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検索結果は8件です。

T4食道癌に対する導入化学療法の治療成績
加藤 剛(がん・感染症センター都立駒込病院・外科)
背景:T4食道癌は,初回治療として化学放射線療法(CRT)が主体とされている.しかし,T4食道癌では診断時に隣接臓器との瘻孔の問題,高度リンパ節転移を認める症例も少なくなく,治療開始後すぐに遠隔臓器転移(M1)が問題となることもある.また,全身状態,特に肺合併症を併存していることも少なくなく,CRTを優先すべきかどうか治療選択に苦慮する場合が多い.目的:T4M0食道癌に対する,CRT前に使用した導...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

切除不能進行胃癌治療におけるS-1を用いた個別化医療への展望~5FU代謝関連酵素を中心に
東 瑞智(北里大・消化器内科)
現在、切除不能進行胃癌に対しては殺細胞性抗がん剤の集学的化学療法が行われている。SPIRITS Trial (Koizumi W et al; Lancet Oncol. 2008 Mar;9(3):215-21)により、現在の日本における標準治療はS-1+CDDP(SP療法)が質の高いエビデンスとして考えられている。標準治療の中心として考えられているのが、5FUのプロドラッグであるテガフールに5...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

DCS療法を用いた切除不能進行再発胃癌に対する治療選択
佐藤 康史(札幌医大・4内科)
【目的】これまで我々は,切除不能進行胃癌に対して有効3剤をup frontに投与するCDDP+Docetaxel+S-1(DCS)療法を行い根治切除が望める奏功例に対して積極的に手術を施行するとともに,2次治療以降も有効薬剤の使い切りを意図した治療を行い良好な成績を報告してきた(BJC 2007; ASCO 2008,2011; CCP 2009).そこで,今回それらの症例を解析し、切除不能進行胃...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

分子標的治療薬導入による胃癌化学療法の新展開
室 圭(愛知県がんセンター中央病院・薬物療法部)
切除不能進行・再発胃癌を対象にしたわが国の第III相臨床試験に関して、90年代前半に行われたJCOG 9205試験(5-FU単独 vs. 5-FU+cisplatin vs. UFT+MMC<途中から脱落>)の5-FU単独群での生存期間中央値(MST)は約7ヶ月であり、90年代後半から2000年代前半にかけて行われたJCOG 9912試験(5-FU単独 vs. CPT-11+cisplatin v...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

切除不能・再発大腸癌に対する治療選択
吉野 孝之(国立がん研究センター東病院・消化管内科)
抗VEGF (Vascular Endothelial Growth Factor) 抗体であるベバシズマブ,抗EGFR (Epidermal Growth Factor Receptor) 抗体であるセツキシマブ,パニツムマブなどの分子標的治療薬を始めとする新薬導入により,切除不能・再発進行大腸がんの生存期間中央値は24カ月に到達し、KRAS遺伝子変異検査による個別化治療も開始された。KRAS遺...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

切除不能進行肝細胞癌に対する治療戦略-本当に第一選択はSorafenibなのか
小尾 俊太郎(杏雲堂病院・消化器肝臓内科)
【はじめに】肝細胞癌は慢性肝炎・肝硬変を背景に再発を繰り返し、やがて進行がんへと発展する。Sorafenibは質の高いRCTにて進行肝細胞癌において唯一有効性が証明された薬剤である。一方、本邦では進行肝細胞癌の治療として動注化学療法が独自に発展してきた。本ワークショップにおいて、切除不能進行肝細胞癌に対する治療戦略を論じるために、当科におけるSorafenibの治療成績と動注化学療法の治療成績を報...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

切除不能・再発膵癌に対するKIF20A+VEGFR1ペプチドワクチン療法の第I相臨床試験
加藤 順子(順天堂大・消化器内科)
【目的】化学療法が無効な進行・再発膵癌患者に対して、ゲノム包括的遺伝子情報を活用し決定された膵癌に対する新規腫瘍抗原であるKIF20A由来HLA-A*2402拘束性エピトープペプチドとVEGFR1由来の腫瘍新生血管抗原エピトープペプチドを用いたがんペプチドワクチン療法の第I相臨床試験を行ない、主要目的を安全性、副次的目的を免疫反応および臨床的有効性として検証した。【方法】KIF20AおよびVEGF...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択

切除不能進行消化器がんに対する治療選択
奥坂 拓志(国立がん研究センター中央病院・肝胆膵内科)
 1997年にGEMが標準治療として位置付けられて以来、切除不能膵がんに対しても多くの第3相試験が実施されている。しかしこれまでGEMに比べて統計学的に有意な延命効果を示したレジメンは少ない。
 GEM+シスプラチン+エピルビシン+5-FU併用療法(PEFG療法)ははじめてGEMを凌駕する生存期間を示したレジメンである。しかし両群間の差は小さく、副作用に対する懸念や試験の質に対する疑念などか...

第53回日本消化器病学会大会切除不能進行消化器がんに対する治療選択