- Th2サイトカインは食道扁平上皮をJAK/PI3K経路を介して円柱上皮化する
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単 晶(兵庫医大・内科(上部消化管科))
【目的】生活習慣や食事の影響によってわが国でも疾患構造が急速に変化しつつある.中でもアレルギー性疾患やバレット食道を含むGERDの増加は象徴的である.アレルギー性疾患では,Th2優位であることがよく知られているが,このような生体の変化が食道疾患にも変化を及ぼしている可能性はないだろうか?これまでTh2サイトカインが食道上皮の分化や化性にどのように関わるかは,全く検討されていない.そこで我々は,Th...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- 食道腺がんにおけるmiR-221/222の発現動態と抗マイクロRNA治療標的としての有用性
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松崎 潤太郎(慶應義塾大病院・消化器内科)
【目的】悪性腫瘍の形成に21-25塩基程度の小さなnon-coding RNAであるmicroRNAの発現変化が関与することが知られている.miR-221/222は大腸がん,膵管がんなどで腫瘍促進的に作用するmicroRNAとしてよく研究されているが,バレット食道から食道腺がんへの発がん過程におけるmiR-221/222の動態は不明である.我々はヒト食道腺がんの切除検体...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- 新規バイオマーカー探索を目指した食道胃接合部癌の分子病理学的異常の検討
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伊藤 美樹(札幌医大・1内科)
【目的】食道胃接合部癌は本邦でも食生活の欧米化やH.pylori感染率の低下,内視鏡診断学の向上により症例数が増加している. また新規の分子標的薬の開発に伴い,進行再発胃癌および食道胃接合部癌患者に対する化学療法は多岐にわたり,治療成績の向上がみられている. よって個別化治療の観点から食道胃接合部癌の分子診断・治療のバイオマーカーを同定することは,非常に重要であるが,それらの分子異常はほとんど解明...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- 本邦におけるLSBE症例の臨床的特徴と長期経過観察例の検討
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石村 典久(島根大・2内科)
【目的】本邦ではLSBEは稀であり,SSBEとの病態の相違や長期経過観察例での発癌リスクについて十分に把握できていない.そこで,当院でのBarrett食道症例の解析からLSBE症例の臨床的特徴および長期経過の検討を行った.また,日本消化器内視鏡学会の主導で進行中の「バレット食道の発癌リスクを明らかとするための多施設参加の前向きコホート研究」の登録状況(平成25年3月18日現在;167例登録)につい...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- 当院におけるバレット食道及びバレット食道癌6年間の検討
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菊池 正和(名古屋大附属病院・消化器内科)
【背景・目的】欧米と比較し本邦でのバレット食道癌は稀とされてきたが,近年のバレット食道の頻度の増加と共に発生数の増加が危惧されている.今回我々は自験例を基にバレット食道及びバレット食道癌の推移と臨床的特徴を検討した.【対象・方法】2007.1-2012.12までに当院で上部消化管内視鏡検査を施行したのべ31586人を対象にバレット食道,バレット食道癌患者を抽出し1)新規に診断されたLSBE患者数の...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- バレット食道表在癌の側方進展範囲診断における拡大内視鏡の意義
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友利 彰寿(佐久総合病院・胃腸科)
バレット食道表在癌(BEA)は存在診断や側方進展範囲診断などが難しく,内視鏡診断学は未確立である.【目的】BEAの側方進展範囲診断における拡大内視鏡の有用性を検討すること.【方法】2000年11月から2012年12月までにESDを施行したBEA34例46病変を対象とした.内視鏡像(通常観察,拡大観察)と病理組織像との対比を行い,同時および異時多発の頻度,一括完全切除率,局所再発率,IIb随伴率およ...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- 表在型バレット食道癌の扁平上皮下進展の臨床的検討
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大前 雅実(がん研有明病院・消化器内科)
【はじめに】近年バレット食道癌はESDの症例報告も散見され早期発見が重要であるが,背景の食道炎のため範囲診断が困難なことがあり,中でも腺癌が扁平上皮下に進展し範囲診断を誤ることがあり,ESDの際切除断端が陽性となる因子になりうる.通常観察で扁平上皮化進展を示唆する所見は軽度の隆起性変化などが指摘されているが通常内視鏡診断が困難なことがある.【対象・方法】当院で手術,あるいはESDを施行した表在型バ...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- Barrett食道腺癌の内視鏡的特徴と内視鏡治療後の長期予後に関する検討
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小池 智幸(東北大・消化器病態学)
【目的】本邦において,Barrett食道腺癌に対する内視鏡治療後の長期経過を検討した報告は少ない.内視鏡治療を施行した深達度がSM1までの表在型Barrett食道腺癌の内視鏡的特徴と長期予後について明らかすること. 【方法】2001年8月から2012年6月に内視鏡治療を行い,6か月以上経過観察し得た表在型Barrett食道腺癌26症例26病変を対象とした.半年ごとに内視鏡検査を施行し,経過観察を行...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- Barrett食道腺癌の転移形式と術式選択の検討
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成宮 孝祐(東京女子医大・消化器外科)
近年,Barrett食道癌の増加が危惧され,治療方針につき検討されているが適正な郭清領域および発生母体であるBarrett上皮の切除の必要性について一定の見解が得られていないのが現状である.【目的】Barrett食道腺癌の転移形式より至適リンパ節郭清および術式選択について検討すること.【方法】1992年3月から2013年1月まで当科で治療されたBarrett食道癌31例(手術症例27例,内視鏡的切...
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Barrett食道腺癌の診断と治療
- 表在性Barrett食道癌・食道胃接合部腺癌におけるリンパ節転移危険因子
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山田 真善(国立がん研究センター中央病院・内視鏡科)
【目的】表在性Barrett食道癌・食道胃接合部腺癌におけるリンパ節転移に対する危険因子を明らかにすること.
【方法】1980年から2012年の間に外科的に切除が施行された83例(年齢66歳(30-85),M:F=69:14,M:SM=16:67)の切除検体でのリンパ節転移頻度,および1997年から2009年の間に内視鏡的に切除され,その後3年以上経過観察された56例(年齢69.5歳(37-...
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