セッション

検索結果は11件です。

潰瘍性大腸炎の経過中に発見された高齢者2型自己免疫性膵炎の一例
徳増 明文(愛媛大学大学院 消化器・内分泌・代謝内科学)
症例は70歳,男性.潰瘍性大腸炎で近医に通院中であった.経過中,排便回数増加,血便増悪がみられたため,入院のうえ精査加療を行った.大腸内視鏡所見上,潰瘍性大腸炎の悪化が考えられ,5-ASA製剤投与を開始した.経過中血液検査で膵酵素の上昇あり,造影CT,MRCPで膵腫大,膵管の狭細化がみられたため,精査加療目的で当院を紹介受診した.腹部症状を含め自覚症状はなかったが,グルカゴン負荷試験,PFD試験で...

第100回四国支部例会

グルコサミンによる薬物性肝障害との鑑別が困難であった急性発症型自己免疫性肝炎の1例
重田 倫子(社会医療法人近森会近森病院消化器内科)
【症例】60代女性【主訴】心窩部痛【現病歴】201X年2月中旬からグルコサミン入りサプリメントを内服していた。3月中旬に悪心、心窩部痛にて近医を受診し、血液検査でAST1980IU/I、ALT2630IU/I、T-Bil3.0mg/dl、ALP907 IU/I、γ-GTP235IU/Iと黄疸、肝胆道系酵素上昇を認め紹介入院となった。【経過】血液検査では肝炎ウイルスマーカーは陰性、CMVおよびEBV...

第100回四国支部例会

主膵管と交通を有する膵仮性嚢胞に対しEUSガイド下経胃的ドレナージが有用であった一例
山本 安紀(愛媛県立中央病院 消化器病センター)
症例は65歳男性。大酒家。主訴は心窩部痛。2012年12月19日から心窩部痛があり、近医を受診。腹部エコーにて膵体部に56×46×27mmの液体貯留を認め、精査加療のために当科紹介入院。入院時、白血球12000/μl、CRP22mg/dl、アミラーゼ123U/l。CTにて膵仮性嚢胞と膵周囲の低吸収域を認め、発症後数日以上経過した慢性膵炎の急性増悪と膵仮性嚢胞に感染を伴った膵膿瘍と診断した。保存的に...

第100回四国支部例会

転移性脳腫瘍を契機に発見された食道Barrett腺癌の1例
倉岡 紗樹子(香川県立中央病院 消化器内科)
「症例」58歳男性。「既往歴及び家族歴」特記事項なし。喫煙あり、飲酒歴なし。「現病歴」2013年1月初旬より、ふらつき、右手の脱力感を認め近医受診。頭部MRI にて左基底核に25mm大、右小脳に8mm大の腫瘤を認め、転移性脳腫瘍疑いにて当院脳外科紹介入院となった。診断目的にCTガイド下生検を行い、病理は腺癌であった。Gaシンチでは脳腫瘍に淡い集積を認めたが、他には集積を認めなかった。脳病変に対して...

第100回四国支部例会

NBI拡大観察が診断に有用であった扁平上皮癌合併肛門部尖圭コンジローマの1例
大野 彰久(松山赤十字病院 臨床研修センター)
症例は52歳男性。1ヵ月持続する血便、下痢を主訴に当院胃腸センターを受診。大腸内視鏡検査で肛門管に隆起性病変を認め、精査加療目的に入院となった。身体所見、血液検査、上部消化管内視鏡検査、胸腹部造影CTでは明らかな異常を認めなかった。大腸内視鏡検査では肛門管に20mm大の白色顆粒状を呈した隆起性病変を認めた。NBI拡大観察ではsurface patternは消失し、コイル状にねじれを形成した毛細血管...

第100回四国支部例会

リンパ球幼若化試験が診断に有用であった多形滲出性紅斑を合併したNSAIDsによる薬物性肝障害の1例
有友 佳奈子(愛媛大学医学部附属病院総合臨床研修センター)
症例は34歳,女性.以前より頭痛があり,イブプロフェンを内服していた.2012年1月下旬より心窩部痛が出現した為,鎮痛剤内服を中止.中止後5日目に発熱, 皮疹と褐色尿が出現したため,近医に入院.T.Bil 14.7 mg/dl, AST 3500 U/l, ALT 2933 U/l, PT 38.1%と著明な黄疸,トランスアミナーゼの上昇とPTの低下がみられた.入院後も症状と肝機能検査異常が持続し...

第100回四国支部例会

腸回転異常に伴う成人期初発の十二指腸閉塞の1例
山本 和一(松山赤十字病院 外科)
【背景】腸回転異常は胎生期の先天性疾患であり、十二指腸閉塞や中腸軸捻転を契機に9割が乳児期に診断され、成人での発症は極めて稀である。また多くの場合十二指腸と回盲部がLadd靭帯と呼ばれる索状構造物によって癒着しており、これを切離する手術が標準治療となる。今回我々は、成人期に初めて診断された、Ladd靭帯を伴わない腸回転異常症に手術施行した1例を経験したので報告する。【症例】66歳女性。食後の嘔吐を...

第100回四国支部例会

著明な石灰化及び骨化を伴う多発肝転移をきたした直腸癌の1剖検例
梅原 佳奈子(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 消化器内科学)
症例は60歳代女性。子宮筋腫手術の既往あり。腹痛を主訴に近医を受診。CTにて肝内に多発する腫瘤を指摘され、精査加療目的に2009年2月当科に紹介。血液検査では軽度の肝機能障害とCEA、CA19-9の上昇を認めた。下部消化管内視鏡検査では直腸Rsに凹凸不整な隆起性病変を認め、管腔狭窄を伴っていた。病変部の生検結果は中分化型腺癌であった。胸腹部CTでは、肝内には著明な石灰化を伴う大小不同の腫瘤を多数認...

第100回四国支部例会

ジアルジア症を合併したアメーバ赤痢の2例
國分 勝仁(済生会松山病院 内科)
症例1は34歳男性.同性愛者ではなく,海外渡航歴もなかった.右季肋部痛,発熱を主訴に当科初診し肝膿瘍の診断で入院.ドレナージを行うとともに抗菌薬SBT/CPZを投与し第8病日に退院したが,血清赤痢アメーバ抗体1600倍と判明(膿瘍からは有意菌,原虫の検出はなかった)し,外来で諸検査を行った.下部消化管内視鏡検査では直腸の浮腫性変化がみられたのみであったが,吸引便汁の鏡検でランブル鞭毛虫栄養型がみら...

第100回四国支部例会

下痢症状から急性腎不全で発症した成人ヘノッホ・シェーンライン紫斑病の1例
松井 崇矩(香川大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター, KKR高松病院 内科)
症例は61歳、男性。既往歴は高尿酸血症・尿管結石。現病歴は入院1週間前より下痢症状を認めていたが、整腸剤内服にて経過観察していた。入院3日前より下痢症状のため食事・飲水をしないようにしていた。その後当院外来を受診され、血液検査にて著明な腎機能障害と炎症反応の上昇を認めたため、急性腸炎・急性腎不全にて入院となった。入院時の腹部CTでは小腸浮腫・二ボーを認めた。補液を行い脱水は補正されたが腎機能の改善...

第100回四国支部例会

胃壁内膿瘍の1例
山本 加奈子(徳島赤十字病院 消化器科)
【症例】60代男性【既往歴】高血圧【現病歴】タール便にて前医で緊急上部消化管内視鏡(以下EGD)を施行され,胃体上部前後壁に潰瘍を認めた.翌日から2日間38度の発熱を認めたが自然に解熱した.第5病日のEGD再検にて後壁側の潰瘍周囲の粘膜浮腫と一部より膿汁の排出が確認されたため, Ceftriaxone 2g/dayを5日間投与された.1カ月目のCTにて胃壁内腫瘍も疑われ当科に紹介された.【経過】来...

第100回四国支部例会