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検索結果は10件です。

H.pylori関連慢性胃炎・胃癌発生に対する喫煙の影響
井上 泉(和歌山県立医科大学医学部第二内科)
【目的】Helicobacter.pylori(HP)関連胃炎が,胃癌発生のメインルートである「萎縮性胃炎→腸上皮化生→胃癌発生」過程の主要な推進力であることは広く認識されている.また,胃癌と喫煙との関連について,IARCにより喫煙は胃癌リスクを高める要因であると認定されているが,HP関連胃炎の病期の進行により,胃内腔環境は高酸から低酸~無酸に変化すると共に,標的となる上皮組織も,胃型から腸型へと...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

生活習慣を中心とした頭頸部・食道・胃癌患者背景に関する検討
林 暁洋(鳥取大学機能病態内科学)
【目的】頭頸部癌,食道癌は飲酒・喫煙などの生活習慣が発癌に重要な影響を与える.また胃癌発生にはH.pylori感染が中心的な役割を果たすが,喫煙,塩分も危険因子と考えられている.今回われわれは生活習慣を中心とした頭頸部癌,食道癌,胃癌の患者背景の特徴を検討した.【方法】2011年6月から12月の間に,既往も含む頭頸部癌36例(男31:女5,平均年齢65.7),食道癌36例(男28:女...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

当院の健診における逆流性食道炎と生活習慣の検討
藤澤 美亜(東海大学医学部内科学系消化器内科学)
【目的】逆流性食道炎は,H.pylori感染率の低下,食生活の欧米化,生活習慣の変化,高齢化などに伴い,本邦でも増加傾向を示している疾患である.その生活習慣における危険因子としては,これまで高齢,BMI,喫煙,飲酒,食事の摂取カロリー等があげられている.今回,私たちは当院健診受診症例を用いて,メタボリックシンドロームを含めた逆流性食道炎の生活習慣について検討を行った.【方法】対象は2011年1月か...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

日常的運動による大腸癌予防:新規マイオカインsecreted protein acidic and rich in cysteine(SPARC)の発見とその意義
内藤 裕二(京都府立医科大学消化器内科学)
【目的】運動の効能に関する科学的評価研究が進んでいる.これまでに日常的運動が,肝臓におけるミトコンドリア機能をperoxisome proliferator-activated receptor-γ coactivator-1α依存性に調節し,エネルギー代謝に影響することを明らかにしてきた(Am J Physiol Endocrinol Metab 2010, BBRC 2011).疫学的検討では...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

大腸ポリープ切除後再発における生活習慣病因子の検討
谷口 礼央(茅ヶ崎市立病院消化器内科)
【目的】糖尿病,脂質異常症など生活習慣病因子が大腸ポリープ発症に関与することが指摘されているが,ポリープ切除後再発への関与の有無を検討した論文はない.本研究では多施設共同の後向き研究にてこれを解析した.【方法】2005年1月~2011年12月の7年間に,5施設において下部消化管内視鏡(以下CS)を施行した4万3195例を対象とした.このうち5mm以上の腺腫もしくは粘膜内癌を切除しpolyp-fre...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

本邦における大腸腺腫・大腸鋸歯状病変と喫煙習慣・BRAF遺伝子変異の検討
五十嵐 央祥(札幌医科大学内科学第一講座)
【目的】欧米における喫煙習慣と大腸癌の報告ではBRAF遺伝子変異陽性大腸癌で喫煙との相関が報告されている.またBRAF変異陽性大腸癌の前癌病変として注目されている大腸鋸歯状病変は病理組織学的に鋸歯状構造を有する病変の総称であり,過形成性ポリープ(HP),sessile serrated adenoma/P(SSA/P),鋸歯状腺腫(TSA)等が含まれる.これら大腸鋸歯状病変においても喫煙との相関が...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

肥満関連疾患をターゲットとした大腸腫瘍の化学予防の可能性
日暮 琢磨(横浜市立大学消化器内科)
【目的】大腸polyp,大腸癌などは全世界的に増加傾向でありその対策が求められる.これまで薬剤による化学予防は数多く検討されてきたが,NSAIDsが重篤な心血管イベントで頓挫したことによりまだ確立されたものはない.大腸腫瘍は肥満・高インスリン血症・脂質異常症などとの関連や,低アディポネクチン血症によるAMPKの低下が腫瘍の促進因子であるという報告があり,その病態改善が化学予防につながる可能性がある...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

喫煙は慢性膵炎の増悪因子である―慢性膵炎全国調査より―
廣田 衛久(東北大学病院消化器内科)
【背景】慢性膵炎は非可逆性に進行する難病であり,飲酒は明らかに慢性膵炎を進行させる因子である.最近喫煙が単独であるいは飲酒との相乗効果で慢性膵炎を進行させることが欧州から報告されたが,本邦からの報告はまだない.【方法】厚生労働省難治性膵疾患研究班で行った最新の全国疫学調査のデータを用いて,慢性膵炎患者の合併症に対する喫煙の影響を調べた.【結果】調査票で喫煙歴が明らかだったのは,慢性膵炎確診・準確診...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

生活習慣病に注目した膵癌高危険群の囲い込み
深澤 光晴(山梨大学第一内科)
【目的】膵癌診療ガイドラインでは喫煙,糖尿病,慢性膵炎が危険因子として挙げられているが,いずれも2-3倍の危険度であり,そのすべてに対して精密検査を行うことはできない.地域の検診施設と大学病院の共同研究により,生活習慣病と膵癌の関連について解析し,高危険群の囲い込みを試みた.【方法】2001年~2011年に診療した膵癌305例(P群)を対象とし,検診受診者605,948人から年齢性を一致させランダ...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵

血清膵型アミラーゼとALDH2遺伝子一塩基多型および飲酒習慣の解析
牧野 直彦(山形大学消化器内科)
 血清膵型アミラーゼは多くの膵疾患で異常値を示すが,一般住民検診における膵型アミラーゼと遺伝子多型に関する研究は少ない.【目的】膵型アミラーゼに関連する生活習慣および遺伝子多型を明らかにすること.【方法】山形大学21世紀COEプログラム「地域特性を生かした分子疫学研究」に参加した一般住民2970人(男/女:1343/1626人)を対象に生活習慣を調査し,膵型アミラーゼの測定と一塩基多型(SNP)タ...

第99回日本消化器病学会総会生活習慣と消化器疾患:消化管・膵