セッション

検索結果は9件です。

S9-01 HBVにおけるG to A hypermutationの変化とその臨床的意義
柘植雅貴(広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子病態制御内科学)
【背景・目的1肥Vはウイルスゲノムの変異により抗ウイルス治療に対する耐性を獲得することは良く知られている.近年我々はB型慢性肝炎患者血清中にGからAへの多数のmutaion(G to A hypemluta廿on)を有するHBVゲノムが存在しその変化が生体内のAPOBEC3G(A3G)により引き起こされる可能性をinvitroin vivθのモデルを用いて報告してきた.さらにG to A hype...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-02 HCV遺伝子構造による自然免疫RIG-I経路阻害活性の検討
前川伸哉(山梨大学第1内科)
HCV遺伝子構造による自然免疫RIG一一1経路阻【目的】細胞内センサー分子RIG-1を介したインターフェロン産生誘導経路は自然免疫におけるウイルス排除の重要なシステムである一方でウイルスも多様な機構を発達させて拮抗している.且CVにおいてはNS3/4A蛋白が同経路を阻害することが報告されているが変異に富むHCVにおいて異なるHCV株で阻害活性が同じであるのか明らかではない.今回我々はHCV構造によ...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-03 HCV Core抗原NS3蛋白によるTLR2を介するCross Toleranceの誘導
鄭浩柄(近畿大学医学部消化器内科)
【目的】HCVは宿主の感染防御機構を逃れ持続感染を引き起こすがその機序は不明である.HCVの構成蛋白であるCore抗原NS3蛋白がTLR2 ligandとして機能することが最近明らかになった.予めTLR2を活性化された抗原提示細胞では引き続いてTLR ligandsで刺激しても活性化が認められずその効果はTLR2のみならず様々なTLR ligandsに及ぶことが知られている(Cross Toler...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-04 C型慢性肝疾患患者における制御性T細胞・Th17細胞の動態とその意義
海老沼浩利(慶應義塾大学医学部消化器内科)
【背景及び目的】C型慢性肝炎(CH-C)ではウイルスの持続感染が成立すると炎症が持続緩徐に病期が進行いずれは肝硬変(LC)・肝細胞癌(HCC)へと進展する.この進展には宿主のウイルスもしくはウイルス感染細胞に対する免疫応答が重要な役割を担っていると考えられている.実際CH-C患者においてT細胞機能が抑制されておりその理由の一つに制御性T細胞(regula・tory T cell以下Treg)の関与...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-05 Interferonシグナル伝達を抑制するHCV蛋白の機能および作用エピトープの解析
坂本直哉(東京医科歯科大学分子肝炎制御学誘座)
【目的】HCVは免疫系の正常な個体に慢性持続感染を引き起こす特異なウイルスであるウイルス増殖のPAMPである二重鎖RNAはRIG-1MDAなどにより認識されインターフェロン(IFN)産生などの抗ウイルス応答を惹起するが種々のウイルスはこの応答経路を遮断し感染を成立させることが知られている.今回我々はHCV発現・増殖細胞を用いIFN発現応答に干渉するウイルス蛋白の機能およびその作用エピトープの解析を...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-06 C型肝炎ウイルス増殖と病態を規定するインターフェロン関連分子とその多型
加藤直也(東京大学消化器内科)
【目的】ウイルス感染により自然免疫系を介してインターフェロン(IFN)が誘導されIFNにより誘導される分子はウイルス増殖を抑制するC型肝炎ウイルス(HCV)感染においてもこれらIFN関連分子はHCV増殖と密接に関連しC型肝炎の病態形成に寄与しているものと思われる.そこで代表的なIFN作動系分子であるPKRMxA2-5ASの抗HCV効果について検討するとともに2-5ASおよびHCV認識に関わると思わ...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-07 細胞内ウイルスセンサーおよび自然免疫系制御分子とPEG-IFN/ribavirin併用療法の治療効果
朝比奈靖浩(武蔵野赤十字病院消化器科)
【目的】PEG-IFN/ribavirin(RBV)併用療法の約20%は治療中HCVが減衰しない不応例(NVR)であるがこの機序は不明で治療前予測も困難である. HCV排除には細胞内ウイルスセンサーRIG-1とアダプター分子IPS-1を介する自然免疫が重要でありHCVはIPS-1を標的として自然免疫から逃避することがin vitroで示されている.しかしRIG-1/IPS-1系およびその調節因子と...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-08 NK細胞による肝癌認識機構の分子機序の解析と新規治療法の探索
竹原徹郎(大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学)
【目的】腫瘍などの“自己細胞の異常”に対する生体の認識および防御機構の発動はN’K細胞に発現するNK:レセプターが標的細胞上のMHC関連抗原発現をモニターすることによりなされている肝癌に対する生体の認識機構を明らかにしこれを標的とした治療法を探索するためにNKレセプターとそのリガンドの発現制御の視点から研究を行った.【方法】肝疾患患者におけるNKレセプター(活性化レセプターNKG2D抑制レセプター...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御

S9-09 調製法の異なる樹状細胞を用いた肝癌治療戦略
中本安成(金沢大学消化器内科)
【目的】肝細胞癌(肝癌)の局所制御に関する近年の進歩はめざましいが生命予後を改善するには二次発癌を克服することが必要であるこれまで我々は肝癌の局所治療に併用できる抗腫瘍免疫療法の開発に取り組んできたそして肝動脈塞栓療法(TAE)と同時に樹状細胞を投与する手法が安全に施行できることを報告したそこで肝癌に対して各種調整を施した樹状細胞を用いる免疫療法の安全性と治療反応性を検討した.【方法1樹状細胞の誘...

第94回日本消化器病学会総会ウイルス肝炎・肝癌に対する生体防御