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検索結果は30件です。
- 肝硬変を合併した原発性高蓚酸尿症1型の一例
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宮方 千春(東京女子医科大学病院 消化器内科)
原発性高蓚酸尿症1型は、肝臓のペルオキシソームに特異的に存在するアラニン-グリオキシル酸アミノトランスフェラーゼの機能異常によるグリオキシル酸代謝異常症の一つである。蓚酸の過剰産生を特徴とする常染色体劣性遺伝疾患であり、通常、肝臓は一つの酵素欠損を認めるのみで他の機能は正常とされる。今回我々は原発性高蓚酸尿症1型に肝硬変を合併した一例を経験したので報告する。【症例】28歳、女性【主訴】嘔気【既往歴...
第327回関東支部例会 >
- 巨大多発肝細胞癌に対してTACE併用ソラフェニブが奏功した一例
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畑中 健(伊勢崎市民病院 内科)
【症例】77歳男性【主訴】体重減少【現病歴】糖尿病、高血圧で近医通院中。血糖コントロールが良好であったが、1年半で8kgの体重減少を認め、腹部CTにて肝腫瘍を指摘され当科紹介受診。【飲酒歴】焼酎3合を毎日50年の大酒家【検査所見】T.bil 0.9mg/dl、AST 49IU/l、ALT 42IU/l、ALP 1086 IU/l、γ-GTP 1371 IU/l、TP 7.9g/dl、Alb 3.9...
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- 当院におけるC型肝炎に対する3剤併用療法の治療成績
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大西 和彦(キッコーマン総合病院 内科)
【目的】C型肝炎に対するTelaprevir、Ribavirin、PEG-IFNα2bを用いた3剤併用療法の有用性、安全性について明らかにするため当院の治療成績について検討した。【対象・方法】当院にて3剤併用療法を施行した30例を対象とした。年齢は57.9±9.8歳(31~69歳、中央値60.5歳)。性別は男21例、女9例。治療歴は初回17例、再治療13例(再燃12例、無効であったが治療中にウイル...
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- 術後7ヶ月に腹壁転移を生じた膵癌の一例
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鹿志村 純也(水戸済生会総合病院 消化器内科)
【はじめに】膵癌での遠隔転移は肝臓、腹膜、肺に多くみられ腹壁転移を生じることは稀であり報告も少ない。【症例】68歳、男性。(主訴)腹壁の痛み。(既往歴)60歳時に脳梗塞、63歳時に狭心症にてステント治療を行った。この際に腹部大動脈瘤が発見されたが経過観察となった。(現病歴)動脈瘤の経過観察目的で施行したCTで膵尾部に径40mmの腫瘤が発見された。脾動脈と脾静脈への浸潤がありT4と判断したが、有意な...
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- ダナパロイドナトリウムが奏功した門脈血栓症の一例
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佐藤 悦基(昭和大学 医学部 内科学講座 消化器内科学部門)
症例は72歳女性,右季肋部痛と発熱を主訴に来院.HBVキャリアで既往に関節リウマチがある.2013年3月より右季肋部痛が出現し,徐々に増悪し,発熱も出現したため,約1週間後に当科を受診した.来院時,38℃の発熱があり,右季肋部に圧痛を認めた.血液検査所見ではWBC15500/µl,CRP27.09mg/dlと高度炎症を,T-Bil1.5mg,ALP1476IU/l,γ-GTP184IU...
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- べバシツマブをBBPとして使用し長期治療継続している痔瘻癌の一例
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綿引 隆久(日立製作所日立総合病院 消化器内科)
症例】66歳男性【既往歴】28歳時虫垂炎、44歳時胃潰瘍、65歳時、前立腺肥大症【現病歴】1970年頃より痔瘻があり2002年3月より痔瘻部の疼痛と排膿が増加し,1か月で5kgの体重減少もあり、2002年8月当院外科受診.肛門に易出血性の排膿を伴う5cm大の腫瘤を認め、生検の結果adenocarcinomaの結果が得られ、痔瘻癌と診断された。同年9月18日マイルス手術を施行した。その後2年間経口抗...
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- 虫垂粘液嚢腫の1例
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西田 清孝(東京医科大学外科第4講座)
<はじめに>虫垂粘液嚢腫は稀な疾患であり、破裂することで腹膜偽粘液腫を発症する事がある。腹膜偽粘液腫は予後不良な疾患である事から、破裂前に虫垂粘液嚢腫を摘出する必要がある。<症例>79歳男性。腹部膨満・右下腹部圧痛を主訴に外来受診した。CT検査にて右下腹部に6cm大の内部均一なlow density massを認めた。MRIも同様の所見であった。大腸内視鏡検査では、虫垂口の壁外性圧迫を認めた。上記...
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- パテンシーカプセルを使用した腸管ベーチェット病の一例
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中岫 奈津子(武蔵野赤十字病院 消化器科)
【症例】19歳男性【主訴】下痢、腹痛【既往歴】喘息【現病歴】2ヶ月にわたり咽頭痛が持続し、その後5-6行/日の水様性下痢、腹痛、左足関節腫脹が出現し2週間後、腹部症状が増悪し、発熱、口腔内アフタ多発、右眼瞼腫脹を認め近医へ入院した。ホスホマイシンにて治療開始するも改善せず、4日後に肛門痛が出現し、陰嚢・陰茎部潰瘍複数認め当院へ転院となった。【経過】来院時口腔内アフタ、毛嚢炎様皮疹、外陰部潰瘍および...
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- 低用量アスピリン内服患者の除菌後胃癌の1例
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柳澤 京介(東京医科大学病院内視鏡センター)
70代男性、心筋梗塞にて冠動脈にステント挿入したのち、血栓形成予防目的にて低用量アスピリンを継続していた。胃潰瘍の既往があるため、2007年5月内視鏡検査を行い、胃角部小弯に潰瘍瘢痕と高度な萎縮性胃炎を認めた。同時に行った尿素呼気試験にてH.pylori陽性であった。患者が除菌療法を希望したためPPI/AC療法による除菌療法を行った。除菌2ヶ月後の呼気試験にて除菌成功していた。約1年後の2008年...
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- 胃食道逆流による狭窄に対して定期的拡張術で維持されている2症例
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太田 正穂(東京女子医科大学 消化器外科)
高度の逆流性食道炎による障害の一つに食道狭窄をみとめることがある。通過障害があれば手術治療も考慮されるべきであるが、全身状態などにより困難な場合も少なくない。今回定期的拡張術で通過を維持している2症例を報告する。 症例1 70才男性。既往歴:アルコール性肝障害。3年前から摂食時の通過障害を自覚していたが、2012年12月に症状の増悪をみとめたため他院受診。内視鏡拡張術を施行されたが軽快しない...
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