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検索結果は9件です。

W4-1 肝再生抑制機構の解明とそれに基づく新戦略の構築
 
【目的】肝臓は再生能力が強くこの能力により肝癌に対する大量肝切除も可能である同時に再生不良による術後肝不全を引き起こす可能性も併せ持つが有効な肝再生促進法は確立しておらずさらなる肝再生機構の解明と新規治療戦略の構築が必要であ.る.TGF一βはin vitroで強力な肝細胞増殖抑制因子であるがTGF一βシグナルが再生肝でどのように機能するかは未だ不明である.1)TGF一一βは生体内で不活化型として合...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-2 自己骨髄幹細胞を用いた外科的肝再生療法の試み
 
【目的1近年骨髄内には肝細胞へと分化する細胞の存在が知られておりマウスを用いた骨髄移植モデルで肝硬変が改善することが示されている臨床においても自己骨髄細胞投与により末期肝疾患患者の肝機能が改善することが報告されており重症肝障害時の肝再生には骨髄由来細胞が重要である。臨床において肝癌の基礎疾患はほとんどが障害肝を合併しており肝癌術後の肝再生遅延が術後肝不全となり不幸な転帰をとる場合が少なくない。今回...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-3 iPS細胞から肝細胞分化を目指した転写因子の解析
 
【目的】iPS細胞は刺細胞のcen sourceとして理想的である.細胞の分化には転写因子が重要な役割を果たしている.発生段階の肝臓ではForkhead box protein A2(F).に続いてHematopoietica皿y expressedhomeobox(H)が発現し最後にC/EBPα(A)C/EBPβ(B)が発現する.ips細胞から肝細胞への分化を目指し即吟の発生に関わる転写因子のi...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-4 胚性幹細胞から肝細胞への分化誘導における細胞外基質の役割
 
ES細胞は無限の自己複製能を持ち体のあらゆる組織細胞へと分化する能力を持っている.このため試験管内で正常な発生分化過程を再現することは発生分化のメカニズムを研究するための有用なモデルになるということだけでなく再生医療や創薬研究への応用にも期待されている.これまでに中胚葉由来の培養細胞株であるM15細胞を支持細胞とした共培養系は初期内胚葉とそれに引き続く肝細胞への分化誘導を効率よく行える事を報告した...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-5 肝NK・NKT細胞による肝再生機転調節機構の解析
細谷聡子(順天堂大学消化器内科)
【目的】肝再生の調節には自然免疫系の関与が示唆されているが.肝NKおよびNKT細胞の機能的役割については未だ不明の点が多い.そこで今回私たちはNKとNKT細胞の双方を特異的抗体で枯渇させたマウスにおける70%肝部分切除後の肝再生機転の変化について検討した.【方法】12週齢の雄性WT(C57Bi/6)およびCDId-KOマウスに70%肝部分切除を行い経時的に肝組織を採取した.一部のマウスにはNKI....

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-6 肝再生におけるNucleosteminの役割
 
【目的】肝臓は高い再生能を持つ臓器であり肝障害の程度によって再生機転が異なることが知られている.本研究では組織幹細胞マーカーとして知られるNucleostemin(NS)が種々の障害時の肝再生機転での役割について検討した【方法】70%肝切除後肝DDC障害肝でのNSの発現を観察した.肝魂細胞/前駆細胞とNS発現との関係を評価する目的にNSプロモーター制御下にGFPを発現するNS-GFP Tgマウスを...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-7 Wnt5a-CaMK2経路を介した肝幹/前駆細胞の胆管成熟化の調節
 
【目的】Wnt経路は様々な臓器の幹細胞の分化/増殖に関与している.Wnt5aは細胞極性あるいは運動性の制御に関与すると他臓器で報告されているが肝臓における機能は不明である.本研究ではマウス胎仔肝臓由来の肝心/前駆細胞の分化におけるWnt5aの機能に関して検討を行った.【方法】Wnt5a欠損マウスは出生直後に死亡するため胎生期肝臓について同腹の野生型マウスと比較して解析した.野生型マウス胎仔肝臓から...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-8 ヒト骨髄由来培養細胞投与療法の開発を目指した基礎研究
谷本治子(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学)
【目的1我々はヒト非代償性肝硬変症に対する「自己骨髄細胞投与(ABMi)療法」を開発しその有効性と安全性を多施設臨床研究で明らかにした。さらに次世代ヒト骨髄由来培養細胞投与療法の開発を目指しヒト骨髄細胞中の肝修復・再生能をもつ細胞分画の同定を試みた.【方法】NOD-SCIDマウスへの四塩化炭素6週間腹腔内反復投与により肝硬変モデルマウスを作成した.ヒト骨髄単核球細胞(Lonza2M-125A)を1...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望

W4-9 ヒト脂肪由来幹細胞による肝障害軽減効果に関する基礎的検討
齋藤裕(徳島大学外科学)
!目的】今回我々は、ヒF脂肪由来幹細胞A〔lipose tissue derived stem cells(ADSC)が肝細胞傷害修復効果に有用であるという知見を得たので報告する1方法1検討.1ヌードマウス肝細胞をヒトADSCと細胞接触ない状態で共培養し廃細胞のViabMty及び培養液中のサイトカインを経時的に追跡し肝細胞単独培養群と比較したまたさらに培養液中に抗VEGFヒトモノクロナール抗体であ...

第98回日本消化器病学会総会肝再生医療への展望