- 高感度AFP-L3分画を用いたサーベイランスによる早期段階での肝細胞癌の診断
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伊藤 隆徳(大垣市民病院・消化器内科)
【目的】lens culinaris agglutinin A-reactiveα-fetoprotein(AFP-L3分画)の測定がAFP低濃度領域でも可能となりその有用性が期待されている.今回われわれは肝細胞癌(HCC)高危険群で経過観察中の発癌例と非発癌例で保存血清を用いて腫瘍マーカーを遡及的に測定しその有用性について検討した.【方法】2000年1月から2009年12月の間に経験したB型肝炎...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 肝細胞癌診断のバイオマーカーとしての血中フコシル化ハプトグロビン測定の意義
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鎌田 佳宏(大阪大大学院・機能診断科学, 大阪大・消化器内科)
【目的】糖鎖は癌化に伴ってその構造が大きく変わるため,臨床的に腫瘍マーカーとして用いられるものが多い.フコースによる糖鎖修飾をフコシル化とよび,フコシル化AFP(AFP-L3)は,PIVKA-IIと並んで肝癌に特異性が高い腫瘍マーカーとして頻用されている.フコシル化ハプトグロビン(Fuc-Hpt)は,グライコミクスの手法を用いて我々が同定した新しい腫瘍マーカーの候補である.我々はこれまでに肝疾患進...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 肝細胞癌の早期再発に関するバイオマーカー;miRNAの同定
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中馬 誠(北海道大大学院・消化器内科学)
【目的】肝細胞癌(HCC) は根治後も高頻度に肝内再発を来し,特に早期再発例は極めて予後不良であり,臨床上早期再発を予測する有用なマーカーの構築が望まれる.microRNA(miRNA)の発現異常は,癌の進展,転移にも大きく関わり,近年細胞外に分泌されるmiRNAが,血液検査で癌の診断,治療に関するバイオマーカーとして注目され始めている.今回治療前の血清より肝癌早期再発に関するmiRNAの同定を行...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 肝細胞癌における新規バイオマーカーとしてのマイクロRNAの意義
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富丸 慶人(大阪大大学院・消化器外科学)
【はじめに】マイクロRNA(miR)は,20数塩基からなるnon-coording RNAであり,標的となる遺伝子発現を調節することで,発癌,癌の進展,悪性度に関わることが明らかになってきている.さらにmiRは癌組織から末梢血中に放出されるており,腫瘍マーカーとしての可能性も示唆されている.そこで,各種miRの中でも多くの癌種で発現上昇が報告されているmiR-21の肝細胞癌における臨床的意義につい...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- ミラノ基準内肝細胞癌症例における治療前後高感度AFP-L3分画と再発予後の検討
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田村 康(新潟大大学院・消化器内科学)
【目的】
AFP-L3分画は肝細胞癌(HCC)の診断・予後予測に用いられている.今回,ミラノ基準内HCC症例の治療前後の高感度AFP-L3分画と治療後再発予後の関係を解析検討したので報告する.
【方法】
肝炎等克服緊急対策研究事業「肝癌早期発見を目的とした分子マーカーおよび画像診断システムの開発」参加施設において,根治的治療を施行したミラノ基準内HCC症例414例(ラジオ波焼灼治...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 予後予測マーカーとしての腫瘍マーカー倍加時間の有用性の検討
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松本 伸行(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科)
【目的】肝細胞癌の診断,治療においてAFP, DCPなどの腫瘍マーカー(Tumor Marker : TM)は広く用いられている.一方,TMの絶対値よりもその動態は腫瘍の生物学的特性をより強く反映していると考えられる.そこで我々は肝細胞癌の初回治療時におけるTM倍加時間(TM Doubling Time: TM-DT)を測定することで予後を予測できるかどうかを検討した.【方法】2008年1月から2...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 新たなPIVKA-II分画(NX-PVKA)の肝癌患者予後予測における臨床的有用性
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竹治 智(愛媛大大学院・消化器・内分泌・代謝内科学)
【目的】演者らは既に新たなPIVKA-II分画であるNX-PVKAが,肝細胞癌(HCC)の予後と最も関連する腫瘍マーカーとなりうることを同定した.さらに,NX-PVKAを用いてHCC患者の全生存期間(overall survival)を算出するROM(Risk of Mortality)スコアを作成した.そこで,NX-PVKAがHCC患者の予後と関連する原因を詳細に検討するとともに,ROMスコアの...
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- 肝細胞癌における血清Dickkopf-1の新規バイオマーカーとしての可能性
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砂子阪 肇(金沢大・恒常性制御学)
【目的】最近癌幹細胞をはじめとする癌の幹細胞性と悪性度の関係が注目されており,我々はこれまで肝幹細胞マーカーであるEpCAMとAFPを用いた新たなHCC分類を提唱してきた.今回我々はEpCAMと正相関する遺伝子Dickkopf-1 (DKK1) の血清濃度を測定し,HCC診断治療におけるDKK1のバイオマーカーとしての有用性について検討した.【方法】2005年1月から2012年9月までの期間,当科...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 肝癌症例におけるHepatoma-derived growth factor(HDGF)の血中濃度測定に関する検討
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榎本 平之(兵庫医大・内科(肝・胆・膵科))
【背景】我々は肝癌の進展に関連する新規因子発見を目指し,Hepatoma-derived growth factor (HDGF)をクローニングした.これまでにHDGFがヒト肝癌組織で高発現しており,その発現レベルが肝癌切除後の予後と関連することを報告してきた.我々の樹立した血中のHDGF濃度測定系を用い,肝癌の診断・治療経過との関連を検討した.【方法】(1)慢性肝炎,肝硬変,肝癌症例についてEL...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
- 肝細胞癌におけるミトコンドリアCK高発現について
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池田 均(東京大大学院・臨床検査医学)
【目的】我々は今まで,ミトコンドリア由来クレアチンキナーゼ(Creatine Kinase: CK)アイソザイムであるミトコンドリアCK(MtCK)が肝細胞癌(HCC)血中マーカーとして,AFPおよびPIVKA2に比肩し得る診断能を有し,早期診断にも有用であることを明らかにし,その機序の一つとして,肝癌細胞株においてMtCKが高発現していることを報告した.今回,この肝細胞癌におけるMtCK高発現の...
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肝癌サーベイランスにおけるバイオマーカーの再評価
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小俣 政男(山梨県立病院(中央・北)機構)
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