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検索結果は50件です。
- 当院における経皮経食道胃管挿入術(PTEG)の導入経験
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佐竹 真明(JA厚生連 周東総合病院 消化器内科)
【背景】当院では従来、PEG造設困難症例に対して外科的に胃瘻もしくは腸瘻を造設するか、ポート埋め込みによる高カロリー輸液を行ってきた。しかし平成23年4月の保険適応を受け、平成24年5月に経管栄養法の新しい選択肢として経皮経食道胃管挿入術(Percutaneous Trans-Esophageal Gastro-tubing、以下PTEG)を導入したので報告する。【方法・対象】当院におけるPTEG...
第098回中国支部例会 >
- 膵転移により閉塞性黄疸をきたした食道小細胞癌の1例
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泉 大輔(島根県立中央病院 消化器科)
症例は55歳男性である。2010年8月初旬より咳嗽・つかえ感を自覚していた。9月初旬に近医を受診したところ食道癌を疑われたため当科紹介受診。当院で上部消化管内視鏡検査を行ったところ門歯から25-35cmに潰瘍性病変を認めた。生検で小細胞癌の診断となった。胸腹部造影CTで食道に腫瘤性病変を認め、頚部・縦隔・腹腔内に多発するリンパ節腫大を認め、膵尾部にも転移巣と考えられる腫瘤性病変を認めた。臨床病期T...
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- 腹腔内出血を契機に診断,治療されたsengemtal arterial mediolysis(SAM)の一例
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野口 哲央(山口県済生会下関総合病院)
症例は59歳女性。激しい下腹部痛を主訴に受診。腹部CTで腹腔内出血と上腸間膜動脈に動脈瘤を認めた。収縮期血圧が70mmHg台に低下しているため直ちに腹部血管撮影を施行した。腹部血管造影所見では上腸間膜動脈に多発する動脈瘤を認め,さらに総肝動脈と脾動脈分岐部,脾動脈に動脈瘤を認めた。 腸管への血流に注意して破裂したと推測される動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した。状態は改善して早期に自宅退院となった...
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- 妊娠初期に急性増悪したサイトメガロウィルス腸炎合併潰瘍性大腸炎の一例
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井口 俊博(岡山大学病院 消化器内科)
【症例】36歳、女性【現病歴】2010年6月第1子を自然分娩、その後から下血有り、7月9日前医CSにて潰瘍性大腸炎(以下UC)と診断された。5-ASAとPSL40mg内服にて寛解となり、同年11月にはPSL漸減中止していた。2012年3月ごろより第二子希望のため不妊治療開始。体外受精時に短期間ではあるがPSL内服されていた。5月上旬より血便出現し、前医にてUC再燃と診断された。また同時に第2子の妊...
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- S-B tube併用PTOの有用性 静脈瘤治療の選択肢として
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橋本 義政(JA尾道総合病院 消化器内科)
食道・胃静脈瘤に対する治療として内視鏡的硬化療法(EIS)は確立された治療法であるが,巨木型静脈瘤など門脈圧が非常に高い症例などにおいては治療が困難となる場合もある.当院においては,その様場合にSegstaken-Blakemore tube (SB tube)を併用した経皮経肝静脈瘤塞栓術(PTO)を行い良好な成績が得られたので報告する.症例は5例,男性4例,女性1例.年齢中央値59歳(48歳~...
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- 画像診断により入院時から対処できた腸管出血性大腸菌大腸炎の一例
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神野 大輔(済生会広島病院 内科)
腸管出血性大腸菌(enterohemorrhagic Escherichia coli: EHEC)は感染性腸炎の中でも症状が重篤であることが多く、溶血性尿毒症症候群(HUS)の発症や二次感染が少なくないことなど注意を要する病原体である。今回我々は画像診断により早期にEHEC大腸炎を想定し加療を行った一例を経験したので報告する。症例は20歳代男性。発症1週間前に焼き肉を食している。20XX年7月上...
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- 診断に苦慮した類上皮血管内皮腫の1例
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沼 哲也(津山中央病院 内科)
症例は72歳、男性。2009年11月に腹部超音波にて肝に境界不明瞭な腫瘤影が多発していることを指摘された。全身造影CTにて肺野に胸膜の石灰化及び腫瘤性病変の多発、また肝には造影効果がほとんど見られない腫瘤影の多発を認めたため精査目的で当院へ紹介された。肝及び肺への多発転移が疑われ、原発巣の検索目的に当院で施行した上部・下部の内視鏡では原発巣となりうる病変は認めず、PET-CTを施行するも集積は肝病...
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- 多発性肝嚢胞に感染をきたし、穿刺排膿により、軽快した一例
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堀 立明(同愛会博愛病院 内科)
肝嚢胞は超音波断層検査の普及によって日常よく目にするようになったが、肝臓腫大による圧迫症状をきたすか、感染や出血などの合併症を起こさない限りは経過をみて治療を行なわない場合が多い。今回肝嚢胞に感染し、抗生剤治療をおこなうも発熱が続くため、エコーガイド下に穿刺吸引を行ない、経過良好であった一例を経験したので報告する。症例;70歳代、女性、38.5℃の発熱と嘔吐で受診した。CRP0.47,末梢血白血球...
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- びまん性に膵腫大をきたした胃癌膵転移の1例
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松本 拓視(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科)
症例は61歳、女性。20XX年11月に全身倦怠感と黄疸を主訴に近医を受診。腹部エコーにて胆嚢腫大、総胆管拡張と腹水貯留、腹部CTにて膵臓のびまん性腫大と腹腔内リンパ節腫大を認め、悪性リンパ腫の疑いにて当院紹介となった。入院時血液検査では肝胆道系酵素の上昇と膵酵素上昇を認め、腫瘍マーカーはCA19-9:4587U/ml、CA125:169U/mlと高値であった。CTでは膵臓のびまん性腫大、肝門部から...
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- 低カリウム性ミオパチーを発症したアルコール性肝線維症の一例
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出宮 光二(岡山済生会総合病院 内科)
症例は64歳男性。常習飲酒家で既往歴に慢性膵炎があり、総胆管結石に対して胆管ステント挿入を、下肢閉塞性動脈硬化症に対し人工血管置換術を施行している。平成24年4月、肉親の死をきっかけに飲酒量が増えていた。同年5月、四肢に力が入らず自宅で動けなくなり、当院救急外来を受診。血液検査で TB 3.0 mg/dl、DB 1.6 mg/dl、AST 437 IU/l、ALT 217 IU/l、ALP 673...
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- 下大静脈浸潤に対しステントを留置し閉塞解除後、肝動注化学療法をおこなった進行肝細胞癌の1例
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田島 邦彦(岩国市医療センター医師会病院 消化器内科)
【はじめに】肝細胞癌(HCC)による下大静脈への浸潤は、突然死のリスクや閉塞症状による全身状態悪化が危惧され、有効な治療ができず予後不良になることがある。今回我々は、HCCのリンパ節転移による浸潤で下大静脈が完全閉塞し、下大静脈症候群を来した症例に対し、下大静脈内にステントを留置し、血流再開後リザーバーカテーテルを留置、肝動注化学療法をおこなった症例を経験したので報告する。【症例】67歳、男性【主...
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- 直腸腺癌切除後1年の経過を経て発生した直腸肛門部悪性黒色腫の一例
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谷岡 ゆかり(昭和病院 消化器内科)
症例は61歳女性。2010年1月便潜血陽性にて当院外来を受診し、下部消化管内視鏡検査を施行した。歯状線近傍のRb背側に9×8mm大の茶褐色Isp型隆起性病変を認めた。上皮性腫瘍が考えられたが、通常みない茶褐色の隆起性病変であり、診断目的に生検を施行した。病理組織検査にて生検Group4 と管状腺癌が強く疑われたため、3月内視鏡的粘膜切除術(以下EMR:endoscopic mucosal rese...
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- 当院におけるMALTomaの治療成績
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高田 俊介(広島市立安佐市民病院 内視鏡内科)
【はじめに】胃mucosa-associated lymphoid tissue (MALT)リンパ腫の発生にはHelicobacter pylori (H. pylori)感染が強く関与しており、近年H. pylori除菌療法の有効性が広く認知されるようになってきた。 【対象と方法】対象は平成13年から24年までに経験した胃MALTリンパ腫65例を...
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- 肝血管腫として経過観察開始から4年後、肝内胆管癌と診断しえた1例
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日高 匡章(山口県立総合医療センター 外科)
【背景】肝内胆管癌は切除後も予後が悪く、難治性疾患として知られている。また、時に血管腫と鑑別が難しい症例も存在する。今回、C型肝炎、肝細胞癌に対して治療中、血管腫として長期フォローされていた結節が4年後肝内胆管癌と診断された症例を報告する。【症例】70才代、男性、当院消化器内科にて10年前インターフェロン治療後、HCV陰性となった。5年前S8 2cm大の早期濃染を示す肝細胞癌を認め、TACEを2回...
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- ホタルイカ生食後の旋尾線虫TypeXによる腸閉塞の一例
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前田 和範(鳥取県立中央病院 内科)
症例は60歳代男性。主訴は上腹部痛。現病歴は、平成22年ホタルイカ生食後の腸閉塞で当院外科入院。保存的加療で治癒。平成22年2月、夕食にホタルイカ生食。翌日夕方から腹痛を認め、救急車で当院救急外来受診。腸閉塞で内科入院となった。入院時現症は、体温36.3度、腹部は上腹部に圧痛を認めたが、反跳痛や筋性防御は認めなかった。CTでは 小腸の拡張と腸液の貯留を認めたが、原因部位は特定できなかった。大腸には...
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- 左上顎歯肉転移を来した肝細胞癌の1例
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井川 敦(広島大学病院 消化器・代謝内科)
症例は60歳代、男性。主訴は吐下血。現病歴は2000年よりC型慢性肝炎を指摘された。2005年3月にS8の肝細胞癌(以下HCC)破裂に対して近医にてTranscatheter arterial embolization後に当院外科にて肝部分切除施行(病理組織結果;中分化肝細胞癌,新犬山分類A2F4)した。その後当科にて肝庇護療法施行、2006年7月-2008年3月にかけてPEG-IFN+RBV施行...
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- 貧血、便潜血検査陽性を契機に発見されたCowden病の一例
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岩本 泰明(川崎医科大学附属病院 食道胃腸内科)
貧血、便潜血検査陽性を契機に発見されたCowden病の一例症例は30歳代の男性。18歳より先天性知的障害のため施設入所中であった。入所時より軽度の貧血を指摘され鉄剤内服で経過観察されていた。H2×年黒色便、便潜血検査陽性であった為、上部消化管内視鏡検査が施行された。食道・胃・十二指腸に多発するポリープを認め、精査加療目的で当院当科入院となった。入院時身体所見で、巨頭症(頭位63cm)、右耳介に脂肪...
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- 非典型的画像所見を呈した膵神経内分泌腫瘍の1例
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田原 正浩(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科)
【はじめに】膵神経内分泌腫瘍(pNET)は、膵腫瘍全体の約2%と比較的まれな疾患である。典型例の画像検査では、その膨張性発育の性格を反映し、類円型で境界明瞭な多血性腫瘤として描出される。しかし、典型例以外の、多彩な画像所見を呈する症例も多く存在し、その際には診断に苦慮する場合がある。今回我々は、非典型的な画像所見を呈し診断治療に苦慮した症例を経験したので報告する。【症例】79歳、女性。2011年8...
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- 保存的に軽快した門脈ガス血症を伴った非閉塞性腸管虚血の3例
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西向 栄治(山陰労災病院 消化器内科)
門脈ガス血症は腸管壊死などに起因し,その原因のひとつである非閉塞性腸管虚血(NOMI)例も致死率が高いと報告されている。一方、最近、画像診断の進歩による早期発見例や保存軽快例の報告も散見され、門脈ガス血症は必ずしも予後が不良な症例ばかりではないとも言われる。今回保存的に軽快した門脈ガス血症を伴ったNOMIの3症例を報告する。【症例1】79歳男性。糖尿病、陳旧性心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症で抗凝固療法...
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- 胆管内乳頭状腫瘍を合併した膵頭部IPMCの1例
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三上 博信(島根県立中央病院 消化器科)
症例は69歳男性。X年1月6日ごろから軽度の右季肋部痛を自覚。1月9日近医受診し、採血にて肝機能障害を指摘され当院紹介、精査目的に入院となった。既往歴、家族歴に特記事項なし。生活歴は1日日本酒2合の飲酒歴があり。 入院時の理学所見では腹部所見は特記事項なし。血液検査では肝胆道系酵素とCRPの上昇を認めた。腹部造影CTでは、総胆管内に造影効果のある充実成分を認め、膵頭部に境界不明瞭な25mm大の低吸...
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