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検索結果は11件です。
- 抗凝固薬内服中に発症した小腸壁内血腫の2例
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中嶌 雄高(新潟県立十日町病院外科)
ワーファリン内服中に小腸壁内血腫を発症した2例を経験した。症例1:87歳男性。左下腹部痛と嘔吐にて救急搬送された。前医で下肢静脈血栓症に対してワーファリン3.75mg内服中であり、来院時PT時間:163.9秒(11.0-14.0)、PT-INR:11.46であった。腹部CTでは下腹部小腸の浮腫性壁肥厚と内腔の狭小化を認め、小腸壁内血腫と診断し、ビタミンK製剤による拮抗を行った。翌日にイレウスを発症...
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- 保存的療法が奏功した門脈ガス血症を呈する非閉塞性腸管虚血症の1例
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吉野 潤(新潟県立十日町病院 外科)
非閉塞性腸管虚血症( Non occulusive mesenteric ischemia : NOMI )は腸間膜の主幹動脈に器質的な閉塞を認めないにもかかわらず、腸管の虚血あるいは壊死をきたす予後不良な疾患である。今回塩酸パパベリンの持続動注とその後にプロスタグランディンE1の全身投与を行い軽快した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する。症例:91歳、男性 主訴:腹痛、下血 既往歴:...
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- 尾側膵管の拡張が腫瘤の発見に先行した膵神経内分泌腫瘍の一例
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中村 隆人(新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器内科学分野)
症例は40歳代の女性。1997年前医でスクリーニング目的の腹部エコーが施行され、膵体部と膵尾部にそれぞれ30mm、20mm大の嚢胞性病変を指摘された。精査目的に当院紹介となり、MRI、CT、ERPが施行されたが悪性所見を認めなかった。以降、単純性嚢胞として年1回のCTやMRIで経過観察が行われたが、形態や大きさは不変であった。しかし、2010年7月に施行されたCTで膵頭部門脈腹側に動脈相から門脈相...
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- Desulfovibrio desulfuricansを含む混合感染による細菌性肝膿瘍の1例
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山崎 智生(信州大学 医学部 消化器内科)
症例は70歳代の女性。関節リウマチ、メニエール病、不安神経症にて加療を受けていたが、リウマチ治療薬の内服歴は無い。2012年6月頃より微熱を自覚し、7月初旬に38℃後半の発熱と意識レベルの低下を認めたため当院へ救急搬送となった。来院時38.8℃の発熱と129/分の頻脈を認めたが血圧低下は認めず、意識レベルはE4V1M6であった。診察上、胸腹部に異常所見は認めなかった。血液検査ではWBC 6520 ...
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- 流入路動脈および流出路門脈の2ルートからの塞栓術を要した膵十二指腸動脈瘤破裂の1例
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佐藤 里映(新潟市民病院 消化器内科)
【緒言】腹部内臓動脈瘤は稀な疾患であるが、そのうち膵十二指腸動脈瘤(PDAA)は約2%とさらに低頻度である。しかしその破裂は出血性ショックを来し、致死的となりうる重篤な疾患である。今回我々は門脈を流出路とするPDAA破裂に対して、流出路動脈および流入路門脈の2ルートから塞栓術を施行したのでここに報告する。【症例】79歳の男性。嘔気と腹痛にて他院に入院。入院4日目のCTで入院時に見られなかった腹腔内...
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- 最近当院で経験したGenotype AのB型急性肝炎の3例
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溜田 茂仁(諏訪赤十字病院 消化器科)
【症例1】40歳女性。倦怠感、褐色尿を自覚し近医で肝機能障害(AST 635 IU/l, ALT 1231 IU/l, Total Bil 1.77 mg/dl)を指摘され当院紹介となった。健康食品摂取あり、当初薬物性肝障害の可能性も考えられたが、HBs抗原、IgM-HBc抗体とも陽性、HBV-DNA 5.9 log copy/mlで、B型急性肝炎と診断した。肝生検結果も急性肝炎に矛盾しない結果で...
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- 肝原発扁平上皮癌破裂の一例
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五十嵐 俊三(新潟市民病院 消化器内科)
肝原発扁平上皮癌破裂の1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例は83歳,女性.高血圧症,胃潰瘍,骨粗鬆症の診断で外来加療中であった.持続する上腹部痛の増強を主訴に当院救急外来を受診し,CTにて肝左葉外側区域に巨大腫瘍,腹腔内出血所見を認めた.暫定的に肝細胞癌破裂の診断で緊急肝動脈塞栓術を施行した.腫瘍背景としてウイルス感染,肝機能低下は指摘できず,また腫瘍マーカー(AFP,PIVKAII...
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- 根尖性歯周炎が原因と考えられたFusobacteriaによる肝膿瘍の一例
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藤田 識志(国立病院機構信州上田医療センター 消化器内科)
基礎疾患のない若年男性に発症した化膿性肝膿瘍の一例を経験した。症例は42歳、男性。発熱、全身倦怠感で発症、近医を受診し、肝機能障害を指摘され当院紹介となった。38℃台の発熱、肝胆道系酵素の上昇を認め、白血球増多、好中球左方移動、 CRP 19.1 mg/dlと炎症反応は高値であった。腹部超音波および造影CTにて肝後区域に6cm大の単発性膿瘍を認めた。経皮経肝膿瘍ドレナージにて腐敗臭のある膿性排液を...
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- 小腸部分切除術を要した狭窄型小腸炎の1例-自験例を含めての検討-
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五十嵐 俊三(新潟市民病院 消化器内科)
小腸部分切除術を要した狭窄型小腸炎の1例を経験した.本症例を含めた自験例3例での比較検討,文献的考察を加えて報告する.症例は81歳,女性.高血圧症,2型糖尿病,脂質異常症の診断で他院にて外来加療されていた.下腹部痛,血便を主訴に当科を紹介受診した.主訴に加え身体所見では高度肥満症(BMI 40.3 kg/m2)を認め,血液検査で炎症反応高値,CTで小腸・腸間膜の浮腫と上腸間膜...
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- 転移性痔瘻癌の1例
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丸山 正裕(山梨県立中央病院)
症例は65歳男性。既往歴として、10数年来の痔瘻の治療歴があった。2012年3月より肛門部腫瘤の急激な腫脹と肛門痛を自覚した。肛門部腫瘤は6×4cm大で、自壊排膿していた。サドルブロック下で生検を施行して腺癌の診断であった。全身精査を施行すると下部消化管内視鏡検査で直腸Rsに全周性の2型病変あり。生検では中~高分化腺癌の診断であったため、直腸癌と転移性痔瘻癌の可能性が高いと考えた。PET検査では、...
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- 経頸静脈的肝生検で診断した肝アミロイドーシスの1例
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加藤 亮(山梨大学 医学部 第一内科)
症例は62歳、男性。2012年3月食思不振で近医受診、肝胆道系酵素上昇を指摘された。2012年9月腹部膨満感、全身倦怠感出現。2012年11月精査目的に入院した。入院時身体所見では、眼球結膜黄染、腹水貯留を認め、右季肋部に弾性硬の肝を4横指触知した。血液検査ではWBC 6890 /μl 、Hb 10.1g/dl、Plt 16.1万/μl、TP 6.1g/dl、Alb 3.1g/dl、T-Bil ...
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