大・外科)
膵癌の予後は不良であり、その治療は非常に困難である。Signal transducers and activators of transcription (STAT) は7種類のファミリーを持つサイトカイン、および増殖因子受容体により活性化される細胞内蛋白である。そのなかでSTAT3は膵癌において発現、活性化が確認され、その増殖、浸潤との関連が報告されている。一方、STAT5は白血病、乳癌、前立腺...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1

胸管結紮離断ラットにおける膵島面積の増大とインスリン分泌能の上昇
名木野 匡(山形大・消化器内科)
【目的】膵β細胞に作用してインスリンの合成分泌を亢進させるホルモンをインクレチンと呼び、これまでglucose-dependent insulinotropic polypeptide(GIP)とglucagon-like peptide-1(GLP-1)の2つが報告されている。両者とも主に腸粘膜で合成され門脈と腸リンパ管に分泌される。今回、我々は腹腔内の腸リンパ管の結紮離断が糖代謝および膵β細胞...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1

抗糖尿病薬Metforminよる膵癌細胞増殖の抑制機構―MetforminのターゲットmicroRNAの同定
加藤 清仁(香川大附属病院・消化器・神経内科)
【目的】近年、抗糖尿病薬であるMetforminが、前立腺癌、乳癌に対して抗癌作用を持つことが報告されている。今回、我々は、Metforminの膵癌に対する抗癌作用を培養細胞株、実験モデル動物を用いて検討した。更にMetforminの抗癌作用に関連するmicroRNAの同定を網羅的に解析した。【方法】1.in vitroの系:膵癌細胞株として、Panc1,PK1,PK9を使用し、Metformin...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1

IPMNの進展に伴う遺伝子発現変化の解析
進藤 浩子(山梨大・1内科)
【目的】膵管内乳頭粘液生腫瘍(Intraductal papillary mucinous neoplasm: IPMN)は比較的緩徐な進展を示す腫瘍であるが手術適応の判断に悪性度診断は重要であり、術前にその鑑別に苦慮する症例がしばしばみられる。今回我々はIPMNの悪性度診断に有用なマーカーを検索するため、cDNAマイクロアレイ解析によってIntraductal papillary mucinou...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1

膵がん治療におけるgemcitabineと紫外線(UV-C)の併用効果について
足立 政治(岐北厚生病院, 岐阜大・消化器病態学)
[背景] 現在、切除不能膵がんに対してgemcitabineを中心とした多剤併用化学療法が行われているが、その治療成績は十分ではない。われわれは最近、膵がん細胞において短波長紫外線(UV-C)照射 (200 J) が上皮成長因子受容体(EGFR)の脱感作を引き起こし、細胞増殖抑制およびアポトーシスを誘導することを報告したが、今回UV-C照射とgemcitabineの併用効果について検討した。[方法...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)1