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検索結果は8件です。

大腸内視鏡検診の有効性評価と偶発症に関する主な研究報告
島田 剛延(宮城県対がん協会がん検診センター)
S状結腸内視鏡検診(SS)の有効性は,症例対照研究や小規模の無作為化比較対照試験(RCT)により以前から示唆されていたが,最近各国から相次いで報告されたRCTにより決定的となった.2010年に報告された英国の研究では,SSを実施することにより,大腸癌死亡率は31%の有意な低下を示した.大腸癌罹患については,直腸・S状結腸では36%の有意な低下を示したが,それより深部の大腸では罹患減少効果を認めなか...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

大腸内視鏡検査による大腸がん検診の有効性評価研究-Akita study-
児玉 健太(昭和大横浜市北部病院・消化器センター)
【はじめに】近年screening sigmoidoscopyによる大腸癌死亡率の減少効果が報告されてきている.大腸内視鏡検査(TCS)は大腸がんにおいて感度・特異度ともに最も高い検査と考えられるため,TCS検診はさらに高い死亡率減少効果が期待されるがそのエビデンスは明らかでない.そこでわれわれはTCS検診による大腸がん検診の有効性評価を目的としたランダム化比較試験(RCT)を開始した.【方法】研...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

離島における大腸内視鏡を用いた対策型大腸がん検診の試み:新島STUDY
堀田 欣一(静岡がんセンター・内視鏡科)
【目的】本邦において対策型検診として便潜血反応検査が行われているが,受診率の低さが最も重要な問題点として挙げられている.我々は,大腸がん検診受診率の低い離島をモデルに大腸内視鏡を取り入れた対策型大腸がん検診を試み,積極的な呼びかけにより検診受診率の向上を得ることを目的として前向き試験を実施した.【方法】東京都新島村在住の年齢が40-79歳の1,671名を対象とした.毎月1回(1年間)広報誌を用いて...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

大腸癌検診におけるscreening colonoscopyの有用性評価
宅間 健介(亀田メディカルセンター幕張・消化器科)
【目的】大腸内視鏡は診断・治療による癌罹患率・死亡率低減の有効性が報告されている検査法であり,我々は任意型検診である人間ドック受診者を対象とし全大腸をスクリーニング法とするscreening colonoscopy(SCS)を28年にわたり実施してきた.今回SCSの癌検診としての有用性と対策型検診として普及している便潜血検査の精度を比較評価しSCSの在り方を考察する.【方法】1.当院任意型人間ドッ...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

大腸内視鏡施行後,十年以内に浸潤癌が発見された症例の検討
山地 裕(東京大・消化器内科)
【目的】大腸内視鏡検診の受診間隔を長くすることによる最大の不利益は,中間期癌の発生であり,とりわけそれによる死亡は,費用効果バランスに大きく影響する重要なアウトカムと考えられる.治療を担当する病院側の立場から,大腸内視鏡施行後十年以内に発見された大腸浸潤癌の症例について,特に死亡例における特徴を検討した.【方法】1995年9月から2012年8月までの17年間に施行された大腸内視鏡検査で,既往の検査...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

全大腸内視鏡検査による大腸腫瘍の長期観察例での至適サーベイランスに関する検討
岡田 千津子(自衛隊中央病院・内科, 自衛隊横須賀病院)
【目的】40・50歳代男性での全大腸内視鏡検査(total colonoscopy;TCS)で5年以上経過観察し得た症例をもとに至適サーベイランス・プログラムを検討した.
【方法】1985年~2004年に初回TCSを実施し,5年以上経過観察出来た1267例(年齢中央値:46歳,男性:94%)を対象とした.初回所見にて正常群,微小腺腫群,腺腫群,癌腫群に分類し,5mm以上腺腫/癌腫発生の危険因...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

大腸内視鏡検診における偶発症の検討
松本 美野里(国立がん研究センターがん予防・検診研究センター・検診開発研究部, 国立がん研究センター中央病院・内視鏡科)
【背景】大腸がん罹患率の低下に大腸内視鏡検査の果たす役割は大きいが, 偶発症といった無視できない不利益があるのも事実である.【目的】大腸内視鏡検診における偶発症を軽微なものまで含めて検討する.【方法】2004年3月から2012年12月までに当センターで無症状健常集団に対して行った内視鏡検診受診者のうち,研究同意が得られたのべ20,884名(平均年齢61歳, 男性: 13,178名, 女性: 7,7...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題

内視鏡検査専門施設における大腸内視鏡検診の現状と問題点
高橋 敬二(松島クリニック)
2012年6月に改訂されたがん対策推進基本計画によると,大腸がん検診の受診率を5年以内に50%(当面40%)に引き上げるとなっている.しかし,現在(2010年)の大腸がん検診受診率(男性28.1%,女性23.9%)においても,大腸内視鏡検査は精密検査としての役割を充分に果たせていないのが現状である.しかも,現在行われている大腸がん検診では免疫便潜血検査でスクリーニング検査を行い大腸内視鏡検査で精密...

第55回日本消化器病学会大会大腸内視鏡検診の評価の現状と今後の課題