セッション

検索結果は29件です。

腹腔鏡下開窓術で治療した肝嚢胞の3例
黒川 勝(石川県立中央病院 消化器外科)
肝嚢胞は治療の対象となることは少ないが,巨大化し腹痛などの自覚症状が出現した場合や,感染あるいは出血を合併した場合には治療が必要である.我々は手術療法が必要となり,腹腔鏡下開窓術で治療した肝嚢胞3例を経験したので報告する.症例1は64歳,女性.全身倦怠感,食欲低下を主訴に前医より紹介された.採血上,WBC12,600/μl,CRP 41.1mg/dlと高値を示し,CT検査で肝左葉に約10cm大の嚢...

第117回北陸支部例会

結核治療により軽快したと考えられる肝周囲炎の1例
岡藤 啓史(金沢赤十字病院 消化器病センター)
【症例】40代男性【現病歴】C型慢性肝炎(HCV-RNA 7.0IU/ml,HCV genotype1b)に対し,平成21年12月よりペグインターフェロン+リバビリン併用療法を行いSVRが得られた.しかし、経過中に1型糖尿病を発症し,以降インスリン強化療法を行っていた.平成24年7月中旬より右季肋部痛が出現し,限局性腹膜炎の診断で入院し保存的加療を行ったが,退院後も右季肋部痛は持続していた.退院2...

第117回北陸支部例会

Crohn病に2型自己免疫性膵炎を合併したと考えられる一例
友影 美貴(公立松任石川中央病院)
<題名>Crohn病に2型自己免疫性膵炎を合併したと考えられる一例 公立松任石川中央病院 消化器内科1、病理2 友影 美貴1、西谷 雅樹1、高畠 央1、田中 章浩1、浅井 純1、卜部 健1 今村 好章2 【症例】18歳、男性。 【主訴】腹痛、肛門部痛、発熱。【既往歴】特記すべきものなし 【現病歴】2012年8月肛門部痛を認めたため近医を受診した。痔瘻を指摘され、S状結腸内視鏡検査により直腸にアフ...

第117回北陸支部例会

経過中にCA19-9の上昇と腺癌成分の出現を認めた胆嚢腺内分泌細胞癌の1例
大坪 公士郎(金沢大学附属病院 がん高度先進治療センター)
症例は35歳、女性。20XX年6月胆嚢腫瘍 (多発リンパ節転移、肝転移を伴う) のため、前医入院。経皮的リンパ節生検にて内分泌細胞癌と診断された。1次治療としてCDDP/CPT-11療法を2コース施行後に腫瘍は著明に縮小したが、4コース施行後にリンパ節転移の増大を認めた。同年11月当院外科紹介となったが、根治的切除不能と判断され、当科紹介。2次治療としてAmrubicin療法を2コース施行するも、...

第117回北陸支部例会

当院におけるSM大腸癌の治療成績
藤田 秀人(金沢医科大学 一般・消化器外科)
【背景】大腸癌治療ガイドラインにおいて大腸SM癌における追加外科切除を考慮する基準(追加切除基準)は、実臨床で有効活用される一方で追加切除が行われなかった症例の予後や転移再発時のSalvage治療効果については明確でなく、追加切除例におけるoversurgeryの問題点があげられる。【目的】当院における大腸SM癌に対する治療成績を評価し、追加切除基準の妥当性を検証した。また内視鏡切除後の追加腸切除...

第117回北陸支部例会

保存的加療により改善した特発性上腸間膜静脈血栓症の1例
山田 和俊(小松ソフィア病院)
【症例】40歳代男性【既往歴】特記事項なし【嗜好歴】機会飲酒,喫煙20本/日【現病歴】2013年6月末ごろより下痢と軽度の腹痛認めていたが,7月中旬に腹痛の増悪を認め,当院へ紹介となった.血液検査所見ではWBC 8400/μl, CRP 6.55 mg/dl, と炎症反応の増加を認めたが,他に特記所見はなく,下腹部に圧痛を認めたものの腹膜刺激症状は認めなかった.腹部造影CTでは門脈から上腸間膜静...

第117回北陸支部例会

保存的加療により治癒し得た膵嚢胞内出血からの腹腔内穿破の一例
田中 章浩(公立松任石川中央病院 消化器内科)
症例は59歳、男性。主訴は心窩部痛。元来高血圧、仮面うつ病にて近医通院中であった。平成25年5月下旬に心窩部痛が出現したが、経過観察にて自然寛解が得られた。同年6月11日 午前0時頃から心窩部痛が再度出現し、鎮痛剤により一旦軽快が得られたが、症状はすぐに再燃し近医を受診された。近医にて嘔吐と血圧の低下も認められたため、急性腹症にて当院紹介受診となった。受診時腹部CTにて腹腔内血腫が疑われ、同日に精...

第117回北陸支部例会

成人型Hirschsprung病の一例
舩木 雅也(石川県済生会金沢病院 消化器科)
【症例】50歳代男性、バセドウ病眼症にて当院通院中であった。幼児期より高度の便秘を認め、浣腸や緩下剤を使用していた。20歳代に腹痛を認めて、近医を受診したところ、巨大結腸症を指摘されたが放置していた。その後も1ヶ月に1回ほど下腹部痛を認めては数日で改善することを繰り返していた。今回、過去に経験のない高度の下腹部痛を認めたため当院救急外来を受診した。血液検査所見では特記すべき異常を認めず、腹部CT検...

第117回北陸支部例会

当院における完全腹腔鏡下幽門側胃切除術
森山 秀樹(石川県立中央病院 消化器外科)
【はじめに】当院では2002年から2013年9月までに411例の腹腔鏡下幽門側胃切除術(LDG)を施行した.2008年10月からは,LDGにおいてRoux-en Y再建法を採用し,2009年8月からは完全腹腔鏡下による再建を導入し定型化してきた.現行の手術手技を供覧し,その臨床成績を考察する.【対象】2008年10月から2013年9月までにLDGを施行した267例.【手術手技】トライツ靭帯から約2...

第117回北陸支部例会