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検索結果は49件です。

Multiple lymphomatous polyposis(MLP)の形態を呈したマントル細胞リンパ腫の1例
上田 渉(大阪市立十三市民病院 消化器内科)
【症例】60歳代、男性。【現病歴】4日前から心窩部痛を認め、精査加療目的で当院を受診。【入院時現症】身長168cm、体重68kg、血圧150/80 mmHg、脈拍80回/分、体温36.5℃腹部:平坦、軟。心窩部に軽度圧痛と右下腹部に腫瘤を触知。【血液検査成績】WBC  7550×103/mm3、CRP 0.11 mg/dlと炎症所見はなく、RBC 503×103/mm3,Hb 15.5 g/dl、...

第100回近畿支部例会

FDG18-PET/CT にて骨転移疑陽性を示した進行食道癌の1例
眞下 陽子(滋賀県立成人病センタ 消化器内科)
【背景】食道癌は早期から広範囲の遠隔転移を来たすとされる。糖代謝と画像情報を併せ持つPET/CTは進行食道癌症例では遠隔転移、多臓器癌の評価として治療前の施行が推奨されているが、その成績は確立されたものではない。【症例】60歳代男性【既往歴】2005年:転落により両側踵骨骨折【現病歴】2013年9月頃より嚥下困難感を自覚して当院耳鼻咽喉科を受診したが明らかな異常を認めなかった。上部消化管内視鏡検査...

第100回近畿支部例会

膵漿液性嚢胞腫瘍との鑑別を要した通常型膵癌の1例
光山 俊行(関西医科大学附属枚方病院 消化器肝臓内科)
症例は62歳の男性。2012年7月頃から体重減少を自覚し、前医を受診された。その際のMRIでは膵頭部にT1強調像で低信号、T2強調像で等信号を呈する30mm大の腫瘤を認め、腫瘤内に高信号を呈する嚢胞成分がみられた。主膵管には拡張などの異常は認めなかった。造影CTでは腫瘤の充実部に淡い造影効果を示した。造影EUSでは腫瘤は血流信号を認め、辺縁に小嚢胞が集簇していた。PET-CTでは充実部に一致してわ...

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巨大肝細胞癌に対するTACE後にARDSを発症した一剖検例
幡丸 景一(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科)
【はじめに】TACEは肝細胞癌に対する治療戦略として非常に重要な位置を占めている. 比較的安全な治療として認識されているが, 稀に致死的合併症を起こしうることがある. 今回我々は巨大肝細胞癌に対するTACE後にARDSを来し死亡した一剖検例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する.【症例】77歳, 男性. 2011年5月からstage3bの肺癌に対し化学療法が行われていたが, 2013年1月に...

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1年間の自然経過を観察し得た膵腺房細胞癌の1切除例
岡部 誠(天理よろづ相談所病院 消化器内科)
【症例】60歳代 男性【主訴】腹痛【既往歴】虫垂炎【現病歴】受診の10日前より発熱が続き、当院受診した。血液検査で肝胆道系酵素の上昇があり、急性胆管炎が疑われ、腹部超音波検査を行ったところ、膵頭部に約50mm大の腫瘍と肝内胆管の拡張を認めた。腹部造影CT・MRI検査を施行すると同部位に境界明瞭で乏血性の腫瘍があり、尾側の主膵管は拡張していた。また腫瘍により総胆管が圧排され、上流の総胆管も拡張してい...

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右側肝円索を伴う転移性肝癌肝切除にCTシミュレーションが有用であった1例
田中 智子(国立病院機構神戸医療センター 外科・消化器外科)
右側肝円索は門脈変異を伴うため肝切除において注意が必要である。我々は転移性肝癌に対する右傍正中背側区域切除に際してCTシミュレーションが有用であった1例を経験したので報告する。【症例】71歳、女性。下行結腸癌と同時性多発肝転移2個をS5/8に認めD3郭清を伴う結腸左半切除術を施行 (大腸癌取扱い規約:D, circ, 2型, tub1>tub2>muc, pSE, pN1, sH1(GradeA)...

第100回近畿支部例会

高ガストリン血症を伴った胃神経内分泌細胞腫瘍(NET)の一例
田畑 優貴(大阪大学 消化器内科)
症例は50代、女性。検診で胃に病変を指摘され当科紹介となる。上部消化管内視鏡検査では胃体上部前壁に径30mm大の頂部に陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認めた。背景粘膜は胃体部中心に著明な萎縮性変化を認めた。血清ガストリン値は1355(基準値:150以下)pg/mlと高値であった。静注カルシウム負荷試験では血清ガストリン値が前値の142%と増加した。血清抗ヘリコバクター・ピロリ(HP)抗体、抗壁細胞抗体、抗内...

第100回近畿支部例会

術前診断に苦慮した低異型度虫垂粘液性腫瘍の1例
奥野 倫久(一般社団法人日本海員掖済会 大阪掖済会病院 外科)
大腸癌取扱い規約第8版によると、虫垂腫瘍のうち低異型度虫垂粘液性腫瘍(low grade appendiceal mucinous neoplasm)は、旧規約上の粘液嚢胞腺腫の大部分と粘液嚢胞腺癌の一部に該当する稀な疾患であり、術前診断が困難である。今回我々は、低異型度虫垂粘液性腫瘍と診断された1例を経験したので報告する。【症例】76歳男性。数年前から急性大動脈解離にて前医にてフォローされていた...

第100回近畿支部例会

胃癌術後出血症例の検討
櫻井 克宣(大阪市立大学大学院 腫瘍外科)
胃癌手術における術後合併症の中で術後出血は対応が遅れると重篤な経過になりうる。当科で胃癌術後出血を来した症例の臨床経過を検討した。対象は2007年1月から2013年3月の間に施行した胃癌手術症例762例のうち術後出血と診断された11例。結果は男性10例、女性1例であった。平均年齢は66.3歳。抗血小板薬内服既往例は3例(27%)であった。術式は幽門側胃切除術6例(開腹1例、腹腔鏡5例)、胃全摘術(...

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