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検索結果は11件です。
- 低侵襲手術をめざした膿瘍(腫瘤)形成虫垂炎に対するInterval appendectomy
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田中 聡也(佐賀県立病院好生館外科)
【はじめに】虫垂膿瘍は急性期に手術を施行されることが多いが,その際腸管切除や術後合併症を経験することがある。良性疾患である本疾患で腸管合併切除等に至ることは、過大侵襲であると考えられる。それらを予防すべく当院外科では、小児外科領域で虫垂膿瘍症例に対して,保存的治療をしたのち約3ヵ月後に腹腔鏡下虫垂切除を行う,laparoscopic interval appendectomy(以下,lapIA)を...
第096回九州支部例会 >
- 胃機能温存に配慮したGISTに対する腹腔鏡下手術の工夫
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中ノ子 智徳(九州大学消化器・総合外科)
GISTあるいは粘膜下腫瘍に対し、腹腔鏡手術は安全に行えるというretrospective studyが存在する。注意点として腫瘍自体を直接鉗子などで把持しないことがあげられるが、腹腔鏡手術になれた医師が行えば、5cm以下のGISTは安全に切除可能と推測される。手術はリンパ節郭清を必要としない局所切除が原則であり、根治性とともに胃機能温存にも配慮することが望まれる。2005年から5cm未満のGIS...
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- 単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術における手術侵襲の軽減化
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亀井 英樹(朝倉医師会病院 外科)
【目的】臍部1か所からのアプローチ法を特徴とする単孔式手術は,整容性に優れた術式として急速に普及している.しかし,そのアクセス法や手技・デバイスは様々であり定型化されているとは言えない.単孔式であるために操作性が犠牲になることも避けられず,本術式が整容性の他に従来法と比べて何が優れているのか議論もある.その一つとして,術後侵襲に関しては従来法と変わらないとの報告も散見される.我々の施設も2009....
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- クローン病に対する腹腔鏡下手術
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池田 拓人(宮崎大学 医学部 腫瘍機能制御外科)
クローン病の病型,病変範囲は様々であり,術式も多岐にわたる.ガイドラインでは腹腔鏡手術は瘻孔例,大腸全摘例などでは慎重に施行すべきとされている.教室でのクローン病に対する腹腔鏡手術について検討した.【対象と方法】教室では1980年以来105例のクローン病に対して手術を行っている.教室での腹腔鏡手術は2003年より導入し,適応は初回手術例,著明な瘻孔形成,膿瘍形成のない症例を基本としており,現在まで...
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- 当科における腹腔鏡下肝切除術の工夫と成績
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本村 貴志 (九州大学大学院 消化器・総合外科)
【はじめに】近年低侵襲かつ安全な腹腔鏡手術の発達が著しい。しかし肝切除においてはガス塞栓の問題や出血コントロールなど課題も多く、特に悪性腫瘍に対する腹腔鏡下肝切除術の長期成績の報告は未だ少ない。【対象・方法】当科における腹腔鏡補助下肝切除46例と完全腹腔鏡下肝切除3例(1994年9月-2010年8月)について、ビデオを供覧し当科での工夫を示す。また同時期同背景の腹腔鏡下肝切除37例(外側区域切除1...
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- 完全腹腔鏡下結腸・直腸切除再建術:NOTES(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery)につなげる完全鏡視下手術の検討
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久保 信英(九州大学)
【はじめに】腹腔鏡補助下大腸切除術は大腸がんの低侵襲治療として適応は広がっている。しかし、普及している手術手技は結腸の切離および再建は体外で行なうのが一般的で病巣切除およびリンパ節郭清も体外操作で完成しているのが実状であり、完全鏡視下手術、Hybrid NOTES更にはPure NOTESへとつながる手術手技ではないと考えられる。我々は結腸、直腸癌に対して腸管授動、リンパ節郭清のみでなく腸管切断お...
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- 手術支援ロボットda Vinci S HD surgical systemの導入~導入初期に感じた有用性と将来性~
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池田 貯(佐賀大学一般・消化器外科)
da Vinci S HD surgical system (以下ダビンチ)を用いたロボット手術は欧米では泌尿器科領域と婦人科領域で普及しているが、消化器外科領域では未だ発展途上の分野である。2009年11月18日にダビンチがわが国の薬事法で承認されたのをうけ、本学では国立大学では初めてダビンチを導入した。2010年4月に胃癌手術に対するロボット手術の第一例目を施行して以降、同8月までに6例の胃癌...
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- 下部直腸進行癌に対する側方郭清を伴う腹腔鏡下手術
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植木 隆(九州大学大学院 臨床・腫瘍外科)
下部直腸癌に対する腹腔鏡手術は、狭い骨盤腔内での鉗子操作や視野確保が困難なことに加え、腫瘍により往々にして術野の展開が困難となり、腹腔鏡下大腸癌手術の中でも高難度とされる。一方、拡大視効果により、適切な剥離層の維持や神経血管の同定が可能で、自律神経の温存・出血量の減少が期待される。当科では、一般的に適応とされない下部直腸進行癌にも、2008年から側方郭清を伴う腹腔鏡下D3郭清を行ってきたので報告す...
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- 腹腔鏡用手補助下脾臓摘出術の有用性
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近本 亮(熊本大学消化器外科学)
【はじめに】当科では肝硬変に伴う脾機能亢進症例や慢性C型肝炎に対するINF治療導入のため血小板増加を目的として腹腔鏡用手補助下脾臓摘出術(HALS-Sx)を行っている。その手術手技を供覧し、治療成績を述べる。【手術の要点】1.約60°の右半側臥位で開始する。2.臍左側にカメラポート、左肋骨弓下に2本のポート(12mm)、上腹部正中に8cmのハンドアシスト用の切開を加える。3.脾周囲はVIOボール型...
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- 消化器疾患に対する新たな低侵襲手術~単孔式腹腔鏡下手術(TANKO)の応用~
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外山 栄一郎(国立病院機構都城病院外科)
2009年以降、本邦において単孔式腹腔鏡下手術(TANKO)は急速な広がりをみせており、当院でも昨年8月に導入し約1年間で84例(胆嚢39例、虫垂13例、大腸15例、胃6例、バイパス3例、ヘルニア6例、脾1例、イレウス1例)にTANKOを施行した。当初は従来の腹腔鏡手術と同様に胆嚢摘出・虫垂切除から開始し、徐々に消化管疾患に対して適応を拡大し良好な経過を得ているのでその手技を供覧する。大腸疾患に対...
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- 腹腔鏡下膵体尾部切除術における内側・外側アプローチ法と自動縫合器による膵液瘻防止策
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中村 雅史(九州大学大学院 医学研究院 臨床・腫瘍外科)
(はじめに)腹腔鏡下膵体尾部切除術は再建不要であり比較的単純な術式であるが、HALSや小開腹併用といった術式も未だに行われている。これらの理由としては切除技術と膵液瘻が挙げられている。我々は、過去に行った63例の鏡視下膵切除術の経験より完全鏡視下に膵体尾部切除術を施行する上で有用である内側・外側の両アプローチを提唱しているが、今回これらの術式をビデオ提示し膵液瘻防止策についても言及する。(内側アプ...
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