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検索結果は11件です。

S6-1 次世代シークエンサーが変える消化器疾患のゲノム解析
菅野純夫(東京大学新領域メディカルゲノム)
次世代シークエンサーとは従来型シークエンサーの1000倍以上の効率で塩基配列を決定することができる新しいタイプのシークエンサーである.次世代シークエンサー用いおおよそ7-80万円のコストかければ数カ月で個人ゲノムを解読することが可能となった.数年以内にそのコストは10万円程度になると考えられている.今や個人のゲノム解読時代(パーソナルゲノム時代)に突入しつつあると言っても過言ではないだろう.このよ...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-2 宿主遺伝子情報に基づいたC型慢性肝炎治療の効果・安全性の最適化
 
1目的】C型慢性肝炎患者の高齢化が問題となっている我が国では治療効果予測だけでなく副作用の事前予測は治療導入に際して重視されるべきである.今回我々は宿主・ウイルス遺伝子情報統合に基づく治療の最適化について検討した.【方法】20()・1年12月より当院および研究協力施設でPEG-IFN!狼BV併用療法を導入し最終効果判定および遺伝子解析可能であったGenotype1(G1)416例Genotype2...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-3 C型慢性肝炎からの肝細胞癌発症に関連するDEPDC5遺伝子多型の同定
 
旧的1同じC型慢性肝炎患者であっても肝細胞癌(HCC)を発症する症例としない症例が存在する.その個々の症例の違いを規定し得るような遺伝子多型の同定を目的にゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った【方法】虎の門病院札幌厚生病院広島大学病院と関連病院(広島肝臓Study Group)の日本人C型慢性肝炎患者3312人を対象とした.HCV関連HCCの好発年齢を考慮し、 55歳以上を条件とした。 GWAS...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-4 C型肝硬変・肝癌に関連するゲノムワイド検索
 
面的】C型肝炎ウイルス(HCV)感染から肝硬変肝癌(HCC)への進展には著しい個人差がある.このような肝病態進展の個日差には一塩基多型(SNP)に代表される宿主因子が深く関与している.今回C型肝炎における肝硬変・肝癌に関わるSNP.につきゲノムワイド関連解析(GWAS)を試みた.【方法】1}C型肝硬変関連SNP:まず肝硬変682例慢性肝炎943例につきイルミナチップ(約43万SNP)によりGWAS...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-5 ゲノムワイド検索によるNAFLD/NASH発症・進展因子の解析
 
[目的]非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の発症・進展につきtwohit theoryが提唱されてきたが近年GWASでの検討からNAFLD/NASHの発症・進展に遣伝的素因も関与していることが明らかになった.しかしアジア人でのGWASの検討はなされていない.我々は日本人の単純性脂肪肝(SS)とNASH症例の二品的背景を明らかにするためゲノムワイド関連解析(GWAS)を行った.[対象と方法]厚...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-6 自己免疫性膵炎の免疫遺伝学的解析
 
1背景】われわれはこれまでに自己免疫性膵炎(AIP)における肌A領域内の感受性遣伝子について解析を行いHLA-DRBI*04∫05-DQB1 *04’Ol hapl(Ftypeが宥意に高頻度で認められたことを報告した.またSNPs解析ではFCRL3CTLA4遺伝子などの関与も示唆された.しかしAIPの病態や病因に関連する遺伝的要因については依然大部分が不明である但的】自己免疫性膵炎(AIP)発症に...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-7 SNP-CGH解析による消化管癌におけるゲノムワイド検索
佐伯浩司(九州大学大学院消化器・総合外科)
【背景1近年のsingle nucleotide polymorphism-comparative genomic hy-bridization(SNP-CGH)の開発によりDNAコピー数の異常などこれまでは検出不能であった癌のさまざまな遺伝子異常の実態がゲノムワイドで解明されはじめた【目的1SNP-CGHによるゲノムワイド検索に基づいて消化管癌におけるp53遺伝子異常の特徴を明らかにする.【方法...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-8 ゲノムワイド関連解析による膵癌発症関連遺伝子およびジェムシタビン副作用関連遺伝子の同定
 
【目的】膵癌の遺伝的要因についての報告は限られてきたが今回ゲノム全体にわたり遺伝子多型(SNP)を解析することで膵癌発症と関連する遣伝的領域を同定し更にジェムシタビンによる副作用と関連するSNPを同定することを目的とした.【方法】バイオバンクジャパン(BBJ)及び国立がん研究センターで集積された膵癌1006例とBBJ及び慶懸義塾大学で集積された非膵癌5311例を用いてGenome-wide ass...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-9 切除不能進行膵癌における網羅的ゲノム解析による個別化治療法の確立の試み
 
【目的】膵癌は代表的な難治癌のひとつでありその予後はいまだ不良である.近年塩酸ゲムシタビン(GEM)やS-1などの抗癌剤の:登場により治療成績向上を認めるが決して十分なものではない.われわれは切除不能進行膵癌患者を対象として治療部に採取した生検検体を用いar-ray-based comparative genomic hybridization(aCGH)によるDNAコピー数の網羅的解析を行い個別...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-10 StageII/III進行食道癌患者における化学放射線療法の長期予後予測遺伝子型について
 
【目的】JCOG99069907臨床試験結果公表の後もStage皿/皿進行食道癌患者における化学放射線療法は食道温存治癒可能な治療の選択肢になり得ると考えられている我々は進行食道癌に対する化学放射線療法の予後予測因子に関し5-FUの標的酵素であるTS(Thymidylate synthase)やCisplatin(CDDP)不活化酵素であるglutathiene S-transferase P1(...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演

S6-11 DNAマイクロアレイを用いたdocetaxel+cisplatin+S-1併用化学療法の治療効果に関連する遺伝子の探索
北村晋志(徳島大学病院消化器1内科)
【目的1我々はこれまで切除不能進行胃癌を対象にdocetaxel+cisplatin+S-1併用療法(DCS療法)の第1相試験(Br J Cancer2CO7)及び∬相試験(CancerChemother Pha㎜aco12009)を行いT高い奏効率とdown stage率が得られることを報告した.しかし少なからず非奏効例も存在する.DCS療法はS-1CDDPドセタキセルという作用機序の異なる3つ...

第98回日本消化器病学会総会ゲノムワイド検索(GWAS)と消化器疾患 基調講演