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検索結果は10件です。

シネMRIは小腸内細菌異常増殖症候群(SIBO)を呈するIBS患者を指摘できるか?
大久保 秀則(横浜市立大大学院・分子消化管内科学)
【背景】過敏性腸症候群(IBS)の病態生理は多因子性で混沌としているが,細菌感染がトリガーとなるいわゆるPost-infectious IBSが近年注目されるようになった.特に小腸蠕動低下に起因するSmall intestinal bacterial overgrowth(SIBO)とIBSとの関連が指摘されている.一方画像診断学的には,manometryやMRIを用いてIBS患者の運動機能異常を...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

過敏性腸症候群患者の小腸カプセル内視鏡検査を用いた消化管通過時間と小腸病変の検討
前田 光徳(獨協医大日光医療センター・消化器内科)
【目的】上下部消化管内視鏡検査(EGD,CS)で有意な所見のない腹痛,下痢を訴える症例は,通常過敏性腸症候群患者と診断される場合が多い.そこで今回,これら症例に対して小腸カプセル内視鏡検査(CE)を施行し,その小腸病変の有無や消化管通過時間について検討した.【対象と方法】2003年2月から2013年2月までに腹痛,下痢を訴えてEGD,CSにて有意な所見を認めずCEを施行した42症例(IBS群)(平...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

カプセル内視鏡の消化管通過時間と消化器症状の関連性についての検討
小林 由佳(東京大・消化器内科)
【背景・目的】過敏性腸症候群をはじめとする種々の機能性消化管疾患において,小腸の消化管運動がどの程度の消化器症状を惹起するかは不明な点が多い.一方,カプセル内視鏡検査(CE: capsule endoscopy)は,2012年7月以降適応が拡大され,小腸疾患が既知または疑われる場合も保険適応となった.過敏性腸症候群におけるCEの経験は未だ少ないが,今回我々は,CEの胃・小腸通過時間と消化器症状の関...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

カプセル内視鏡を用いた過敏性腸症候群評価の可能性
柴田 大明(山口大大学院・消化器病態内科学)
【目的】過敏性腸症候群(IBS)はRome3診断基準により評価されるが,症状に依存する割合が大きく,症例により判断に苦慮する場合もある.客観的な消化管運動能の評価が望まれるが,腸管内圧測定は侵襲が大きく実施できる施設も限られているため,すべてのIBS症例に実施するのは難しい.カプセル内視鏡は小腸粘膜面の詳細な観察を低侵襲に行うことを可能とし広く普及している.これまで消化管運動の評価をカプセル内視鏡...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

過敏性腸症候群(IBS)における大腸鏡の現状と今後の貢献の可能性
水上 健(国立久里浜医療センター・内科)
IBSの実際の診断過程ではアラームサインから大腸の器質性疾患を除外するため30%の患者が大腸鏡を経験していることが2010年のJROAD-IIIで報告されている.大腸鏡の検査項目は現時点では粘膜性状や色調であり,苦労して検査を受けてもほとんどが「異常がない」結果となる.排便障害で著しく生活を制限されている患者にとって「検査で異常がない」現状は受け入れにくい.我々は腸管容積変動を抑制し,腸管形態に合...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

下痢型過敏性腸症候群患者における出雲スケールによるQOLスコアと血中活性型GLP-1濃度との関連
伊藤 実(久留米大・消化器内科, 久留米臨床薬理クリニック)
【目的】機能性消化管障害(FGIDs)は,多彩な消化器症状を呈する.消化器症状には様々な原因が考えられているが,近年,消化管ホルモンも関与すると考えられている.Glucagon-like peptide-1 (GLP-1)は下部消化管のL細胞より分泌される消化管ホルモンであり,糖代謝異常のみならず回腸末端でのileal brakeなど消化管運動に関与する.本研究ではFGIDs患者を対象に消化器症状...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

過敏性腸症候群におけるcorticotropin-releasing hormone投与下大腸刺激時の自律神経反応-局所脳活動異常
田中 由佳里(東北大大学院・行動医学)
【目的】過敏性腸症候群(IBS)ではcorticotropin-releasing hormone (CRH)が病態を左右すると考えられる.CRH投与下大腸刺激時脳反応がIBSでは異なることを報告した.しかしCRHの自律神経への作用は報告が無い.脳腸相関の観点より,CRH投与下大腸伸展刺激において,IBSは健常者と異なる自律神経反応,対応する脳活動異常を呈するとの仮説を検証した.【方法】対象は健常...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

過敏性腸症候群患者への運動療法処方と自律神経バランス変化
木村 貴純(木村胃腸科)
【背景と目的】過敏性腸症候群(IBS)は,慢性・反復性の腹部症状があるにもかかわらず,器質的疾患を認めない機能性消化管障害である.IBSの原因のひとつとして自律神経活動が指摘され,IBS治療ガイドライン第1段階では薬物療法,食事指導,運動療法などの生活習慣改善指導が行われ,これらが自律神経に影響し,症状改善につながることはよく知られているが,強度や時間などを詳細に検討した報告は少ない.我々は,IB...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

下痢型過敏性腸症候群(IBS-D)におけるS100タンパク発現とセロトニントランスポーター(5-HTT)遺伝子多型の検討
塩谷 昭子(川崎医大・消化管内科)
【目的】セロトニン,セロトニントランスポーター(5-HTT, SERT, or SLC6A4)遺伝子多型およびセロトニン受容体5-HT1Bに働くS100A10 (p11)がIBS,特に下痢型IBS(IBS-D)の病態に関与していることが報告されている.IBS-DにおけるS100タンパク発現と遺伝子多型についてUCおよび対照群と比較し,臨床症状あるいはQOLとの関連性について,さらにラモセトロン有効...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点

ヒマシ油惹起の動物下痢モデルにおけるグァーガム分解酵素産物の効果
鎌田 和浩(京都府立医大・消化器内科)
【目的】近年,機能性胃腸障害である過敏性腸症候群(IBS)の罹患率は増加しており,その疾患自体は生命を脅かすことはないが,患者のQOLを低下させることが知られている.しかし,IBSの病態,そのメカニズムは依然として不明な点も多く,現状での治療には対症療法を中心とした薬剤が使用されているが,今後さらに有用な薬剤の開発が望まれている.水溶性食物繊維であるグァーガム酵素分解物は,下痢を抑制する事が知られ...

第55回日本消化器病学会大会過敏性腸症候群の診療における現状と問題点