- AFP,FIB-4 indexを用いたC型肝疾患よりの発癌リスクの層別化
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小林 正宏(虎の門病院肝臓センター)
【目的】C型肝疾患は高齢化が著しく,どこまで積極的な抗ウイルス療法を目指すかが課題となる.今回は予後の最も重要な規定因子である肝発癌リスクの層別化について検討した.
【対象と方法】2012年までに当院を受診した60歳以上のC型肝疾患症例のうちIFN治療歴のない1753例を対象とした.内訳は男性43%,年齢の中央値は77(60-95)歳,肝硬変が23%含まれていた.全症例のうち890例をtra...
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肝癌の内科・外科治療
- 進行肝細胞癌の治療選択における動注化学療法効果判定
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大山 賢治(鳥取大学医学部附属病院がんセンター)
【目的】進行肝細胞癌に対する動注化学療法(TAI)の有効例は無効例と比較して生存率が良好で,無効例は他治療へ早期変更が必要である.今回,TAI後腫瘍マーカーの早期反応により適切な治療選択が可能か検討した.【方法】2004年から2012年に4剤(CDDP 25mg,5-FU 500mg,MMC 6mg,Epirubicin 30mg)のone shot TAIを施行した肝細胞癌93例を対象とした.9...
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肝癌の内科・外科治療
- 進行肝細胞癌に対するソラフェニブと持続肝動注化学療法におけるpropensity score matchingを用いた比較検討
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塩澤 一恵(済生会横浜市東部病院消化器内科)
【目的】進行肝細胞癌(ad-HCC)治療において,ソラフェニブ(So)と持続肝動注化学療法(HAIC)のいずれを選択するかは議論の分かれるところである.今回,われわれはSoまたはHAICが施行されたad-HCC症例に対してpropensity score matching(PSM)法を用いて,ad-HCCにおける適切な治療法の選択について検討した.【対象と方法】東邦大学医療センター大森病院で加療さ...
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肝癌の内科・外科治療
- シスプラチンとミリプラチン併用TACEとシスプラチン単独TACEの比較
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濱田 晃市(総合南東北病院消化器内科)
【目的】局所治療非適応の進行肝細胞癌には肝動脈化学塞栓療法(TACE)が選択される.薬剤はシスプラチン(CDDP),ミリプラチン(MPT),エピルビシン等があるが単剤での治療は限界もみられる.今回,徐放性抗癌剤MPTと濃度依存性のCPPDを併用したダブルプラチナTACEを行い,安全性と有効性の初期評価を行った.【対象と方法】実施プロトコールは当院倫理員会で承認され,文書で同意を得た患者を対象.UM...
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肝癌の内科・外科治療
- 肝切除不能門脈腫瘍浸潤(Vp3/4)合併進行肝細胞癌(HCC)に対するソラフェニブと放射線治療に関する傾向スコア推定法を用いた予後分析
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中澤 貴秀(北里大学医学部消化器内科学)
【目的】Vp3/4合併進行HCCは予後約3か月と極めて不良でありその治療は限られている.今回我々は肝機能をChild-Pugh Aに限定し,ソラフェニブと放射線治療(RT)のVp3/4合併進行HCCに対する予後について傾向スコア推定法を用いて分析した.【方法】2009年から2012年5月までに神奈川リバースタディで集積されたソラフェニブ治療例は40例であった(男/女33/7例,Child-Pugh...
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肝癌の内科・外科治療
- 脈管侵襲を伴う高度進行肝細胞癌に対する当科の治療戦略と今後の展開
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谷 丈二(香川大学医学部消化器・神経内科)
【目的】脈管浸潤を伴う進行肝細胞癌(HCC)の予後は極めて不良で,当科では2007年より肝内高度進行HCCに対してはNewFPでのリザーバー肝動注療法と脈管浸潤に対して局所放射線治療(RTx)の有効性について報告してきた.今回,NewFPと脈管浸潤に対するRTxの治療効果を再検討し,2009年より行ってきた脈管浸潤を伴う高度進行HCCに対するNewFP+RTxとソラフェニブ(SF)について検討した...
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肝癌の内科・外科治療
- 進行肝細胞癌に対するアイエーコール肝動注化学療法における早期治療効果予測
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畑中 健(伊勢崎市民病院内科)
【目的】進行肝細胞癌にはソラフェニブが標準治療とされているが,肝動注化学療法(肝動注)による著効例は散見され,ソラフェニブとの使い分けは必ずしも定まっていない.当院ではこれまでアイエーコール(CDDP)肝動注では,奏効例(CR+PR)は非奏効例(SD+PD)と比較して予後が良好であることを報告した(生存期間中央値30.7ヶ月vs 11.2ヶ月,2013年肝臓学会総会).奏功例を予測し,非奏功例では...
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肝癌の内科・外科治療
- 進行肝細胞癌に対するソラフェニブ治療におけるPD症例の予後
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河岡 友和(広島大学病院消化器・代謝内科)
【目的】進行肝細胞癌(肝癌)に対するソラフェニブの治療成績とPD症例における予後因子について解析した.【対象と方法】対象は2009年より2013年3月までに当院においてソラフェニブを投与された進行肝癌110例.平均年齢66歳,男性/女性:94/16,Child A/B 100/10例.Stage II/III/IVa/IVb:7/21/19/63/例.脈管侵襲あり:46例.肝外転移あり:65例.前...
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肝癌の内科・外科治療
- 高度脈管侵襲を伴った肝細胞癌切除における術前単回肝動注療法の意義
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加藤 悠太郎(藤田保健衛生大学肝脾外科)
[目的]高度脈管侵襲を伴う肝細胞癌の切除率は低く,切除例においてもその予後は不良である.当科では,Vp3/Vp4,Vv2/Vv3症例に対してcarboplatin,adriamycin,mitomycin(以下,CAM)の単回肝動注後に切除適応を決定し,良好な切除成績を得ているので報告する.[方法]これまでに60例のVp3/Vp4,Vv2/Vv3症例に対して肝切除+腫瘍栓摘出を行った.Vp4 30...
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肝癌の内科・外科治療
- 肝癌術後合併症の術前予測における予後栄養指数(PNI)の有用性に関する検討
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永田 茂行(社会保険仲原病院)
【目的】術前の低栄養状態状態を評価することは術後合併症の発生率の低減や予後の改善に有用である.小野寺らは簡便な栄養評価法である予後栄養指数(PNI:prognostic nutritional index=10×ALB値+0.005×リンパ球数)を用いて消化管手術においてPNI≦40症例は切除吻合禁忌であると報告している.今回肝切除患者における術後合併症発生予測としてPNIの有効性について検討した...
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肝癌の内科・外科治療
- 新しい焼灼プロトコールによる経皮マイクロ波熱凝固治療の提言
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田中 正俊(医療法人弘恵会ヨコクラ病院内科)
【目的】ラジオ波とマイクロ波による熱凝固治療は,その周波数特性の違いから同じ治療では無い.現在,ラジオ波が繁用されるが,それは1回における焼灼範囲が広く(2.5 cm程度),焼灼はマイクロ波と比べて“焼けが弱い”すなわち“合併症が起こりにくい”.これに対しマイクロ波は範囲が狭いが(1.5 cm程度),確実に焼灼できる.今回の検討は,この確実な焼灼を維持しながら焼灼短径を広げる安全な焼灼を検討した....
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