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検索結果は31件です。

白血球増加・貧血を契機に発見されたG-CSF産生性胃癌の一例
城代 康貴(藤田保健衛生大学病院)
【症例】80代男性【現病歴】他院で白血球増加、貧血を指摘され精査目的に当院総合診療内科を紹介受診。精査のため施行したCT、超音波検査にて胃腫瘤、転移性肝腫瘍の疑いを指摘され当科へ精査依頼。上部消化管内視鏡(GIS)施行したところ噴門部に巨大な3型腫瘤を認めたため精査加療目的に当科へ入院。生検病理結果は扁平上皮癌であったが、病変の主体は噴門部~体部で明らかな食道への浸潤は認めず、胃扁平上皮癌と診断。...

第117回東海支部例会

消化管出血をきたした腎細胞癌多発胃転移の一例
長谷川 恒輔(岐阜県総合医療センター 消化器内科)
【症例】70代 女性【既往歴】B型慢性肝炎、子宮筋腫【現病歴・臨床経過】2009年10月に血尿を自覚し、近医を受診。腹部CTにて右腎腫瘤を指摘され当院泌尿器科へ紹介となった。泌尿器科の精査にて右腎細胞癌・肺転移と診断された。原発巣に対して手術を施行された後にインターフェロンや分子標的治療薬にて治療されていたが、2011年4月には脳転移と肝転移を、2011年7月には膵転移が出現した。その後、2011...

第117回東海支部例会

術前FDG-PETで高集積を呈した膵solid pseudopapillary tumorの1例
山田 弘武(名古屋セントラル病院 消化器内科)
【症例】53歳女性。健診の腰椎Xp検査で、左上腹部に石灰化を伴う腫瘤を指摘され、精査目的で紹介された。症状、理学的所見は特になく、尿検査、血液検査結果に異常なく、各種腫瘍マーカーも正常であった。腹部CTで膵尾部に12cm大の辺縁、隔壁に石灰化を有する分葉状の腫瘤を認め、内部はiso-low吸収域、不均一で、尾側よりで不均一な造影効果を認めた。MRIでは10cm大で、尾側よりでT1low T2iso...

第117回東海支部例会

自然退縮をきたした肝細胞癌の1例
松永 英里香(浜松医療センター)
【症例】82歳男性。60歳代よりC型慢性肝炎を指摘されていた。近医で加療中にエコーで肝腫瘍を指摘されたため2009年12月に当科紹介受診となった。エコーでは肝尾状葉に76mm大のhypoechoic massを認め、CTおよびMRIでも同部位に11.5×7.5cmの腫瘍を認めた。腫瘍マーカーもAFP13ng/ml、PIVKA2 868mAU/mlと上昇しており、肝細胞癌と診断した。アシアロシンチに...

第117回東海支部例会

乳癌肝転移の一例
大塚 裕之(公立学校共済組合 東海中央病院 消化器内視鏡センター)
症例は41歳、女性。主訴は心窩部不快感。既往歴は右乳癌。35歳で発症し、手術(Bq+Ax (lebel 1))、化学療法(CEF4クール)、放射線治療(50G照射)を施行し、ホルモン療法(TAM, Zol )を継続していたが、1年前に完治と診断されて治療を終了していた。その後も再発徴候はみられていなかった。現病歴は2週間前から心窩部から右季肋部に不快感あり、当院内科を受診。身体所見では自発痛はない...

第117回東海支部例会

当院における大腸内視鏡ESD後の手術症例の検討
加納 寛悠(岐阜大学大学院 腫瘍外科学)
【目的】大腸癌治療ガイドラインにおいて内視鏡摘除後の追加治療の適応基準として、垂直断陽性、SM浸潤度1,000μm以上、脈管侵襲陽性、低分化腺癌・印環細胞癌・粘液癌、浸潤先進部での簇出Grade2/3とされている。当院におけるESD治療後の手術症例につきその適応・妥当性につき検討した。【対象】2003年11月~2012年7月までの8年9か月間での当院で大腸内視鏡ESD治療(計464例)後に当科で外...

第117回東海支部例会

関節炎症状が先行したエルシニア腸炎の1例
杉江 岳彦(岐阜赤十字病院 消化器内科)
【はじめに】エルシニア腸炎はYersinia属による腸管感染症で、原因菌はY.enterocolitica,Y.psuedotuberculosisが知られている。Y.enterocoliticaは腹痛、特に右下腹部痛が多く虫垂炎、終末回腸炎、腸間膜リンパ節炎と診断されることが多い。しかしエルシニア腸炎は培養検査では陰性例も多く、必ずしも正診が得られているとは限らない。今回関節炎症状が先行したエル...

第117回東海支部例会

特発性自己免疫性好中球減少症を合併した単純性潰瘍の一例
加藤 雅一(浜松医科大学 第一内科)
 60歳男性。H2X年4月より臍周囲の腹痛を自覚、6月に症状増悪しT総合病院に入院、回腸末端の類円形潰瘍、好中球減少を指摘され、精査にて単純性潰瘍、特発性好中球減少症の診断でPSL70mg/日で開始された。これにより腹痛、好中球減少は一旦改善したが、漸減に伴い再増悪しPSLを継続していた。H2Y年1月末より腹痛、好中球減少が再増悪しM病院入院、精査加療目的に当科に2月14日転院となった。経肛門的小...

第117回東海支部例会

術前に診断し得た混合型肝癌の1例
廣瀬 崇(豊橋市民病院 消化器内科)
【症例】78歳 男性【主訴】HCC精査目的【既往歴】糖尿病、腹膜炎にて手術歴あり。【現病歴】平成22年9月健診の超音波検査にてlow echoicな肝腫瘍を指摘された。近医CT検査にて9月の腫瘍径がS8に37mm大、10月のEOB-MRIにて70mm大と増大しており、当院紹介となった。同10月超音波検査では肝S7,S8に不明瞭な腫瘤影とその内部に3つの境界明瞭なlow echoic massを認め...

第117回東海支部例会

IFN少量長期療法中にダイナミックなウイルス量の変動が見られた高齢女性のC型慢性肝炎の1例
武藤 久哲(愛知県厚生連海南病院 消化器内科)
症例は82歳の女性。15年以上前からC型慢性肝炎として近医にてフォローアップされていたが、トランスアミナーゼの上昇はほとんどなかった。しかし約1年前から徐々にトランスアミナーゼが上昇し、ウルソデオキシコール酸と肝庇護剤の注射などを試みるも効果がないため近医から紹介された。初診時には、GOT 56 IU/ml、GPT 60 IU/mlと肝機能異常を認め、HCV-RNA 6.0 logIU/ml、セロ...

第117回東海支部例会

正中弓状靱帯症候群を伴って後上膵十二指腸動脈瘤破裂をきたし動脈塞栓術で治癒した1例
黒部 拓也(岐阜市民病院 第二内科)
患者は64歳男性。主訴は上腹部痛と黒色便。平成24年2月14日の昼食後に上腹部痛が出現し、増悪するため当科を受診。意識清明で血圧は172/136mmHgとやや高値であった。血液検査ではWBC 9,960/μLと軽度上昇がみられた。腹部造影CT検査で右前腎傍腔に巨大な血腫がみられた。併せて血腫内に活動性出血を示唆する所見がみられたために緊急動脈造影検査を施行した。腹腔動脈造影では起始部で閉塞機転がみ...

第117回東海支部例会