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検索結果は12件です。

胃炎に対する除菌治療適用拡大の流れとその意義
上村 直実(国立国際医療研究センター国府台病院)
2013年2月に公知申請により承認された『H. pylori感染胃炎』に対する除菌治療適用拡大の意義を紹介する.
I.『H. pylori感染胃炎』の診断法と除菌治療
実際の診療現場において,内視鏡受診者のうち内視鏡所見から『胃炎』と診断された患者に対するH. pylori感染検査が保険適用となった.その上でH. pylori陽性...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

ピロリ菌感染胃炎の診断
河合 隆(東京医大・内視鏡センター)
【目的】ヘリコバクター感染胃炎の診断・治療の対象は,“内視鏡検査にて胃炎が認められることが必須条件である.今回我々はピロリ菌感染と各種内視鏡所見との関連について検討した.【方法】対象は418人,平均年齢は36.9才(22-58).上部消化管内視鏡検査と同時に血清抗IgGHP抗体検査を行った.内視鏡所見として櫛状発赤(RS), 内視鏡的平坦びらん胃炎(EFEG),内視鏡的隆起びらん胃炎(EREG),...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

ピロリ菌感染症の診断法
高橋 信一(杏林大・3内科)
日本ヘリコバクター学会2009年ガイドラインによれば以下の6種の検査法が推奨されている.検査法にはそれぞれ長所・短所があるため,その特徴を良く理解して選択する.
胃生検を用いる侵襲的診断法は点診断とも呼ばれ,胃内視鏡検査を行う場合に選択される.点診断では,H. pyloriの胃内分布が不均一のため,生検部位によっては偽陰性となる可能性に注意する.迅速ウレアーゼ試験(rapid ...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

除菌治療のコンセンサス
村上 和成(大分大・消化器内科)
1次除菌(PPI/AC療法)はプロトンポンプ阻害薬(PPI) +アモキシシリン(AMPC) + クラリスロマイシン (CAM) を1週間投与する3剤併用療法であり,2000年11月に認可された.PPI/AC療法による除菌失敗の原因として薬剤耐性が最も大きいとされており,CAM耐性菌感染例ではCAMを含む除菌法で除菌率が著明に低下し,さらに除菌不成功例ではCAM耐性獲得が容易に生じることが報告されて...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

当院H. pylori(HP)外来での除菌療法の成績―sequential therapyとの考察―
大久保 栄高(国立国際医療研究センター・消化器科)
【目的】HP除菌療法に関して,以前よりsequential therapyが注目され,いくつかの報告がなされてきた.当院ピロリ外来での診療をもとに本邦での標準治療であるtriple therapyと海外でのsequential therapyとを除菌率および費用対効果の面で比較検討する.【方法】2010年7月から2012年8月までの25ヶ月間にピロリ外来を受診し,組織診断,血清ピロリ抗体,又は尿素...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

抗菌薬にジェネリック製剤を使用したHp1次除菌法
本谷 大介(埼玉医大病院・消化器内科・肝臓内科)
【目的】ヘリコバクター・ピロリの1次除菌では新3剤併用療法が確立しているが,保健医療財政の悪化から,ジェネリック製剤の投与が推奨されている.PPIに関してはジェネリック製剤が先発薬に比して効果が低いとの報告があるが,抗菌薬の場合はその有効性が明らかでない.そこで,抗菌薬にジェネリック薬を使用した場合の治療効果を,先発薬の場合と比較した.【方法】PPIに先発薬を利用して1次除菌を実施した58例を対象...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

除菌後に注意すべき問題点
加藤 元嗣(北海道大病院・光学医療診療部)
H. pylori除菌成功後に注意すべき問題点として,逆流性食道炎の発症,生活習慣病の発症や悪化,H. pyloriの再陽性化や再感染などが指摘されているが,最も重要なのが除菌後胃癌の発症である.H. pylori除菌による胃がん予防効果が明らかとなったが,除菌成功後も長期間にわたって除菌後胃癌の発生が認められる.早期胃癌の内視鏡治療後を対象としたJapa...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

除菌治療保険適用拡大と胃がん検診-今後の展開-
一瀬 雅夫(和歌山県立医大・2内科)
H.pylori (Hp) が胃癌最大のリスクファクターであり,慢性感染症であるHp感染胃炎の結果,胃癌発生に至る事は,臨床疫学的,病理学的検討,そして動物実験などにより広く受け入れられる所となっている.このため胃癌発生の最大要因解消を目的としたHp除菌治療は胃癌発生抑制に繋がる理想的な胃癌一次予防策として一般の期待を集めて来た.従って,Hp感染者全体を対象とする事になる今回の除菌療法保険適用拡大...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

H. pylori除菌による胃がん予防の年齢別費用対効果
菊地 正悟(愛知医大・公衆衛生学)
【目的】H. pylori(Hp)除菌によって胃がんが予防できることが明らかになったが,費用対効果について,特に除菌年齢ごとの費用対効果は十分議論されていない.除菌に要する費用と医療費削減効果を年齢ごとに推定する.【方法】2010年の日本人口を15-74歳の5歳階級に分け,各階級の20%がTest and treatを受けた場合に要する費用と,89歳までに胃がん発生が減少することによる医療費削減効...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

任意内視鏡胃癌検診におけるHelicobacter pylori screeningのマルコフモデルを用いた費用対効果分析
酒井 恭子(済生会吹田病院・臨床検査科, 京都大大学院・健康情報学)
[目的] 無症候者に対する胃癌予防Hp screening(test and treat)の費用対効果は米国では優れないと報告されている.日本では決断分析モデルを用いた分析報告はない.任意内視鏡胃癌検診にHp screeningを加え陰性者の検診回数を減じることの経済評価を行う.
[方法] デザイン:マルコフモデルを構築,仮想コホートをシミュレーションし費用...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

ヘリコバクター・ピロリ今後の展望~胃外性病変を含めて~
福田 能啓(兵庫医大・地域総合医療学)
Helicobacter pylori(H.pylori)が胃内に感染すると胃炎が惹起される.CagAおよびVacAをはじめとする病原因子が同定され,胃炎惹起の免疫反応の詳細が解明されつつある.H.pyloriの病原性に対して生体が免疫応答することで個体に特有な胃炎が惹起される.さらに,性ホルモンや栄養素の過不足の影響を受けて様々な疾患が発症すると考えられる.現在までに,H.pylori感染との関...

第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-

浅香 正博(北海道大大学院・がん予防内科学)
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第55回日本消化器病学会大会Helicobacter pylori 除菌治療 -コンセンサスと今後の展開-