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検索結果は7件です。

肥満・糖尿病・高血圧が大腸発癌に及ぼす影響―ACE阻害剤を用いた大腸発癌予防の可能性について―
河内 隆宏(岐阜大学消化器病態学)
【目的】糖尿病や高血圧などの生活習慣病の原因となる肥満は,大腸癌の危険因子である.一方,肥満や糖尿病を伴わない高血圧そのものが大腸発癌を促進するかどうかは,十分に検討されていない.今回我々は,高血圧を自然発症するSHRSPラットと,高血圧に肥満・糖尿病を合併するSHRSP.Z-Leprfa/IzmDmcr(SHRSP-ZF)ラットを用いて,高血圧単独および肥満・糖尿病合併高血圧が大腸発癌に及ぼす影...

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎

マイクロサテライト不安定性標的遺伝子MBD4の変異から見た5FUの感受性変化
岩泉 守哉(浜松医科大学分子診断学)
【目的】DNAミスマッチ修復(MMR)の異常によりマイクロサテライト不安定性(MSI)を呈する大腸癌は臨床的に5FUの効果に乏しいことが知られている.DNA中の5FUを認識し薬剤感受性変化に影響を与える塩基除去修復(BER)分子MBD4はMSIの標的(A10>A9 in Exon3)であり,かつMMR蛋白のひとつであるhMLH1とも結合することで知られるユニークな分子であるが,MSIの標的となった...

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎

13C酪酸注腸呼気試験を用いたマウス大腸炎の評価~漢方薬による治療効果を含めて~
及川 哲郎(北里大学東洋医学総合研究所)
【目的】潰瘍性大腸炎患者に13C酪酸を注腸後,呼気中13CO2排出量の増減により炎症の程度を評価出来ることが報告されているが,マウスでの13C酪酸注腸呼気試験の報告はない.そこで,13C酪酸注腸呼気試験でマウス大腸炎の評価が可能か検討するため,1)異なるDSS濃度で惹起させた大腸炎の程度と...

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎

Vitamin Kが消化管粘膜炎症に与える影響について
白石 衣里(大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学)
[目的]炎症性腸疾患患者は,健常者と比較して骨密度が低下している者の割合が高い.一般的に骨密度低下の原因として,ステロイドの使用やエストロゲンの欠乏,加齢,生活習慣病,Vitamin Kの欠乏などがある.これまで我々は,クローン病患者はVitamin K不足の指標である低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)が高値を呈する患者が多く,ucOCは疾患活動性と正の相関関係にあることを報告してきた....

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎

慢性腸炎における腸管障害や線維化に対する乳酸菌由来長鎖ポリリン酸の有用性
嘉島 伸(旭川医科大学消化器血液腫瘍制御内科学分野)
背景:クローン病や潰瘍性大腸炎などの慢性炎症性腸疾患では,腸管障害が反復して起こることにより高率に腸管組織の線維化をきたし,腸閉塞などの重篤な合併症を引き起こす.線維化の形成・維持にはTGFβやCTGFの発現増加が関係しており,これらの分子の発現を制御することにより線維化の軽減が期待される.我々はこれまで,乳酸菌由来活性物質である長鎖ポリリン酸(poly P)が急性炎症モデルにおける腸管障害を改善...

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎

腸管炎症の回復期におけるMFG-E8による血管新生促進因子の発現制御に関する検討
多田 育賢(島根大学医学部附属病院内科学講座第二)
(背景と目的)Milk fat globule-epidermal growth factor 8(MFG-E8)はマクロファージなどから分泌され,アポトーシス細胞の貪食を促進することによって組織のホメオスターシスを維持している.我々は,これらの機能に加えてMFG-E8が腸管の炎症を改善する働きがあることを過去に報告した.しかし,MFG-E8の血管新生における役割については未だ不明な点が多い.今回...

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎

マウスTNBS惹起性腸炎における新規CO放出剤の炎症抑制効果に関する検討
福田 亘(京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学)
【目的】内因性に生成される一酸化炭素(CO)はガス状メディエーターとして作用し,強力な抗炎症作用を有することが明らかとなっている.外因性にCOを供給する薬剤としてCO-releasing molecule(CORM)が開発され,様々な動物モデルにおいて抗炎症効果が報告されている.今回,新規水溶性CO放出剤であるCORM-3を用いて,マウスTNBS惹起性腸炎における炎症抑制効果について検討した.【方...

第99回日本消化器病学会総会大腸 基礎