- S5-1 胆道癌(胆嚢癌胆管癌)の早期診断法
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崔仁煥(順天堂大学消化器内科)
【目的II)われわれは解剖学的に正常な合流部を有する症例にも膵液胆道逆流現象(Pancreatob皿ary reflux以下PBR)が起こり(occult pancreatobiliaryrefiux以下OPBR)胆嚢癌を合併しうることを明らかにし同現象に合併した早期胆嚢癌を報告してきた.また2)血液検査USにて軽度の胆汁うっ帯が疑われる症例に対してMRCPを行い胆管狭窄または陰影欠損を有する例に...
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膵胆道癌の早期診断
- S5-2 胆管癌におけるカルシウム結合蛋白質S100P発現の診断的意義
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【月頭】胆管癌は早期診断が困難な消化器癌である胆管癌の発生には炎症の関与が示唆されており炎症性狭窄と癌性狭窄の鑑別は早期診断に重要である.本検討では膵臓癌において高頻度に発現がみられるカルシウム結合蛋自国SlOOPの胆管擦過細胞診検体および胆管生検検体における発現レベルの評価が両者の鑑別に有用であるかについて検討を行った.【方法1当科において2007年4月から2010年3月までに胆管狭窄に対して診...
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膵胆道癌の早期診断
- S5-3 胆嚢二重造影および胆嚢胆汁細胞診による早期特に表面型胆嚢癌の診断
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【はじめに1われわれの施設では胆嚢癌診断に胆嚢二重造影および胆嚢胆汁細胞診を積極的に取り入れている.早期胆嚢癌の多くは隆起成分のない平坦な癌であるため粘膜診断が不可欠であるそこでわれわれは胆嚢二重造影および胆嚢胆汁細胞診の正拝覧についてretrospectiveに検討した.【対象と方法】関連2施設において平成17年1月目ら平成22年12月までに胆嚢二重造影および胆嚢胆汁細胞診を施行した272例申胆...
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- S5-4 膵胆道癌における高b-value MRI拡散強調画像の診断成績
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小川貴央(仙台市医療センター消化器内科)
【背景】近年MRI拡散強調画像(DWI)が腹部領域にも応用されその有用性の報告が散見されるが膵胆道癌の拾い上げ診断や質的診断に言及した報告は少ない.【目的】膵療および胆嚢癌のDWIによる診断能を明らかにすること.1方渕対象は2005年6月から2011年6月までにDWIを施行後病理組織学的に確定診断が得られた膵癌45例胆嚢癌27例である(平均年齢は膵癌67歳胆嚢癌71歳、男女比は膵癌26:19.胆嚢...
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- S5-5 当院におけるStage I膵癌の特徴
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宮田剛(近畿大学医学部付属病院消化器内科)
【圓的1膵癌は予後不良な癌腫であり、腫瘍径2cm以下のTSI膵癌においてもStageが進行している症例を経験する.膵癌の予後改善のためにはStage 1で診断することが重要である【対象と方法1当院にてUS造影CT(CE-CT)超音波内視鏡(EUS)および造影EUS(CH-EUS)検査を施行したTS1膵癌30例を対象とした.腹痛背部痛黄疸および糖尿病の悪化を有症状とした.各腫瘍マーカー(CEA. C...
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- S5-6 糖尿病に着目した膵癌早期発見戦略
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水野卓(東京大学消化器内科)
【目的】糖尿病(DM)は膵癌早期発見の糸口として期待されてはいるが患者数が多いためスクリーニングのためには更に高危険群を絞り込む必要がある【方法】〈1)対象は東京大学消化器内科でユ993年11月から2011年1月までに診断した膵癌540例。無症状であるが新規DM発症や既往DM増悪を契機に発見されたDM関連診断群と黄疸や腹痛などその他の診断契機で発見された群とで予後を比較した.1(2)朝日生命成人病...
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- S5-7 膵癌高危険群に対する膵検診システムの開発
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膵癌はその多くが進行癌で診断されていることが長期予後不良の大きな要因である.高危険群を囲い込み充分な経過観察を行なうことが早期診断のために有効であろうと考えられる.我々は前向き試験においてb膵管拡張および嚢胞が統計学的に有意な高危険因子であることを明らかとした〔ハザード比:2750P=0002).さらにこれらの危険因子を有する人を対象として超音波検査を主体とした定期検査を行い早期膵がんを多く診断し...
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- S5-8 定期検査中に通常型膵癌を合併したIPMN症例から考えられる膵癌早期診断法
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【目的】分枝型IPMN症例に合併した通常型膵癌の定期画像所見を遡及的に検討し膵癌早期診断の手掛かりとなる所見を明らかにする.【対象と方法1初診時にERCPを含む画像検査を施行し1年以上の定期検査を施行した分枝型IPMN 132例を対象とした.平均観察期間は73年で内訳は男牲85例女性47例で平均年齢67.8歳であった.そのうち、CTMRCPEUSによる定期的な画像検査中に通常型膵癌を合併した症例に...
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- S5-9 小膵癌診断におけるENPD留置による連続膵液細胞診の有用性
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齋宏(広島赤十字・原爆病院消化器内科)
【目的1従来膵癌に対する質的診断法としては内視鏡逆行性膵管造影(ERP)t膵液細胞診が主流であった.しかしVi㎞annらが膵癌に対するEUS-FNAの有用性にりいて報告して以降徐々にその立場が逆転しつつ.ある.しかしEUS-FNAの診断は腫瘍の大きさに依存する場合が多く小病変においては診断が困難な場合が多い我々は早期確定診断目的にENPDを留置し3日間連続で細胞診を行っている.今回小膵癌診断に対す...
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- S5-10 膵癌の早期診断における内視鏡的経鼻膵管ドレナージ(ENPD)留置下膵液細胞診の有用性
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飯星知博(JA尾道総合病院内視鏡センター)
【目的1ENPD留置下膵液細胞診断の有用性を検討し膵癌の早期診断成績の向上を図る1対象・方法】平成19年以降に当院でENPDを留置後一晩かけて膵液細胞診を複数回施行し画像と病理の比較検討もしくは経過観察が可能であった38症例を対象に各種臨床・病理学的因子を後ろ向きに検討した.ENPDを留置する基準として主膵管狭窄症例もしくは膵嚢胞を有する症例とした。【結果】症例は男性24例女性14例で年齢は50歳...
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