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検索結果は11件です。
- 小腸に多発が認められた異所性膵の一例
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芦原 典宏(諏訪赤十字病院 消化器科)
症例は73歳女性。逆流性食道炎で近医通院中に受けた定期上部消化管内視鏡検査で胃体下部前壁に褐色域を伴った多結節病変を指摘され当院紹介となった。同部生検でMALTリンパ腫と診断された。Gaシンチでは胃限局の集積のみ,胸腹部CT検査では他臓器への浸潤認めずStage1,尿素呼気試験でピロリ菌陽性であることから除菌療法を施行した。除菌後同CT検査でみられた左内腸骨動脈瘤に対し瘤切除術を施行された。術後1...
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- 当院におけるB型肝炎ウイルス再活性化の検討
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荒木 太亮(長野赤十字病院 消化器内科)
【はじめに】近年、様々な疾患に対して免疫抑制効果のある生物学的製剤投与の機会が増え、B型肝炎ウイルス(HBV)の再活性化、特にHBs抗原陰性、HBc抗体あるいはHBs抗体陽性患者からの再活性化によるde novo B型肝炎が注目されている。今回当院におけるHBV再活性化の状況を明らかにし、臨床的検討を加えたので報告する。【対象・方法】核酸アナログ製剤の投与が可能になった2001年1月より2013年...
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- タクロリムスの継続投与にて寛解している潰瘍性大腸炎の1例
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井口 楓(山梨県立中央病院 消化器内科)
症例は50歳台、男性. 主訴:血便. 現病歴: 2008年10月発症の全結腸炎型潰瘍性大腸炎. サラゾスルファピリジンで皮疹出現. その後ペンタサ4g/日で加療. その後も軽度の炎症が持続した. 2009年10月6メルカプトプリン(6MP)併用するも顆粒球減少のため中止. 2010年6月顆粒球除去療法を実施するも, 寛解せず。2010年7月からプレドニゾロン(PSL)50mg/日開始, その後漸減...
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- ペグインターフェロン投与中に血清反応陰性関節リウマチを発症したC型肝炎の1例
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晝間 優隆(立川綜合病院 消化器センター内科)
【背景】IFNの副作用は数多く知られているが、関節リウマチの報告は散見される程度である。今回、我々はC型慢性肝炎に対するPeg-IFN療法中に血清反応陰性関節リウマチと診断された1例を経験したので報告する。【症例】64歳の男性。検診にて肝機能異常指摘され1999年に当科を受診した。精査にてC型肝炎と診断されたがIFN療法は拒否され、UDCA内服にて経過観察されていた。2007年9月に肝S8、S6に...
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- 膵十二指腸動脈瘤破裂の1例
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小宮山 泰之(山梨大学 医学部 第一内科)
腹部内臓動脈瘤は全動脈瘤で占める割合が0.1~0.2%と稀な病態であり、その中でも膵十二指腸動脈に発生するものは約2%といわれている。今回われわれは臨床症状、画像所見から急性膵炎と診断されていた膵十二指腸動脈瘤破裂の1例を経験したので報告する。症例は55歳、男性。突然の腹痛、背部痛、意識消失にて前医救急搬送された。単純CTで膵頭部周囲から右腎下極以遠に及ぶ液体貯留、脂肪織濃度上昇所見を認め、重症急...
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- 腫瘍内出血をきたし術前診断が困難であった高分化肝細胞癌の一例
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望月 徳光(市立甲府病院 消化器内科)
症例は75歳男性。アルコール性肝硬変、高血圧症で近医に定期通院しており6カ月に一度の間隔で腹部超音波検査をうけていた。2012年6月の超音波検査の際には特に指摘はなかったが、同年12月の超音波検査で肝S8に中心に低エコー領域を伴う30mm大の高エコー結節を認め当科紹介となった。【患者背景】飲酒歴 日本酒5合/日25-55歳、2合/日55歳-75歳 推定積算飲酒量 1800Kg、日本住血吸虫症既往あ...
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- filiform polyposisと裂孔形成を伴いクローン病との鑑別に苦慮した潰瘍性大腸炎の1例
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山田 沙季(済生会新潟第二病院 消化器内科)
患者は19歳女性。15歳時、腹痛下痢で1年に4kg体重減少し30kgとなったため神経性食思不振症を疑われ、紹介入院となった。大腸内視鏡検査(CF)で上行結腸に下掘れ潰瘍多発、粘膜橋形成、横行結腸に縦走潰瘍を認め、全大腸に膿性白点を伴う発赤浮腫状粘膜をび漫性に認めた。病変の変化は右側大腸に高度であったが潰瘍性大腸炎(UC)、全体腸炎型と診断した。ステロイドとLCAP併用療法で寛解した。3年後再燃しス...
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- 腫瘍塞栓性肺微小血管障害(PTTM)を来たし急速な経過をたどった腹膜漿液性乳頭状腺癌の1剖検例
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田中 裕貴(済生会新潟第二病院 消化器内科)
70歳代、女性。既往歴は高血圧症のみ。3年前から時々労作時の呼吸困難を自覚し、近医を受診していたが胸部単純写真、心電図上は異常を指摘されなかった。1週間前から急激に症状が増悪し歩行困難となり当科受診。胸部単純写真で心陰影と縦隔陰影の拡大を認め、肺性心あるいは右心負荷が疑われた。胸部CTでは鎖骨上窩、縦隔、大動脈周囲に大小多数のリンパ節腫大を認めた。血管内に血栓、塞栓は無く、肺野にも異常は認めなかっ...
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- 孤立性脳転移を契機に発見された直腸癌の2例
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望月 加奈(山梨大学医学部 消化器外科)
大腸癌の脳転移は約1%とまれであり、約80%に他臓器転移を伴う。今回われわれは、他臓器転移を伴わない脳転移を契機に発見された直腸癌を2例経験したので報告する。【症例1】46歳、女性。一過性の右上肢筋力低下、失語を認め近医受診し、MRIで造影効果を伴う多発性脳腫瘍と周囲の浮腫を認めた。当院脳外科紹介受診し、原発巣検索のためのFDG-PETで直腸に集積を認め、当科紹介となった。以前から便秘、血便を認め...
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- FOLFOX補助化学療法を施行し無再発生存中の上行結腸の神経内分泌癌多発病変の1例
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西川 明宏(長野県立木曽病院 外科)
「はじめに」FOLFOX補助化学療法を施行し、無再発生存中の上行結腸の神経内分泌癌多発病変の1例を報告する。「症例」患者は62歳の男性で、腹痛を主訴に来院した。右下腹部に鶏卵大の腫瘤を触れ、圧痛を伴っていた。腹部CTにて上行結腸の腫瘍性病変による腸閉塞が認められ、大腸癌による腸閉塞を疑い緊急手術を施行した。腫瘍は上行結腸に触知され、リンパ節郭清を伴う右半結腸切除術を施行した。切除標本にて上行結腸に...
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- 脾類上皮嚢腫の1手術例
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鈴木 和博(山梨大学 医学部 附属病院 第一外科)
症例は69歳女性、健診でCA19‐9が42.5U/mlと軽度上昇を指摘され当院内科を受診した。CT上腫瘤は15mm、円形で明らかな造影効果を認なかった。MRIではT1強調画像で高信号、T2強調画像で低信号、DWIでも低信号であった。腫瘍の発生部位は脾門部または膵尾部と考えられ、その鑑別は困難であった。脾類上皮嚢腫を第一に疑ったが膵嚢胞性腫瘍との鑑別は困難であり、十分なインフォームドコンセントの後手...
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