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検索結果は50件です。

癌性リンパ管症で発症した十二指腸乳頭部signet ring cell carcinomaの一例
竹中 一行(美東病院)
症例:55歳男性。主訴:呼吸困難。現病歴:20XX年6月頃より労作時の息切れが出現、6月下旬より仕事中の呼吸困難も出現し、食欲低下したため、近医受診。胸部X線写真で両肺の間質影を指摘され当院呼吸器科紹介。入院精査となる。呼吸器科でBAL、TBLB施行され、TBLBにてmetastatic carcinoma(signet ring cell carcinoma)が検出された。このため消化管精査目的...

第098回中国支部例会

小腸内視鏡にて診断し得た小腸脂肪腫による腸重積の1例
結城 美佳(出雲市立総合医療センター)
【症例】76歳、女性。約5年前から繰り返す下腹部痛あるも、上部・下部消化管内視鏡検査などでは特に異常所見がなく近医にてIBSとして内服加療されていた。H23年6月、便潜血陽性と慢性貧血精査のため、上部・下部消化管内視鏡検査を施行されたが異常所見は認めなかったものの、腸管エコーにて下腹部腫瘤疑われたため精査目的で当院紹介となった。小腸カプセル内視鏡検査(CE)を施行したところ、上部回腸に表面にびらん...

第098回中国支部例会

内視鏡的粘膜下層剥離術後に門脈ガス血症を合併した胃腺腫の1例
森 淳史(津山中央病院 消化器・内視鏡センター)
【症例】77歳、男性【既往歴】高血圧、狭心症、前立腺肥大【現病歴】貧血精査目的に施行した上部消化管内視鏡にて胃角部大彎に15mm大の扁平な隆起性病変を認め、生検にてgroup 4と診断した。粘膜内病変と判断し、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行した。局注剤にはグリセオールを用い、CO2送気下にITナイフ2にて一括切除した。切除時間は45分で、穿孔等の合併症は認めなかった。ESD翌日の14時頃、...

第098回中国支部例会

肝細胞癌に対するシスプラチンを使用した肝動注化学塞栓術後に低Na血症を来した1例
菅 宏美(広島大学病院 消化器・代謝内科)
【はじめに】シスプラチン(CDDP)の全身投与による低Na血症は添付文書上1-10%の頻度で起こり得るとされているが肝動注化学塞栓術(TACE)時の報告例はない.原因として,SIADHやRenal Salt-Wasting Syndromeなどが報告されており,両者は水分負荷・Na補充の点から治療方針が異なるために臨床所見の相違などで鑑別する必要がある.【症例】80歳代女性.約24年前にHCV抗体...

第098回中国支部例会

胃癌手術症例における血中エリスロポエチンが血管新生に与える影響
竹本 圭宏(山口大学 大学院 器官病態外科学)
【目的】悪性腫瘍の予後を規定する因子の一つに貧血が挙げられているが、貧血を改善させる目的で投与されたエリスロポエチン(EPO)製剤により、逆に予後が悪化するという報告がある。本研究では血中EPO濃度が癌の血管新生に与える影響を検討した。【対象と方法】Stage1・2の胃癌手術患者46例を対象とし、術前の血中EPO濃度をCLEIA法で測定した。摘出標本でCD105抗体を用いた免疫染色で腫瘍内血管密度...

第098回中国支部例会

肝平滑筋肉腫と鑑別が困難であった未分化型肝細胞癌の一例
塚尾 仁一(独立行政法人 国立病院機構 浜田医療センター)
【目的】肝平滑筋肉腫と鑑別が困難であった,未分化型肝細胞癌の1例を経験したので報告する.【症例】69歳,男性.平成23年2月に行われた腹部CTにて肝右葉に33.8mmmの境界明瞭な腫瘤を指摘されるも,造影効果乏しく肝細胞癌は否定的と考えられ経過観察されていた.3月に行われたMRIでもサイズに変化なかったが念のため生検をすすめたところ希望されず,その後は外来通院されなかった.平成24年5月29日頃よ...

第098回中国支部例会

長期間観察しえたS状結腸軸捻転症の1例(第2報)
村上 不二夫(美祢市立美東病院 内科)
【目的】症例は56才女性、平成8年頃からS状結腸軸捻転症が頻発していたが、手術を拒否されるために、内視鏡的に腸内容物の吸引・減圧をおこない整復して治療がおこなわれてきた。その経過は第93回本会にて発表をしたが、この第1報の発表から約2年が経過し、保存的に経過をみた場合に予後がどのようになったかを本症例で第2報として報告してみたい。【経過】S状結腸軸捻転症はその後再発することなく経過したが、患者が治...

第098回中国支部例会

C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療中止後、自然経過にてSVRとなった一例
大野 高嗣(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学)
症例は30歳代、男性。C型慢性肝炎(genotype 1b, 5.7 logIU/ml)に対し、200X年5月よりペグインターフェロン+リバビリン併用療法を開始された。その後下痢、食欲不振が著明であり、44週にインターフェロン治療中止となった。治療中HCV-RNAは陰性化していたが、治療中止後再燃を認めた。しかし、その後、経過観察中にウイルスの自然消退を認め、6ヶ月以上HCV-RNAが検出されず、...

第098回中国支部例会

肝門部胆管癌の早期発見にPET-CTが有用であった一例
山根 亜紀(中電病院 内科)
【はじめに】今回我々は、人間ドックのPET-CTを契機に無症状の早期肝門部胆管癌を発見し、根治切除をし得た1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】75歳、女性。【既往歴】22年前に胆石で胆嚢摘出術。【経過】人間ドックのPET-CTで肝門部にFDGの集積を認め、当科紹介。精査の造影CTで肝門部に軟部陰影と左肝内胆管の拡張を認めた。ERCPではB4,B2+B3の分岐部に扁平隆起性...

第098回中国支部例会

横行結腸壁内血腫による腸閉塞で発症し,多発する動脈瘤破裂から急な転帰を辿った血管型Ehlers-Danlos症候群の一剖検例
村脇 義之(松江市立病院 消化器内科)
血管型Ehlers-Danlos症候群は血管や消化管の結合織が脆弱となり,動脈破裂や解離など致命的な症状を生じる遺伝性疾患である.今回たび重なる動脈性出血により急な転帰を辿った一例を経験したので報告する.【症例】16歳,男性.【主訴】上腹部痛.【既往歴】10歳,頭皮下血腫.【家族歴】母,胃癌で死去.父,詳細不明.【生活歴】外傷の既往なし.【現病歴】2009年10月に急な上腹部痛が出現し,当院救急外...

第098回中国支部例会