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検索結果は31件です。

全身骨に造骨性骨転移をきたした胆嚢癌の一例
加藤 晴菜(広島赤十字・原爆病院 消化器内科)
【症例】69歳、男性。肺気腫・慢性呼吸不全にて前医にてHOTによる加療を受けていた。定期受診の血液検査にて血清ALPが1500U/Lと高値を指摘された。腹部エコーで胆嚢体部~底部に腫瘤性病変を認めたため腹部造影CTを施行し、胆嚢隆起性病変と、脊椎・胸骨・肋骨に骨硬化像を認めた。胆嚢癌が疑われたためFDG-PET CTを施行され、胆嚢にSUV max4.1の集積と全身骨にSUV max3.1の集積を...

第100回中国支部例会

無症候性空腹時低血糖を示したIGF-2産生巨大肝細胞癌の一例
高橋 悠(島根大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
【背景】肝細胞癌の腫瘍随伴症候群として低血糖があり、非ラ氏島細胞腫瘍性低血糖(Non-Islet-cell tumor hypoglycemia:NICTH)として知られている。その原因として腫瘍から異常な大分子量のInsulin growthfactor-2(いわゆるbig IGF-2)が過剰産生されることが報告されている。今回無症候性の空腹時低血糖を示したIGF-2産生肝細胞癌を経験したため若...

第100回中国支部例会

胆管アスペルギルス症の一例
岩下 裕子(島根大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
症例は80代男性.2型糖尿病,高血圧,甲状腺機能低下症,脂質代謝異常症で近医通院中であった.2013年9月下旬に尿の濃染に気づいたため近医を受診した.採血で肝胆道系酵素の上昇,黄疸を認め,さらに腹部造影CT・MRCPで両側肝内胆管の拡張と中部胆管から肝門部にかけて狭細像を指摘された.肝門部胆管癌が疑われたためERCP施行されたが,胆汁細胞診・胆管生検いずれからも悪性所見を認めなかったため,精査・加...

第100回中国支部例会

外科的切除を行った虫垂重積症の2例
松木 由佳子(松江市立病院)
症例1:46歳女性。血便を主訴に近医で大腸内視鏡検査を受け、虫垂開口部に突出する腫瘤を認め、当院消化器内科に紹介となった。造影CTでは虫垂が2cm径に腫大し、内部に同心円状の層構造を認め、注腸造影X線写真では盲腸内にIsp型腫瘤が描出された。MRIでは虫垂部に一致した腫瘤形成と右卵巣方向への浸潤が疑われ、回盲部切除を行った。切除標本では、虫垂根部の漿膜側に嚢胞を認め、虫垂は完全に反転して盲腸内にあ...

第100回中国支部例会

胆道出血を契機に発見された膵動静脈奇形の1例
里見 拓也(福山市民病院)
【症例】60代男性【主訴】腹痛、嘔吐【現病歴】20XX年8月8日に腹痛、嘔吐が出現し前医を受診。腹部単純CTにて胆嚢、総胆管内に高吸収域を認めたため、胆嚢結石、総胆管結石が疑われ精査加療目的に8月16日当院紹介となった。【経過】腹部ダイナミックCT施行したところ、動脈相にて膵頭体部に集簇した血管と思われる濃染と門脈の描出を認めたことから膵動静脈奇形(以下、膵AVM)が疑われた。また胆嚢、総胆管には...

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胆嚢穿孔を伴う壊疽性胆嚢炎で発症した胆嚢管癌の1例
和田 あずさ(広島県厚生農業協同組合連合会 尾道総合病院 消化器内科)
【症例】90歳代、男性。【主訴】嘔吐、下腹部痛、発熱。【既往歴】虫垂炎、慢性心不全、前立腺肥大症。【現病歴】2013年3月、突然嘔吐と下腹部痛が出現し、近医を受診した。急性胆嚢炎が疑われ当院紹介受診となった。【入院時現症】体温37.7℃、血圧135/91mmHg。腹部は板状硬で反跳痛を認め、Murphy sign陽性であった。【入院後経過】腹部USでは、胆嚢壁肥厚と内部に胆泥を認めた。また、胆嚢内...

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偶発性低体温症に急性膵炎を伴った2例
尾上 歩美(松江赤十字病院 消化器内科)
今回我々は、低体温症にひき続き急性膵炎を発症した高齢者の2症例を経験したので報告する。【症例1】91歳、女性。平成24年3月、傾眠傾向、活動性低下、食事摂取困難となり救急搬送となる。来院時、腋窩温27.3 ℃、脈拍47回/分であり、電気毛布の電気が切れていたことが低体温の誘因と考えられた。腹痛はなく、AMY 1815 U/L、Lip 3857 U/dLと膵酵素高値、腹部CTにて年齢に比し膵腫大を認...

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S状結腸癌により腸重積を来した1例
中尾 裕貴(市立三次中央病院 消化器内科)
症例は68歳、女性。主訴は下血、下腹部痛 。既往歴は急性虫垂炎、胃癌。現病歴は平成X年6月10日から下血、下腹部痛が出現し6月13日当科を受診した。身体所見では下腹部に圧痛を認め直腸診で柔らかい腫瘤を触知した。血液生化学検査では低Alb血症以外は異常所見なし。腹部単純X線検査では左上腹部を中心に大腸ガス像を認めた。腹部超音波検査で異常所見なし。グリセリン浣腸後に緊急下部消化管内視鏡検査を施行したと...

第100回中国支部例会

IFN単独療法後再燃し、Peg-IFN+RBV併用療法にてSVRとなったGenotype3b型C型慢性肝炎の1例
松浦 桂司(山口大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
【はじめに】本邦におけるGenotype3型のC型慢性肝炎の症例数は少なく、その治療法についても確立されていない。今回我々は、genotype3b型、高ウイルス量に対し、Peg-IFN+RBV併用療法24週投与により、SVRを得られた症例を経験した。【症例】50歳代、女性。199X年、妊娠時にHCV抗体陽性を指摘された。4年後、transaminaseの上昇を認め、当科紹介受診となり、精査にてC型...

第100回中国支部例会

原発性胆汁性肝硬変の長期経過中に急性肺疾患をきたし,剖検にて診断しえた末梢T細胞リンパ腫の一例
樽本 亮平(鳥取大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
症例は70代女性.原発性胆汁性肝硬変(PBC:診断より約26年経過)にて,外来投薬加療中であった.PBCの病状自体は急激な進行もなく安定しており,Child Pugh分類Aであった.生活歴や家族歴に特記すべき事項はなかった.黒色便を主訴に外来受診し,上部消化管内視鏡にて食道静脈瘤に白色栓を認め,内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)施行し,同日緊急入院となった.経過中,再度静脈瘤破裂を来したが,再度EVL...

第100回中国支部例会

胃原発炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の一例
飯尾 澄夫(国立病院機構 呉医療医療センター・中国がんセンター 消化器科)
今回我々は,生前の診断に苦慮し剖検にて胃炎症性筋線維芽細胞性腫瘍の最終診断に至った一例を経験したので報告する.症例は71歳,男性.2012年9月18日,発熱および下血を主訴に当院救急搬送となった.既往歴に多系統委縮症がありADLは全介助であった. 来院時理学的所見は体温 38.9度, 血圧 83/49 mmHg, 脈拍 105 bpmで腹部症状はみとめなかった. 血液生化学的検査ではHb 7.5 ...

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