- 高齢者総胆管結石性胆管炎治療戦略におけるプロカルシトニン測定の有用性
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濱野 耕靖(青梅市立総合病院消化器内科)
【目的】高齢者総胆管結石性胆管炎においては発熱,腹痛など臨床症状を欠くことも多く的確な初期診療が求められる.急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン(GL)2013の重症度判定で中等症以上では緊急~早期の胆道ドレナージが推奨されている.近年感染症のマーカーおよび敗血症重症度の指標としてプロカルシトニン(PCT)が注目されており,高齢者総胆管結石性胆管炎の診断と病態把握に有用か検討する.
【方法】総...
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総胆管結石治療の最前線
- 高齢者総胆管結石の治療の安全性からみた問題点
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柘野 浩史(津山中央病院消化器・内視鏡センター)
【目的】総胆管結石の治療は内視鏡的結石除去が基本だが,高齢者では重篤な基礎疾患や寝たきりなどのために,内視鏡そのものが躊躇われる症例にしばしば遭遇する.また,高齢者では合併症が起きると重篤化し致命的になる場合がある.今回我々は,高齢者総胆管結石の内視鏡治療の合併症など,治療と管理の安全性からみた問題点について検討した.【対象と方法】過去10年間に当院で内視鏡的治療を実施した総胆管結石1551件(E...
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総胆管結石治療の最前線
- 当院における後期高齢者総胆管結石症治療の検討
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景岡 正信(藤枝市立総合病院消化器内科)
【目的】当院では年齢にかかわらず総胆管結石症に対してESTないしEPBDによる内視鏡的切石が第一選択だが,高齢で重篤な基礎疾患や認知症を有する場合完全切石に長時間かける事が困難なため,結石嵌頓予防目的に胆管ステント長期留置(EBS)とする場合がある.今回,後期高齢者(75歳以上)総胆管結石症に対する経乳頭的内視鏡治療(内視鏡的切石ないしEBS)の有用性と問題点を明らかにする.【方法】1992年9月...
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総胆管結石治療の最前線
- propensity scoreを用いた75歳以上の後期高齢者に対する当院での胆管結石の治療戦略
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金森 明(大垣市民病院消化器内科)
【目的】社会の高齢化に伴い,高齢者においても胆管結石に対し内視鏡的処置を行い,診断治療する機会が増えてきた.今回我々は75歳以上の後期高齢者および超高齢者の胆管結石に対する内視鏡的治療の施設での治療の妥当性を検討した.【対象,方法】当院で内視鏡治療を施行し6カ月以上経過観察が可能であった1210例(EST:879例,EPBD:249例)を対象とし,75歳以上のO群;436例と75歳未満のY群;73...
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総胆管結石治療の最前線
- 高齢者の総胆管結石症に対する内視鏡治療の検討
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山本 龍一(埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科)
【目的】75歳以上の後期高齢者総胆管結石症に対する内視鏡治療の臨床的有効性につき検討した【対象と方法】対象は2006年~2012年に総胆管結石症に対しERCP施行した340例.年齢別に74歳以下;A群,75歳以上;B群とし2群間で比較検討した.観察期間はA群969±745日,B群773±747日.検討項目は,患者背景(性別,年齢,基礎疾患,抗血栓療法の有無,傍乳頭憩室の有無,総胆管結石最大径・個数...
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総胆管結石治療の最前線
- 後期高齢者胆管結石に対する姑息的胆管ステント留置術の有用性とその問題点
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辻 国広(石川県立中央病院消化器内科)
【目的】胆管結石の治療としてESTないしEPBDによる切石が確立しているが,高齢者や重篤な基礎疾患を有する症例においては姑息的な胆管ステント留置(EBS)も治療選択の一つとされている.しかしその明確な指針はない.今回はEBSの現状とその問題点を明らかにする.
【方法】2007年1月から2013年8月までにERCPを施行した後期高齢者(75歳以上)461例のうち,総胆管結石に対して完全切石を施...
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総胆管結石治療の最前線
- 当科におけるESTによる総胆管結石の内視鏡治療成績
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高岡 亮(関西医科大学内科学第三講座)
【目的】当科ではESTを第一選択とした総胆管結石の内視鏡治療を行っている.高齢者総胆管結石症に対する当科の治療成績と方針を報告する.【方法】対象は2006年1月~2013年9月に総胆管結石症でERCP,内視鏡治療を行った後期高齢者315例と超後期高齢者105例計420例.結石サイズ,個数,乳頭処置,截石術,処置回数,完全截石率等について検討した.【結果】後期高齢者315例中総胆管結石は270例で認...
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総胆管結石治療の最前線
- 手術困難な高齢者総胆管結石合併胆嚢炎に対する治療戦略~経乳頭的胆嚢ステント(ETGBS)長期留置の有用性
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井上 匡央(岐阜県立多治見病院消化器内科)
【目的】再発を繰り返す手術不能総胆管結石合併胆嚢炎に対する,再発予防を目的としたETGBSの有用性を検討する.【方法】対象は2012年4月から2013年3月までに当院にて手術不能総胆管結石合併胆嚢炎に対してETGBSを試みた高齢者20例(男性12例,女性8例),平均年齢78.1歳(65~88歳,前期6例,後期9例,超高齢者5例).平均観察期間は203.1日(21~410日).胆嚢炎の原因は全例胆石...
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総胆管結石治療の最前線
- 消化管再建後胆膵疾患症例に対するダブルバルーン内視鏡によるアプローチの現状と課題
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小林 隆(神戸大学消化器内科)
【目的】術後再建腸管を伴った胆膵疾患症例に対する内視鏡的診断・治療成績は,バルーン内視鏡によって大きく改善しつつある.特に,Roux-en-Y再建後ではバルーン内視鏡を用いることで処置を達成できる症例が増加しているが,未だ困難な場合も少なからず経験する.そこで我々は,消化管再建後胆膵疾患症例に対するダブルバルーン内視鏡(DBE)の有用性と課題を明らかにすべく検討を行った.【方法】2006年1月から...
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総胆管結石治療の最前線
- Roux-en-Y再建例におけるショートシングルバルーン内視鏡を用いた経乳頭的な胆道疾患の治療成績
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枡 かおり(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科)
【目的】当院におけるRoux-en-Y(R-Y)再建例の胆道疾患におけるバルーン内視鏡を用いたERCPの治療成績について検討すること.【対象および方法】2005.10月から2013.9月までにERCPを行ったR-Y再建の胆道疾患36例(総胆管結石症28例,悪性胆道狭窄8例(膵癌1例,胆管癌1例,胃癌リンパ節転移6例))を対象とした.使用スコープはシングルバルーン内視鏡SIF-Q260(以下,SBE...
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総胆管結石治療の最前線
- シングルバルーン内視鏡を用いた術後腸管ERCPの現在までの到達点
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細野 邦広(横浜市立大学内視鏡センター)
【目的】術後腸管に対するバルーン内視鏡を用いてのERCPの有用性が多数報告されているが,シングルバルーン内視鏡(SIF-Q260,オリンパス)(以下SBE)については,有効長の問題から処置内容によりスコープ入れ替えが必要となりその課題も多い.SBEでのERCPをより確立した手技として普及させるため,処置完遂率をいかに上げるかは重要な課題であり,さらなる工夫が求められている.SBEでの先端フードの使...
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