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検索結果は8件です。

好酸球性胃腸炎の3症例
古謝 亜紀子(桐生厚生総合病院・内科)
好酸球性胃腸炎は、消化管への著明な好酸球浸潤と末梢血好酸球性増多を特徴とする比較的稀な炎症性疾患である。今回我々は、消化管内視鏡生検により好酸球性胃腸炎と確定診断した3症例(15歳 男性、40歳 女性、52歳 男性)を経験した。上部消化管内視鏡では、3症例とも十二指腸球部から下行脚の粘膜の浮腫及び発赤を認め、それぞれ生検を行い消化管壁への好酸球浸潤を認めた。下部消化管内視鏡では、15歳男性が回盲部...

第54回日本消化器病学会大会その他1

当科にて経験した好酸球性消化管病変を有する5例の検討
中島 孝治(宮崎大・循環体液制御学)
好酸球に関連した消化管病変では、以前より好酸球性胃腸炎が知られていたが、近年では好酸球性食道炎が注目されている。好酸球性胃腸炎、好酸球性食道炎は、アレルギーが関与している可能性が示唆されている。一方、腫瘍性に好酸球増多を呈する好酸球増多症候群(HES)などの疾患では、全身症状の一部として好酸球性の消化管病変を呈する。いずれの疾患も比較的稀な疾患であり、臨床像の特徴、治療法について不明な点も多い。今...

第54回日本消化器病学会大会その他1

当院で経験した魚骨誤飲症例18例の検討
尾上 公浩(国立熊本医療センター・消化器内科)
魚骨は本邦では食生活を反映して、代表的な消化管異物の一つである。そのほとんどが自然に排泄されるが、希に消化管穿孔などの重篤な合併症を引き起こすと言われている。2007年1月から2012年3月までに当院で経験した魚骨誤飲症例、18例について検討した。
症例全18例中、性別の内訳は、男性4例 女性14例で女性が多数を占めた。平均年齢は76歳(41-91歳)、損傷部は咽頭部が8例(44%)、食道が...

第54回日本消化器病学会大会その他1

上部消化管出血止血困難例に対する血管内塞栓術の有用性
菊地 秀昌(東邦大医療センター佐倉病院・内科)
【目的】当院における上部消化管出血止血困難例に対するIVR(interventional radiology)治療による止血塞栓術の有用性を明らかにする。【方法】2011年度の当院における、吐血による緊急上部消化管内視鏡検査の件数は179件であり、そのうち9例が内視鏡的止血術困難例であった。その後、すべての症例で緊急血管造影およびIVR治療が施行された。IVRにおける患者背景、止血方法、転記につき...

第54回日本消化器病学会大会その他1

腹腔内動脈破綻による腹腔内出血の3例
西村 守(岡山市立市民病院・消化器センター)
症例1:79歳、女性。既往歴は高血圧、心房細動。自宅で編み物をしているときに突然、頭痛・嘔気・嘔吐が出現したため救急車で来院、小脳梗塞の診断で入院した。ところが入院後数時間して腹痛を訴え始め、血液検査で炎症反応の高値を示し、胆嚢炎の疑いで胸腹部CT撮影したところ、右側腹部、および胃周囲にやや濃度の高い陰影を認め、腹腔内出血が疑われた。ただちに造影CT撮影、胃内部に円形の境界明瞭な造影像とそこにつな...

第54回日本消化器病学会大会その他1

当院で経験した孤立性腹腔動脈解離の4例
武内 有城(名古屋記念病院・外科)
【はじめに】腹腔内臓動脈解離は比較的まれな疾患であるが、近年画像診断の発達とともに報告例が増加している。今回われわれは、孤立性腹腔動脈解離の4例を経験したので報告する。【症例1】40歳代男性で、2日前より続く左上腹部痛が増悪し、救急車で搬送された。造影CTにて、多発脾梗塞と腹腔動脈解離(腹腔動脈~総肝・脾動脈)と診断され入院するも、絶食・安静の保存的治療にて軽快し、第9病日退院となった。【症例2】...

第54回日本消化器病学会大会その他1

出血性消化管疾患に血栓症を合併した3症例
木村 有宏(桐生厚生総合病院・内科)
【はじめに】現在消化器悪性腫瘍や炎症性腸疾患の患者に、高リスクで血栓症を合併することが報告されている。今回消化管に出血をきたした患者に血栓症を合併した3症例を経験したので報告する。【症例1】44才男性、平成23年12月にふらつき・黒色便を主訴に当院救急外来受診。緊急上部消化管内視鏡を施行し、十二指腸球部にA1stage潰瘍を認め当院入院した。第4病日に黒色下痢を認め再度緊急上部内視鏡を施行、新たに...

第54回日本消化器病学会大会その他1

当院で経験した上腸間膜静脈血栓症例の検討
吉田 達哉(市立秋田総合病院・消化器・代謝内科)
【目的】上腸間膜静脈血栓症 (Superior Mesenteric Thrombosis: SMVT)は,急性腹症として発症する場合には、生存率が低いと報告されている。腸管・腸間膜虚血症の中では,比較的稀な疾患であるが、近年の画像診断装置の進歩により無症状で偶然発見されるものが増えている。当院で経験したSMVT症例について文献的考察を加え検討を行った.
【方法】2006年から2012年に当...

第54回日本消化器病学会大会その他1