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検索結果は9件です。

S4-01 胃の伸展痛の伝達メカニズムの解析-ラットモデルにおけるERK1/2の活性化の関与-
櫻井淳(兵庫医科大学内科学上部消化管科)
【目的】機能性ディスペプシアへの関心の高まりとともに内臓痛発生のメカニズムへの興味が深まってきているがその機序には未だ不明な点が多い.今回我々はラットの胃に伸展刺激を加えることにより』その痛みがどの求心路を介して伝達されるかさらに細胞内情報伝達系のMAPKファミリーの一員のERK1/2の活性化がこの痛みとどのように関連するかを検討した.【方法】雄性S-Dラットを用いた胃内にバルーンを留置した後浅麻...

第94回日本消化器病学会総会Rome

S4-02 経鼻内視鏡下十二指腸酸投与による知覚過敏性の評価
石井学(川崎医科大学内科学食道・胃腸科)
【目的】FDの病態解明を目的として実地臨床の場で簡便にかつ非侵襲的に行える診断手技の確立を目的とした.【方法】まず健常ボランティア14例(男性7例平均年齢32.2歳)を用いて経鼻内視鏡下に十二指腸内酸負荷(0.1N塩酸100ml)を行いdyspepsiaが発現するか否かを検討した.その後上腹部症状を主訴に来院した患者のうちRomeHI基準を満たすFD l4例(男性5例平均年齢51.9歳)と健常ボラ...

第94回日本消化器病学会総会Rome

S4-03 Postprandial Distress Syndromeにおける胃排出異常解明の試み
財裕明(群馬大学大学院病態制御内科学)
【目的】PDS typeのFDにおける食後早期の速すぎる胃排出異常が胃排出遅延の原因となり得るか基礎的検証を試みた【方法】400kca1/400皿1の液状試験食を用いな呼気試験による胃排出測定を施行.胃排出速度の経時的変化を検討した実験1)健常人23名FD(PDS type)患者12名の胃排出を比較検討(3分間の通常摂取:Slow drlnking)実験2)食後早期の速すぎる胃排出の再現を意図し健...

第94回日本消化器病学会総会Rome

S4-04 胃排出能および血清グレリン値からみたEPSPDSNERD群における比較検討-
二神生爾(日本医科大学消化器内科)
(目的)現在FDの診断はRome-HIによる愁訴を基盤としたものであるが.一部NERD患者とのoverlapも指摘され病態解明はいまだ困難であるそこでわれわれはFD患者と胸焼け症状を主訴とするNERD患者の胃排出能血清グレリン値背景胃粘膜を両群で比較し一部の症例ではクエン酸モサプリドを投与し症状の比較検討を試みたので報告する.(方法)Rome-HI基準に従い上腹部の愁訴のある患者に対し腹部US・上...

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S4-05 食後愁訴症候群患者と胃排出障害モデルラットのグレリン動態
岩崎栄典(慶應義塾大学医学部消化器内科)
【目的】グレリンは主に胃から分泌される消化管ホルモンで胃運動や摂食の亢定作用を持つ.機能性ディスペプシア(FD)は多因子が関与する疾患であるが胃運動を調節するグレリンとの関与が報告されている(JGastroenterol 41:5132006).今回我々はFD症例を対象に血漿中グレリン値の測定を行いFDの病態にグレリンがいかに関与しているかを検討した.さらに胃排出障害を惹起させたラットにおけるグレ...

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S4-06 消化管運動改善薬酸分泌抑制薬がFD症状を改善させるメカニズムの検討
飯田章人(愛知医科大学消化器内科)
Rome IIIでは機能性ディスペプシアは食事に関連した症候群(PDS)食事に関連しない心窩部痛症候群(EPS)に二分された【目的】PDSEPS各々の治療に推奨される消化管運動改善薬酸分泌抑制薬が胃の生理機能(適応性弛緩・知覚閾値)に与える影響を検討した.【方法】(1)10名のボランティアを対象にカプセル剤として準備したクエン酸モサプリド(5mg/毎食後)またはプラセポを二重盲検クロスオーーバー法...

第94回日本消化器病学会総会Rome

S4-07 大脳誘発電位および飲水負荷試験からみたFunctional dyspepsiaの内臓知覚の検討
庄司知隆(東北大学心療内科)
【目的】Rome IIIではt Functional dyspepsia(FD)を食後期愁訴症候群(PDS)と心窩部痛症候群(EPS)に分類している.いずれも内臓知覚異常が主要因と考えられるが2つの病態でどのような知覚異常が存在するのか明らかではない.また大脳誘発電位法ならびに飲水負荷試験は比較的侵襲の少ない検査法でこれらを用いてFDの内臓知覚について検討した.【方法】A)FD群6例健常者6例に経...

第94回日本消化器病学会総会Rome

S4-08 FD患者における症状オーバーラップと完全主義傾向からみた気質的因子との関連
富永和作(大阪市立大学消化器内科学)
【目的】FDにおいてNERDIBS症状とのオーバーラップが注目されている、Rome lllで定義される上腹部痛上腹部膨満感に胸やけなどの逆流感や下腹部症状である下痢・便秘といった排便障害が重なるGERDの症状評価に有効なGSRSは逆流症状に加え腹痛消化不良症状下痢便秘といった症状も同時に調査しうる.これら食道・下部消化管症状の有無別FD患者で上腹部の痛み・不快感に差が生じるか摂食異常に関連する完全...

第94回日本消化器病学会総会Rome

S4-09 多施設におけるFD症状に対する酸分泌抑制剤の有効性に対する検討:FSSG問診票を用いたラベプラゾールとファモチジン・モサプリド併用療法との比較
阪口正博(守口敬任会病院内科)
NERD患者はさまざまな症状を呈しFDともオーバーラップする疾患である酸関連症状に対して酸分泌抑制は重要であるがFD症状に対する胃酸分泌抑制の重要性についてはまだ確立されていない.今回我々はNERD患者を対象にFD症状に対する酸分泌抑制の有効性を多施設において検討したので報告する〈対象および方法〉対象は上腹部症状を有しFSSG問診票で8点以上であり治療が必要と考えられたNERD症例86例である.患...

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