セッション

検索結果は8件です。

膵管内乳頭粘液性腫瘍におけるGPCR経路異常の関与
久保木 友子(東京女子医大病院・消化器病センター消化器内科, 東京女子医大統合医科学研究所)
【目的】膵管内乳頭粘液性腫瘍(以下IPMN)は、臨床病理学的に多様性を持ち、進行すると転移や浸潤を来たし予後不良となる。我々は全ゲノムエクソン配列解析によりIPMNにおいて高頻度にGNAS遺伝子変異が見出されることを明らかにした(Sci Rep 1:161, 2011)。今回、IPMN多数例の解析によりIPMN発生進展におけるGPCR経路異常の関与について解析した。【対象と方法】IPMN178症例...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

分枝型IPMN経過観察例の検討
安藤 暢洋(岐阜県総合医療センター・消化器内科)
IPMNは通常型膵管癌と違い進展様式が比較的緩徐で予後良好な膵腫瘍であり、中でも分枝型IPMNについては経過観察されることが多い。一方で、通常型膵管癌や異時性他臓器癌の合併が経過中にみられるとの報告もある。【目的】当施設における分枝型IPMN経過観察例について調査する。【対象】2006年9月~2010年12月までに当センター/岐阜市民病院/岐阜大学の3施設でEUSにてIPMNと診断され1年以上経過...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

分枝膵管型IPMNを経過観察中に通常型膵癌を発症した2例
本定 三季(東京医大病院・消化器内科)
分枝膵管型IPMNはその約2~10%に通常型膵癌の発症がみられ、そのために厳重な経過観察が不可欠なリスク群であるといえる。今回、分枝膵管型IPMNとして経過観察中に通常型膵癌を発症した症例を報告する。[症例1]50歳代女性。2008年11月に健診での腹部超音波(US)で膵体部に約3mm台の嚢胞性病変を指摘された。当科を受診され、USで体部に7mm程度の多房性嚢胞を認め、分枝膵管型IPMNとして以後...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

IPMNの良悪性鑑別における後期相を加えたFDG-PETの有効性についての検討
齊藤 将喜(千葉大・消化器内科)
【背景】腫瘍病変の良悪性鑑別にFDG-PETの有用性が報告されているが、IPMNにおける報告はまだ少ない。今回IPMNの良悪性鑑別における後期相を加えたFDG-PETの有用性について検討した。【方法と対象】2004年5月から2012年3月にかけて当院でIPMNにて外科切除された症例のうち、術前にFDG-PETを施行された45例を対象とした。全例切除後に病理組織学的に確定診断がつけられた。adeno...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

当院での膵管内乳頭腫瘍(IPMN)切除例における術前診断の検討
二宮 克仁(三重大附属病院・消化器・肝臓内科)
【目的】当院では、概ねIPMN国際診療ガイドラインに沿って手術適応を決定している。今回IPMN切除例をretrospectiveに検討し、当院での治療方針の妥当性について再考した。【対象と方法】2006年4月より2012年2月までの期間、当院で診断し外科的切除を施行した48例を対象とした。EUS、ERCP・IDUSといった術前の画像所見より、(1)嚢胞径≧30mm、(2)主膵管径≧10mm、 (3...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

IPMNの精査における造影EUSの有用性の検討
山本 直樹(岡山大病院・消化器内科)
【目的】当院ではIPMNが疑われる膵嚢胞性病変の精査の際、MDCT、MRCP後に、必要に応じて造影EUSを施行している。IPMNの切除例において、病理結果とMDCT、造影EUS所見をretrospectiveに検討し、その診断能を評価した。【方法】2009年12月から2011年12月までにMDCT、造影EUSを施行し手術となった23例中、結節及び肥厚した隔壁を認め、Time Intensity C...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

膵癌早期発見を目的とした分枝型IPMN経過観察法の検討
萬代 晃一朗(京都第二赤十字病院・消化器科)
【背景】膵癌診療ガイドラインには、膵癌の危険因子の一つとしてIPMNが挙げられている。当院では現在、経過観察の方針となった分枝型IPMNについて、たとえIPMN嚢胞径や結節高が小さくても、原則として6ヵ月ごとの血液検査および画像検査で経過観察を行っている。さらに、IPMN以外の膵癌危険因子(家族歴、糖尿病、肥満、慢性膵炎、喫煙)を有する症例は特に注意して経過観察を行なっている。【対象と目的】当院に...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)

MRCP検査実施集団におけるIPMNおよび膵がん発生のリスク因子の検討
松崎 潤太郎(慶應義塾大・消化器内科)
【目的】膵管内乳頭粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm: IPMN)はしばしば浸潤がんへ進行するのみならず、比較的高頻度に通常型膵がんを合併することが知られている。よってIPMNの発生に関与する素因を検討することで、膵がんの発症機序の解明ないし、早期発見へとつながる可能性が考えられる。2006年に慶應義塾大学病院消化器内科でMRCPを実施した集...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(IPMN)