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検索結果は28件です。

診断に苦慮した転移性肝神経内分泌癌の1例
鷹野 敦史(山梨県立中央病院)
症例は50歳女性。2009年に子宮頸部腺癌を発症し、同時に腹膜播種、大動脈リンパ節転移を認めため4b期の診断となった。手術は施行せず、放射線化学療法にて治療。2010年5月に肝S3に単発肝腫瘍出現。化学療法を再開して、一時縮小するも2012年5月にS3肝腫瘍の再増大を認めた。ラジオ波焼灼術を施行したが、腫瘍の残存があり再増大あり。CT,PET検査で肝病変以外はコントロールされているため、子宮頸部腺...

第052回甲信越支部例会

当院におけるA型胃炎およびA+B型胃炎の検討
長谷部 修(長野市民病院 消化器内科)
【目的】A型胃炎の中長期成績およびB型胃炎(Hp gastritis)の関与を明らかにする。【対象と方法】1995年6月~2013年3月までに当院で経験したA型胃炎18例(A型胃炎単独9例,A+B型胃炎9例)。診断時年齢31~90歳(平均62歳),M/F=2/16,血清ガストリン330~3000以上pg/ml(平均1645pg/ml),抗壁細胞抗体陽性11/15例(73%),抗内因子抗体陽性4/9...

第052回甲信越支部例会

肝内シャント由来の肝性脳症に対するIVRの有用性
佐藤 光明(山梨大学 第一内科)
シャント由来の肝性脳症は保存的加療では難治性のことがあり、近年そのような症例でIVRの有効例が報告されている.なかでも肝内シャントに対してシャント閉塞術を行った報告は多くない.今回我々は肝内シャント由来の肝性脳症の患者に対しIVRを行った2例について報告する.症例1は70歳男性。以前より検診で非B非Cの軽度肝機能異常を指摘されている.数年前から自動車運転ミス、性格変化(易怒性)を認め他院受診。認知...

第052回甲信越支部例会

尾状葉肝腫瘍との鑑別に苦慮したparagangliomaの1例
横井 謙太(信州大学第一外科)
Paraganglioma(PG)は傍神経節細胞に由来する腫瘍で75%は非機能性とされる.今回,肝腫瘍との鑑別に苦慮したPGの1例を経験した.症例:87歳女性既往歴:胃癌(2003年幽門側胃切除術施行.M, Less, type0-IIb+IIc, sig, t1b(sm1), infγ, ly0, v0, no, m0, p0, cy0, h0, stageIA)高血圧症(2005年~内服加療,...

第052回甲信越支部例会

膵癌の経過中にFusobacterium mortiferumによる急性気腫性胆嚢炎を発症した一例
須藤 貴森(安曇野赤十字病院 消化器内科)
症例は62歳男性。狭心症に対して冠動脈バイパス術の既往があり、高血圧、高脂血症、糖尿病のため内服治療中であった。X年4月上旬から腹満感、下腹部痛が出現し当科紹介となった。腹部造影CTにて膵体部に3cm大の腫瘤を認め、ERCPにて膵体部膵管の不整な狭窄像、尾側膵管の拡張を認めた。膵管ブラシ細胞診class5と併せて膵癌と診断した。また脾動脈浸潤、腹膜播種を認め、Stage4bの状態であった。手術適応...

第052回甲信越支部例会

総肝動脈瘤破裂による胆道出血に対し,肝動脈塞栓術が奏功した1例
福島 健太郎(信州大学 消化器外科)
【症例】63歳男性.2012年11月初旬より背部痛・上腹部痛を認め前医受診.腹部造影CTにて総肝動脈に径25mm大の動脈瘤を指摘された.12月初旬腹痛及び吐血を主訴に前医受診,画像検査にて総肝動脈瘤破裂による胆道穿破・胆道出血と診断され,加療目的に当院緊急搬送となった.動脈瘤は固有肝動脈より発生する嚢状瘤で塞栓による肝動脈血流障害が危惧されたが,膵頭部のアーケードを介した胃十二指腸動脈/右肝動脈へ...

第052回甲信越支部例会

ワルファリンにより小腸粘膜内出血を来した1例
横田 雄大(山梨大学 医学部 第一内科)
抗凝固療法の合併症として重篤なものに消化管出血がある。出血部位は脳、消化管、呼吸器、皮膚に多いとされている。今回ワルファリン内服中に小腸粘膜内出血を来した症例を経験したため報告する。症例は69歳男性。2009年11月より糖尿病、慢性心房細動に対して、ワルファリンなどを内服、外来通院中であった。2012年11月15日に3日前からの嘔吐と血便が出現したため救急受診した。血液生化学検査上CRP 16.4...

第052回甲信越支部例会

蛋白漏出性胃腸症を伴う胃癌の1例
細村 直弘(山梨大学 医学部 第一外科)
【はじめに】蛋白漏出性胃腸症は胃や腸の消化管粘膜から血漿タンパク、とくにアルブミンが漏出することにより、低タンパク血症をきたす症候群である。軽度の蛋白漏出は肝臓でのアルブミン合成の促進など代償機構が働くが、それが破たんするほど著しく、また持続的に蛋白漏出が続いた場合に低タンパク血症となる。今回、十分量の栄養管理を施行したにも関わらず血清アルブミン値の改善を得られず、手術により改善した蛋白漏出性胃腸...

第052回甲信越支部例会