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検索結果は9件です。

肝臓内科医20年をふりかえって-消化器女性医師の未来に-
川中 美和(川崎医科大学総合内科学2/川崎医科大学附属川崎病院)
【はじめに】近年、女性医師の増加に伴い、消化器内科を専攻する女性医師も増加している。しかし、女性は結婚、出産、子育て、夫の転勤などで勤続困難となることが少なくないため、常勤医師としての待遇を維持するのは非常な苦労が伴う。その背景には女性医師も男性と同様の仕事を求められること、医師の仕事は過酷であり、お互いにカバーできる余裕がないことが問題としてあげられる。これは日本の歴史や職場慣習、勤務する病院の...

第099回中国支部例会

炎症性腸疾患(IBD)診療における女性医師の役割と問題点
平岡 佐規子(岡山大学病院 消化器内科)
炎症性腸疾患(以下IBD)は若年者に多く発症する病気である.症状は便通に関わり,検査は経肛門の検査となり,診察への抵抗感が強い領域である.さらに,人生の分岐点が多い時期の治療となるため,刻々と変わる生活状況,心理状態を把握し,それらも踏まえた治療選択が必要になる.患者の抵抗感を少しでも和らげ,細やかな治療を行うためには,男性,女性の両者の視点が必要であり,今後IBD医療における女性医師の役割も重要...

第099回中国支部例会

地域中核病院における消化器病専門女性医師の現況と将来展望
柚木 直子(赤磐医師会病院)
当院は岡山県東部の病床数200床あまりの地域中核病院である。消化器内科と消化器外科の医師が常勤であることもあり消化器疾患の症例が多い病院でもある。消化器疾患を診療していて、患者さん側からの女性医師の需要もふえてきていると実感している。私は消化器内視鏡を専門として働いてきた。緊急処置があったり、体力のいるイメージが強いのが消化器科であるが、少しの工夫と努力で性別にこだわることなく働ける科であると考え...

第099回中国支部例会

当院における消化器病専門女性医師の現状と今後の展望
藤原 明子(岡山済生会総合病院 消化器内科)
当院は岡山市中心部の2次救急に対応する病床数553床の急性期病院で、本学会専門医制度認定施設であるとともに日本消化器内視鏡学会指導施設である。当院内視鏡センターに属する消化器内科スタッフは本学会認定専門医7名(男性5名、女性2名)で、レジデントの指導をしている。私が赴任した10年前には当院消化器病専門女性医師は0人であった。この5年間は本学会認定専門常勤女性医師が2名おり、消化器病専門医を志す女性...

第099回中国支部例会

仕事と家庭の両立に悩む一消化器内科医からの提言
清村 志乃(島根大学 医学部 内科学第二)
大学を卒業し、研修医として2年、消化器内科医になり4年がたちました。その間に、結婚し、子供が2人うまれました。仕事を辞めることは考えていませんでしたが、両親の助けをかりることができない状況での仕事と家庭の両立は予想よりも大変でした。体力的にも大変でしたが、一番大変だったのは仕事のスキルアップができず取り残されていく焦燥感、保育所に入り情緒不安定になる子供を前にした罪悪感、もっと困難な状況でも頑張っ...

第099回中国支部例会

女性消化器病専門医による女性内視鏡外来の設立と、家庭との両立を支援する当院で取り組み
日吉 智子(独立行政法人国立病院機構 岩国医療センター 消化器内科)
女性のがん死亡率1位は大腸がんであるが、山口県のがん健診受診率は非常に低い。当院の内視鏡センターでは過去3年間女性医師不在が続いており、今後女性の受診者を増やす一つの対策として、女性専門医による内視鏡検査体制の整備が必須と考えた。演者は昨年まで大学病院に勤務し、内視鏡挿入法・診断技術を習得し、大腸疾患の治療を専門に行ってきた。しかし30歳代半ばとなり、結婚を機に退職し、家事や今後の出産・育児等を含...

第099回中国支部例会

中国地方における消化器専門女性医師の活躍と環境整備 -あえて消化器専門医以外の立場より-
小畑 さやか(総合病院 岡山市立市民病院 内科 糖尿病センター)
近年、医療施設等で働く女性医師の数、及び全医師数に占める女性医師の割合は増加傾向にある。平成22年の時点で女性医師は53,002人で全医師数(280,431人)の18.9%を占めている(内閣府男女共同参画による)。また、医学生に占める女性の割合も増加の一途を辿っており、今後も女性医師が増加することは必須である。元来、医療業界、特に医師の世界は男社会であり、意識や体制の変革を余儀なくされている現時...

第099回中国支部例会

透視下検査・治療の被爆量軽減にむけての当院の取り組み
篠原 芙美(広島赤十字原爆病院)
【背景と目的】透視下で行う検査、治療における透視時間の増加に伴いスタッフの被爆が増えている。近年の女性医師の増加により放射線被曝は軽視できない問題である。そこで検査室内全体の散乱線低減と被爆低減を目的とし防護具を設計・作成し、被験者に被爆の影響を与えること無く術者、スタッフともに大幅な被爆量低減を確認したので報告する。【方法】(1)散乱線分布等を考慮し鉛防護布の防護能力や遮蔽方法等を工夫した防護具...

第099回中国支部例会

消化器科―過酷な科? 魅力ある科?―
川上 万里(岡山済生会総合病院 肝臓病センター)
【目的と方法】消化器科を専攻する女性医師の勤務状況を把握するために全国の済生会病院に属する消化器科の女性医師に対してアンケート調査を行った。また勤務地が中国地方とそれ以外についても検討し、中国地方の課題を調べた。
【成績】解答者は20名、中国地方勤務者は8名であった。平均年齢は41歳(27-62歳)。内科医が95%であった。未婚者が7割を占めた。仕事内容は「消化器分野」主体が75%であった。...

第099回中国支部例会