セッション

検索結果は9件です。

肝動注化学療法によるdownstaging後肝切除で長期生存が可能となる切除不能進行肝細胞癌の検討
永松 洋明(公立八女総合病院肝臓内科)
【目的】当院では進行肝細胞癌に対してcancer freeを、可能であればdownstaging後肝切除を目標に、肝動注化学療法(HAIC)を中心とした治療を行っている。当院におけるHAICの治療成績をretrospectiveに検討した。【対象】2003年6月から2013年5月の期間当院にてリザーバーを用いたHAICを行ったHCC症例216例のうち、Stage III、IV-B症例を除いた136...

第102回九州支部例会

当科における肝外転移を伴う進行肝癌に対する集学的治療:5FU+カルボプラチンによる全身化学療法の有用性について
阿南 章(福岡大学消化器内科)
【目的】進行肝癌の肝外転移に対する治療法は現在のアルゴリズムに従えばソラフェニブのみである。しかし、ソラフェニブは腫瘍の縮小効果に乏しく、無効例に対しての治療法は新たな分子標的薬の登場を待つしか無い。当科では、ソラフェニブの登場以前は遠隔転移を来した症例に対して5-FUとカルボプラチンによる全身化学療法を行ってきた。2009年からはソラフェニブ投与を開始したが、その無効例や副作用発現例に対しては全...

第102回九州支部例会

当院における高度進行肝癌に対する診療の現状と問題点~門脈内腫瘍栓合併例に対する集学的治療とその成績
玉井 努(鹿児島大学病院 消化器内科)
【目的】門脈内腫瘍栓(Vp3-4)を伴った高度進行肝細胞癌(HCC)の予後はきわめて不良であるが、その治療法はいまだ確立されていない。当科ではVp3-4のHCCに対して、肝動注化学療法(HAIC)に加え、肝動注化学塞栓療法(TACE)を中心とした集学的治療を施行してきたので、その治療成績について報告する。【対象および方法】1989年7月から2013年7月まで、当科でHCCの治療を施行した655例の...

第102回九州支部例会

脈管浸潤を伴う肝細胞癌に対するソラフェニブ療法とリザーバー動注療法の傾向スコア解析
中下 俊哉(佐賀大学 肝臓糖尿病内分泌内科)
【目的】遠隔転移はないが脈管浸潤を伴う進行肝細胞癌(局所進行肝細胞癌)に対する治療に関しては日本肝臓学会の肝細胞癌治療アルゴリズムによるとソラフェニブ療法,動注化学療法,肝動脈化学塞栓療法、肝切除など様々な選択肢が呈示されている。わが国では局所進行肝細胞癌に対してリザーバーを用いた動注療法 (HAIC)が広く行われてきたが、比較試験が実施されていないためソラフェニブと異なり国際的な評価は得られてい...

第102回九州支部例会

当科における進行肝細胞癌治療の現状と肝持続動注化学療法の位置づけ
首藤 能弘(大分循環器病院消化器内科)
【目的】当科で経験した肝持続動注化学療法症例(HAIC)とソラフェニブ(Sora)使用症例について比較し進行肝細胞癌治療の現状とHAICの位置づけを考察した. 【対象・方法】対象は,1998年3月~2013年2月に当科でHAICを施行した125例.男性98例,女性27例.平均年齢67.9歳.2009年8月~2010年6月にSoraを投与した64症例.男性55例,女性9例.平均年齢68.5歳.尚So...

第102回九州支部例会

多科診療サーベイランスに基づいた進行肝癌の特徴と予後についての検討
田浦 直太(長崎大学病院 消化器内科)
【目的】肝癌症例の高齢化、非B非C肝癌症例の増加に伴い、初発進行肝癌の症例が散見される。進行肝癌に対する治療は、外科的技術、放射線治療の進歩やソラフェニブの登場により、予後の改善が期待されるも、その効果は明らかでない。本研究では、進行肝癌の特徴を明らかにし、予後との関連について検討を行った。【対象】1999年より2012年までの期間、多科診療サーベイランスを基に肝癌と診断された463例を対象とした...

第102回九州支部例会

門脈腫瘍塞栓(VP4)を伴う肝細胞癌に対する放射線併用動注化学療法の経験
杉本 理恵(九州がんセンター消化器肝胆膵内科)
【目的】門脈本幹腫瘍塞栓(VP4)は肝細胞癌症例における最大の予後不良因子である。肝動注化学療法はそのような症例に対しても有効であるとされているが、その効果には限界がある。一方、放射線照射の門脈腫瘍塞栓に対する有効性が報告されており、定位放射線照射など放射線治療技術の進歩により今後の適応拡大が期待されている。今回我々は門脈本幹の腫瘍塞栓(VP4)を伴う肝細胞癌の治療成績の向上を目指して、放射線療法...

第102回九州支部例会

当科における進行肝細胞癌に対するソラフェニブ治療と肝動注化学療法の現状と問題点
泉 和寛(熊本大学大学院 消化器内科学)
【目的】進行肝細胞癌の治療として、肝切除、肝移植、肝動脈化学塞栓術(TACE)、肝動注化学療法(HAIC)、化学療法、放射線治療、ソラフェニブ(SFN)治療などの治療法が施行されている。肝切除、局所治療の適応がなく肝動脈化学塞栓術(TACE)での制御困難な進行肝細胞癌に対する治療として、本邦ではSFNもしくはHAICが選択されることが多いが、両治療の選択に明確な基準はない。当科でのSFNとHAIC...

第102回九州支部例会

当科における進行性肝細胞癌に対する全身化学療法とSorafenibの治療成績の比較検討
蓮池  悟(宮崎大学医学部 消化器血液学)
【目的】進行性肝細胞癌、特に肝外転移巣を有する例は予後不良である。“肝細胞がん治療アルゴリズム2010”における治療の第一選択薬はソラフェニブであるが、その効果は現時点では十分とはいいがたい。一方、肝細胞癌に対する全身化学療法は、以前小数例での臨床研究が行われているものの多くは否定的な結果であった。ただ多くは腫瘍縮小効果をendpointとしており、全生存率での詳細な検討はなされていない。当科では...

第102回九州支部例会