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検索結果は9件です。

W7-1 24時間を通じた酸分泌抑制のためのPPI分割投与の有用性
 
【目的】PPIは強い酸分泌抑制効果を示すが投与直後の効果発現が遅い事CYP2C19遺伝子多型により個体差があること夜間の酸分泌効果が乏しいことなどの欠点を有する.更に酸分泌丁丁効果に伴い高齢者で肺炎の危険性が増すなどの合併症も危惧されているしかし酸関連疾患の第一選択薬としてPPIの使用が推奨されておりその治療には24時間を通じた酸分泌抑制が必要である.今回、我々は過去に臨床試験で施行したpHモニタ...

第98回日本消化器病学会総会PPIをめぐる最近の展開

W7-2 プロトンポンプ阻害薬の薬物動態に及ぼす食事の影響の検討
新海洋彦(東北大学大学院消化器内科)
【目的1当馬プラゾール(OPZ)とうベプラゾール(RPZ)の薬物動態に及ぼす食事の影響を検討すること.【方法】健康成人男性12例(年齢28.5±7.0歳CYP2C19遺伝子多型:homoEM4例/hetEM4例/PM4例)を対象とした. OPZ20mg投与RPZIOm9投与および絶食下投与食後投与の組み合わせで無作為に4群に割り付けクロスオーバー法にて各薬剤の薬物動態を比較検討した、食事は朝食71...

第98回日本消化器病学会総会PPIをめぐる最近の展開

W7-3 胃全摘術後逆流性食道炎ラットモデルにおけるPPI(Rabeprazole)の効果
橋本直樹(近畿大学医学部外科)
【1目的】胃全摘後逆流性食道炎は.胆汁膵液の逆流による粘膜障害や粘膜防御機構の破掟などがあげられる.治療法としてメチル酸カモスタット投与にて改善を認めずPPIの投与により劇的に改善する胃全摘後逆流性食道炎を経験し胃全摘後逆流性食道炎モデルを作成PPIの有効性を検討した.【方法18週の.Wistar系雄性ラット(3〔ro-350g)16匹を使用し胃全摘後食道十二指腸端々吻合を行った術後1週目より腹腔...

第98回日本消化器病学会総会PPIをめぐる最近の展開

W7-4 GERD診療におけるPPIの役割と問題点
小池智幸(東北大学消化器内科)
【目的】(1)PPIを第一選択薬として使用するGERD診療ガイドラインのフu一チャートに則って治療を行った際の治療効果を明らかにすること。(2)PPI維持療法時におけるGERD症状のコントロールについて明らかにすること.【方法】(1)連続207例のGERD患者に対してGERD診療ガイドラインフローチャートに則って検査・治療を行った.PPIは初期治療としてラベプラゾール(RPZ)10mg/日を投与し...

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W7-5 機能性ディスペプシアに対するラベプラゾール治療有効性:プラセボ対照多施設共同無作為二重盲検比較試験:the SAMURAI study
 
【目的】機能性ディスペブシア(FD)の診療において種々の薬剤有効性や治療可能性が報告されているが本邦FD患者に対するPPIの有効性は明らかではない.今回ラベプラゾール(RPZ)を用いたプラセポ対照多施設共同無作為二重喜検比較試lt :the SAMURAI study (Suppression of Acid Miliea with kabepraoole improving Func・tiona...

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W7-6 低用量PPIとclopidogrelの相互作用
 
【目的】抗血小板療法時の消化管出血の予防にPPIの併用が推奨されているがPPIがclopidogrelの効果を損ねる可能性が示唆されている.この相互作用の回避のために内服時間をずらすなどの工夫も試みられている.また抗血小板薬内服時の予防目的のPPIは低用量でよいとされているが低用量のPPIがclopidogrelの効果に影響するかは十分検討されていない。そこで本邦で使用可能な低用量PPIについてc...

第98回日本消化器病学会総会PPIをめぐる最近の展開

W7-7 PPI長期投与の問題点―胃底部の多発白色扁平隆起の発生
春間賢(川崎医科大学消化管内科学)
1目的】プロトンポンプ阻害薬(PPDの長期投与により胃底腺ポリープが発生することはよく知られている.最近我々は新しい胃病変胃底部に多発する白色扁平隆起(以下MWFF:Mu且tiple white flat lesion of gastric fundus)を見出し報告してきた.今回本病変の発生とPPI投与との関連について検討した.【方法】2009年1月1日から2010年10月1日の聞に4施設で経験...

第98回日本消化器病学会総会PPIをめぐる最近の展開

W7-8 PPI長期投与による胃底腺ポリープ増大とアクアポリン/Wnt発現の検討
 
【目的】GERD維持療法やNSAID潰瘍再発予防でのPPI長期投与の増加に伴い胃底腺ポリープ(fundic gland polyp:FGP)の発生増大がよく経験される.われわれはPPI長期内服者でFGP保有率が約20%と欧米と大差ないことを報告している.FGPは組織学的に腺窩上皮の嚢胞形成と胃底腺細胞(壁細胞や主細胞)の増生を伴う良性ポリープであるがその成因は明らかでない.今回PPI長期内服により...

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W7-9 新規カリウムイオン競合型アシッドブロッカーTAK-438の作用および特徴
松川純(武田薬品工業・医薬研究本部)
【目的】PPIは酸関連疾患の治療に広く使用されている薬剤であるが最大薬効を示すまでに数日を要する夜間酸逆流の抑制効果が不十分CYP2C19代謝に基づく作用のばらつきなどの問題点がある.我々はそれら問題点を克服しうる新規・カリウムイオン競合型アシノドブロッカー一一 TAK-438の創出に成功し各種動物モデルにおいて現在臨床で用いられているランソプラゾール(LPZ)との薬効比較試験を行った.同時に[U...

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