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検索結果は11件です。

根治療法困難な肝細胞癌に対するIVRを用いた治療成績からソラフェニブ投与時期を検討
永松 洋明(公立八女総合病院 内科)
【目的】4個以上の多結節肝細胞癌(HCC)、脈管侵襲や肝外転移を有するHCCは根治治療が困難であり予後不良とされる。当院ではadvanced HCC(ad-HCC)に対してIVRを用いた治療を中心に行っている。当院におけるad-HCCに対する治療成績から、状況に応じた治療の選択についてretrospectiveに検討した。【対象】2003年6月から2010年12月の期間当院にてIVR治療を行ったa...

第098回九州支部例会

肝細胞癌に対する自己凝血塊を用いた肝動脈化学塞栓療法の安全性と治療効果の検討
奥村 幸彦(国立病院機構 九州がんセンター 消化器肝胆膵内科)
<目的>肝細胞癌に対する肝動脈化学塞栓療法(以下TACE)は中等度進行肝癌に対する標準治療として普及しているが、我が国では油性造影剤リピオドールと抗癌剤の混合物を注入後に、ゼラチンスポンジ細片で肝動脈を塞栓する方法が標準的治療法となっている。しかし肝機能低下症例(T-billが2.0mg/dl以上、Ch-Eが100IU/l未満)では、TACEは原則適応外とされている。今回我々は、肝予備能低下を認め...

第098回九州支部例会

進行肝細胞癌治療における分子標的薬と肝持続動注化学療法の比較検討
森  哲(大分大学総合内科学第一)
【目的】当科で経験したソラフェニブ使用症例および肝持続動注化学療法症例(肝動注) について検討し両者の選択基準を検討したので報告する. 【対象・方法】ソラフェニブは2009年8月~2010年6月に投与した26症例.男性25例,女性1例.平均年齢67.2歳.肝動注は1998年3月~2010年7月に施行した115例.男性89例,女性26例.平均年齢67.9歳.検討項目:1) ソラフェニブ症例と肝動注症...

第098回九州支部例会

Vp3以上の門脈腫瘍栓を伴う進行肝細胞癌に対する外科切除の成績と長期生存に関わる因子の検討
萱島 寛人(九州大学 消化器・総合外科)
【背景】高度な門脈腫瘍栓を伴う進行肝細胞癌の予後は不良である。外科切除症例の5年生存率は不良と報告されているが、少数ながらも5年以上の長期生存例を認めることも事実である。【目的】門脈一次分枝以上の腫瘍栓(Vp3及びVp4)を伴う進行肝細胞癌に対する外科切除の成績を検討し、5年以上の長期生存例を解析して、長期生存に関わる因子を明らかにする。【方法】1985年4月から2005年12月までに当科において...

第098回九州支部例会

Stage IV進行肝細胞癌の治療戦略―Sorafenibとリザーバー化学療法の何れを選択すべきか―
田尻 博敬(飯塚病院肝臓内科)
背景と目的:Child-Pugh AのStage IV進行肝細胞癌 (HCC) 84例を解析し、Sorafenib治療とリザーバー化学療法の選択基準を検討した。方法:対象は1ヵ月以上治療を継続したHCC (Stage IVa 42例、IVb 42例)で、リザーバー化学療法70例、Sorafenib治療14例である。Stage IVa症例に対しては動注化学療法 (HAI)...

第098回九州支部例会

当科における進行肝細胞癌の治療戦略
福林 光太郎(熊本大学 消化器内科学)
【目的】根治的治療の適応外で、かつ遠隔転移や脈管侵襲がない肝細胞癌に対してはTACEが標準治療であり、脈管侵襲を伴う進行肝細胞癌については肝動注化学療法が施行されてきた。しかし近年、TACE不応・不能という概念が根付き、またソラフェニブの登場により、肝細胞癌の診療は大きく変わろうとしている。そこで当科における肝細胞癌に対する初回TACE、肝動注化学療法、ソラフェニブによるそれぞれの治療成績について...

第098回九州支部例会

進行肝細胞癌に対するsorafenibの治療戦略
玉井 努(鹿児島大学医学部歯学部附属病院 消化器内科)
【目的】進行肝細胞癌に対してsorafenibを導入した症例について、安全性・有効性について評価し、治療戦略について検討した。【対象】2009年5月~2011年3月までに当科および関連施設でsorafenibを導入した81例を対象とした。患者背景は、男性63例、女性18例で、年齢の中央値は70歳(35-87歳)。背景肝はHBV/ HCV/ NBNC: 21/ 41/ 19例。Child-Pugh ...

第098回九州支部例会

治療アルゴリズム2009に基づく進行肝細胞癌へのIVR治療の意義
長谷川 将(霧島市立医師会医療センター肝臓内科)
【目的】進行肝細胞癌に対し分子標的治療薬の登場で治療選択枝が広がり、最新の治療アルゴリズムでも治療法が追記されるなど治療戦略の構図が変化した。今回アルゴリズムに基づくIVR治療の意義を検討した。【方法】2000年9月から2011年3月までの肝外病変のないChild-PughA/Bの進行肝細胞癌初回治療症例184例を、脈管浸潤のない個数1~3個で2cm超3cm以下(A群73例)、3cm超(B群69例...

第098回九州支部例会

Vp4、Vv3の高度進行肝癌に対する外科治療を含めた治療戦略
曽山 明彦(長崎大学大学院 移植・消化器外科)
Vp4、Vv3の高度進行肝癌に対しては肝切除のみが短期死亡を回避できる治療であり、分子標的治療を含む集学的治療によって長期生存を得られる場合もある。Vp4、Vv3の高度進行肝癌に対する治療例を報告する。Vp4症例)30代男性。B型肝硬変に合併した肝右葉の巨大な肝癌あり。門脈腫瘍栓が門脈左右分岐部を超えて肝側は左臍部、腸側は上腸間膜静脈へ及んでいた。肝門部操作の際、門脈閉塞に伴う側副血行の発達が著明...

第098回九州支部例会

血中VEGFの変動はソラフェニブ治療における早期の効果予測因子となりうるか
内田 信二郎(長崎大学病院消化器内科)
【背景・目的】ソラフェニブは肝細胞癌に対し2009年5月より本邦で使用がみとめられた、VEGFを標的とするmultikinase inhibitorである。肝細胞癌患者のソラフェニブ治療におけるVEGF値の意義については、いまだ十分に明確になっているとは言えない。今回我々はこれらの症例における血漿中のVEGF値について検討をおこなった。【方法】当科において2009年5月から2010年3月までにソラ...

第098回九州支部例会

高度脈管侵襲陽性肝細胞癌に対する集学的治療について
新田 英利(熊本大学消化器外科)
【目的】当科では進行肝細胞癌を脈管侵襲陽性 (Vp2 or Vv2 or B2以上) と定義して、術後予防的肝動注療法を行っている。術後予防的肝動注療法の再発、生存における有用性を検討した。【対象と方法】2000年から2010年12月までに肝切除を施行した肝細胞癌533例中、脈管侵襲陽性肝細胞癌69例 を対象とし、予防的肝動注療法を施行した32例(A群)と肝切除単独の37例(B群)で治療成績を比較...

第098回九州支部例会