セッション

検索結果は8件です。

根治不能肝癌に対する治療選択:分子標的治療薬か肝動注療法か
守屋 圭(奈良県立医科大学第三内科)
【目的】分子標的治療薬であるソラフェニブ (SORA) は根治不能進行肝細胞癌 (aHCC)に対して2009年秋に使用可能となった。一方、我が国では従来より肝動注化学療法 (HAIC)が有効とされており、今後HAICとSORAの治療選択が重要となってくると思われる。今回我々は、SORA適正使用指針作成後のaHCCに対するHAIC/SORAの治療成績を分析し比較検討した。【方法】SORA適正使用指針...

第100回近畿支部例会

進行肝細胞癌に対する肝動注リザーバー治療の検討
松村 晋矢(京都第一赤十字病院 消化器内科)
【目的】当院におけるLow-doseFP(LFP)療法によるリザーバー肝動注療法の治療成績について検討を行った。【方法】2000年から現在までにLFP療法を施行した進行肝細胞癌88例を対象とした。平均年齢は66.4歳(男性72例、女性16例)で成因はHBV:12例、HCV:59例、HBV+HCV:2例、nonB nonC:15例、Child-Pugh分類はA:54例、B:33例、C:1例、肝癌st...

第100回近畿支部例会

当院における肝細胞癌治療の現況とバルーン閉鎖下肝動脈化学塞栓療法(B-TACE)の初期経験について
藤原 新也(市立枚方市民病院)
<目的>当院では肝癌診療ガイドラインに基づいて肝切除、RFA、TACE、分子標的治療等の肝癌治療を行っている。しかし、近くに大学病院がある環境での当院への紹介患者で肝切除やRFA、分子標的治療剤投与症例は限られているのが現状である。そのため当院ではTACE症例が多く、治療効果を高める工夫として本年よりバルーン閉鎖下肝動脈化学塞栓療法(Balloon occluded transcatheter a...

第100回近畿支部例会

小肝細胞癌に対する定位放射線療法における肝小体積耐容線量に関する検討 EOB-MRI肝細胞相を用いた解析
井倉 技(市立池田病院 消化器内科)
我々は小肝細胞癌に対する定位放射線療法(SBRT)の効果と安全性に関して報告してきたが、SBRT後の効果判定や被照射野の評価は血流動態を解析したimaging modalityでは不十分である。今回我々は、EOB-MRI肝細胞相を用いて肝の小体積放射線耐容線量につき検討したので報告する。【対象と方法】切除不能あるいは切除を希望されず、RFAにて治療困難な3cm以下、3個以内の転移性肝細胞癌10例、...

第100回近畿支部例会

進行肝癌に対するソラフェニブによる治療戦略
鄭 浩柄(神戸市立医療センター中央市民病院 消化器内科)
【目的】進行肝細胞癌(HCC)に対してソラフェニブが使用可能となり約4年半が経過した。今回、当院のソラフェニブ導入例における治療成績および予後に関連する因子につき報告する。【方法】2013年4月までにソラフェニブ投与を行った52症例における治療効果および予後規定因子、さらにAFP値の推移と治療効果につき検討を行った。【結果】平均年齢は68(32-85)歳、男女比は40:12、Child-Pughス...

第100回近畿支部例会

腫瘍マーカー3因子陽性を基軸とした治療モダリティー選択の可能性
上野 昌樹(和歌山県立医科大学 第2外科)
【はじめに】当科では,AFP・AFP-L3分画・PIVKA-IIの腫瘍マーカー3因子陽性の肝細胞癌は,組織学的浸潤傾向が強く,予後不良であることを報告した(Ann Surg 2011).肝細胞癌では種々の治療モダリティーがあるが,今回,腫瘍マーカー3因子陽性の肝細胞癌において,治療モダリティーの違いが生命予後に影響するのかretrospectiveに検討した.【対象】2001年~2010年の間に,...

第100回近畿支部例会

進行肝細胞癌に対するPIHPを軸とした集学的治療の現状と展望
田中 基文(神戸大学 肝胆膵外科)
本邦のコンセンサスにもとづく肝細胞治療アルゴリズムでは、腫瘍個数が4個以上あるいは脈管浸潤陽性の局所進行例に対してはTACEや肝動注などが第一選択治療と挙げられ、切除の適応は限定的とされている。また欧米のBCLC criteriaでは、多発例はTACE、門脈浸潤例はソラフェニブと明記されており、進行肝癌における外科的切除の役割は非常に低い。当施設では1989年に高用量肝動注化学療法としてPIHP(...

第100回近畿支部例会

肝細胞癌手術治療の現状と進行・再発症例における肝切除の意義
山戸 一郎(奈良県立医科大学 消化器・総合外科)
【背景】当科では肝癌診療ガイドラインのアルゴリズムに基づいて,肝切除,RFA,TACE,分子標的治療などの治療選択を行っている.切除術式は,幕内基準を遵守している.肝切除後再発に対しても同様に治療法を選択し,初回肝切除の適応を満たせば積極的に再肝切除を施行している.また,ガイドライン上,手術適応とならない症例に対しても集学的治療の一環としての肝切除を試みている.【目的】肝細胞癌に対する手術治療成績...

第100回近畿支部例会