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検索結果は28件です。

当院で経験した年長児および青年期機能性消化管障害症例の検討
水野 秀城(富山市立富山市民病院 消化器内科)
【目的】消化器症状があるものの、器質的原因が明らかではない病態は機能性消化管障害(FGIDs)と定義され、診断および治療法が確立されつつある。当院でも多くのFGIDs症例を診療しているが、大多数が成人症例である。そこで、当院で経験した年長児および青年期の機能性消化管障害症例について検討を行った。【対象・方法】2009年4月から2013年4月までに当院で治療を行ったFGIDs症例のうち、10歳以上で...

第116回北陸支部例会

l-メントール製剤の使用経験
川浦 健(金沢医科大学 消化器内視鏡学)
【目的】上部消化管内視鏡検査において詳細な観察や緻密な治療を行う際に、消化管蠕動抑制は必須であると考える。しかし、現在使用されている抗コリン剤およびグルカゴンの使用は重篤な心臓病や前立腺肥大、緑内障、重度の糖尿病患者には使用は危険であり、多数の合併症の報告もある。これらの場合に消化管蠕動抑制を行わずに検査を行うことが多い。そこで当科では新たな消化管蠕動抑制薬であり2011年1月に販売されたl-メン...

第116回北陸支部例会

当院における70歳以上の重症急性膵炎に対する膵局所動注療法の検討
原 季衣(福井赤十字病院 消化器科)
【目的】当院における70歳以上の高齢者での重症急性膵炎に対する局所動注療法の治療成績の検討を行う。【対象】2004年3月1日から2013年2月28日までの9年間に当院に入院し、重症急性膵炎として膵局所動注療法を行った例のうち70歳以上の5例について検討を行った。内訳は男性5例、女性2例、平均年齢は79.0歳であった。(74歳~88歳)【方法】原因、厚生労働省急性膵炎重症度判定基準、動注内容、補液量...

第116回北陸支部例会

肝転移病変内の出血により嚢胞性変化を呈しさらに腹腔内穿破を来した膵癌の一剖検例
稲邑 克久(市立砺波総合病院消化器科)
【症例】72歳女性【主訴】腹痛【既往歴】50歳子宮筋腫手術【現病歴】平成22年6月上腹部痛が出現、近医を受診し加療を受けたが改善せず3日後朝から上腹部痛が増悪したため当院へ救急搬送された。腹部CTにて肝右葉に辺縁を圧排する約12cm大の嚢胞性病変を認め精査加療目的に入院となった。来院後腹痛は軽快したため、緊急嚢胞ドレナージは施行しなかった。翌々日の腹部MRIにて肝嚢胞性病変の破裂と腹水増多を認め、...

第116回北陸支部例会

大腸癌による大腸狭窄を伴い治療に難渋した偽膜性腸炎の一例
山田 和俊(加登病院 消化器内科)
【症例】82歳女性.下痢のため近医を受診しレボフロキサチンを処方されていた.その後下痢・腹痛の増悪と下血を認め,当院を受診した.下部大腸内視鏡検査にてS状結腸に内腔をほぼ占拠する大腸癌を認め,口側への内視鏡挿入は困難であった.またその肛門側の粘膜には偽膜の形成を認めており,便培養から毒素陽性のC.difficileが検出され,偽膜性腸炎と診断した.【入院後経過】腸閉塞症状は認めていなかったため,バ...

第116回北陸支部例会

孤立性上腸間膜動脈解離の3例
新 浩一(福井県済生会病院 内科)
【背景と目的】孤立性上腸間膜動脈解離(以下:SMA解離)は比較的稀な疾患とされてきたが、MDCTの普及に伴いその報告例は増加している。しかし治療方針や予後については不明な点が多い。今回我々は、保存的治療にて軽快したSMA解離の3例を経験したので報告する。【症例1】56歳男性。激しい腹痛・背部痛で受診。腹部造影CTでSMA解離と診断し入院。解離腔はSMA分岐近位部から空腸枝まで広範囲で偽腔は血栓化、...

第116回北陸支部例会

慢性C型肝炎sustained virological response(SVR)5年後に混合型肝癌を発症した一例
舩木 雅也(石川県済生会金沢病院 消化器科)
【症例】70歳代、女性。20歳代に輸血の既往あり。2006年肝障害を指摘され当科受診。精査の結果C型慢性肝炎と診断。2型低ウイルス量、肝生検所見は新犬山分類でA2、F3であった。天然型IFNα 300万単位を2週間連日投与後22週間間欠投与を実施。開始後3週間でウイルスは陰性化し、SVRが得られ2008年より他院にて経過観察されていた。2012年、肝腫瘍を指摘され当科へ紹介となった。腹部ダイナミッ...

第116回北陸支部例会

肛門病変・肝機能異常を契機に診断に至ったクローン病・硬化性胆管炎合併症例
林 蘭仁(金沢医科大学 医学部 消化器内科学)
【症例】48歳、男性。人間ドックで便潜血陽性を指摘され、2012年2月に下部消化管内視鏡検査(TCS)を施行した。内視鏡所見上、非特異性大腸炎と診断され、病理所見・便培養所見上、特記事項なく、経過観察されていた。同年4月に肛門部痛が出現し、当院消化器外科を受診した。外来で施行された血液検査にてγ-GTP 219、ALP 1299 と異常高値を認めた。肛門病変は、肛門周囲膿瘍、痔瘻の診断にて切開排膿...

第116回北陸支部例会